2020年8月2日、王気功師範で音楽療法士の鈴木知佐子先生による
音楽療法の体験会が行われました。
参加者がリラックスした状態で鈴木先生が様々な楽器を鳴らしたり、
演奏したりしてくださいました。
音楽療法で使われる楽器の中には、銅鑼、貝殻、珊瑚、石、など色々あります。
一人一人が、木琴の鍵盤のようなものを一つ持ち、
バチで自分の鍵盤や、隣の人の鍵盤を叩いたり、
他の誰か一人に向けて音を送ってあげるゲームのようなこともしました。
それから、弦楽器を真ん中にして対面で座り、
交互に弦を弾くという体験もしました。
通常の音楽療法では、片方に療法士、
もう一方に患者さんが座って、
弾きながら、目の前にいる患者さんの顔色や表情を見て、
そこから患者さんの身体や心の状態を観察します。
どんな音が良かったですか?と先生が尋ねます。
「何かがコンコン当たる音がよかったです」
「水の流れるような音がいいなと思いました」など
感想は様々でとても興味深いです。
好きな音、いいなと思う音は、その人の心や身体が今欲している音だそうです。
また、鈴木先生のご指導のもと、
一人一人が好きな楽器を決めて、独奏しました。
受講者に人気だった珍しい楽器の一つは「レインスティック」です。
乾燥させた筒状のサボテンの内側に突起(トゲ)が並んでいて、
筒の中には種子がたくさん入っています。
筒を斜めに傾けると、棘に種子が当たり、ザザー、っと雨のような音がします。
最後に全員で楽譜のない即興の合奏をしました^0^
この日は、7月に開催された中医学セミナー参加者が参加したこともあり、
全員の意識が高く、
どの楽器を演奏するときも真剣かつ楽しくできたようです。
【鈴木先生からひとこと】
いただいた感想の中に
「いろんなものが楽器になることも面白かったし、音楽が太古からあるコミュニケーションや癒しや楽しみだったことが、よくわかりました。普段表面に表れない内面や、その人の物語が、楽器を通して雄弁に語られることに感動しました」
とありました。
今回の参加者の皆さんは、日頃氣の修練を積んでいらっしゃるだけあって、物質的な音や響きだけでなく、音に乗った情報や、音と音の間にあるものをとてもよく感じ取ってくださって、私も感動しました。
治療の気も音の響きも宇宙からの贈り物。感謝して役立てられるよう修練を重ねたいと思います。
音楽療法にご興味のある方は大成堂までご連絡下さい。
(担当:王気功師範 藤原希嶺)