みなさん、こんにちは!

 

 今日は、食料としてのバラの報告です。

 

 昨年の秋には、ノイバラのローズヒップを食した報告をインスタで行いましたが、今回はブログ記事としての情報量も確保できそうなので、ハマナスのローズヒップの報告したいと思います。

 

 ちなみにですが、花びらを食べる「食用バラ」についても、現在、いろんな品種の花びらを実際に食べ比べています。こちらも報告できるようになればと…。

 

四万十川流域の河原で採取した、さくら色のノイバラのローズヒップです!

完熟状態の実は、アンズ味でした。

 

 

 まず、「ハマナス」とは?

 

 「ハマナス」は浜茄子または浜梨と漢字表記されるように、他に例を見ない、大きなローズヒップが実ります。

 日本原産の固有種で、赤(少しローズピンク)の一重咲きが一般的ですが、八重咲や白とか黄色の枝変り(突然変異)のハマナスも存在します。ちなみに、今回食したハマナスは、半八重咲の品種です。一般的に、八重咲にはローズヒップが付きにくいと言われるように、私の農園で育てているこのハマナスも、16年目にして初めてローズヒップができました!

(今年は春先に雨が多く、気温もそれほど高くならなかったのが良かったのかも知れません)

 

2024.5.5の農園の作業エリア入口の横に置いてあるハマナスです!

 

 ハマナスは日本原産の固有種と前述しましたが、自然界の自生地は南限が福島県北部になるので、南国土佐では蒸し暑つ過ぎて、とても生育できる環境ではないのです。しかし、この株はこの暑さに順応することができるようになったらしく、16年間…、枯れずにこの地で生活しています。

 

 話は変わりますが、私は1995年に大手コンビニの7-11様から活動費のスポンサーをいただき、「徒歩による日本一周 A ROUND THE JAPAN」という行動を行いました。6400kmを155日間(5か月と2日)で無事に歩き切り、完遂することができたのでした。

 その徒歩による日本一周中に、私自身、北海道へ行くのは初めてだったので、北海道がこれほど大きなものだとは思わず…、また、都市部以外は人口密度が低く…、一日歩いても隣町に到着せず…、リュックに入れた前日に買ったアンパン1個が一日の食事だった日もありました。

 そんな時に、道端に生えている多くのハマナスには赤い実がなっており「これが食べられたら…」と感じましたが、その当時の私には「ローズヒップは食べられる」という認識はありましたが、それは「イタドリ(タデ科の雑草)と同レベルの食べ物」という認識だったので、ハマナスのローズヒップをあえて食べようとは思わず、また、これを食べたことで下痢をしたらどうしよう、という気持ちが強かったことを思い出します。

東京の日本橋を出発してから42日目、北海道の標津町にて

 

 そんなことはさておき、南国土佐、土佐と言うよりも、四万十川が流れる四万十市で実った、おそらく、最初のハマナスのローズヒップを食してみました。(北海道の方々には笑われそうですが…)

 

5月24日の状態です。

 

6月20日の状態です。

 

6月23日、凹みも出てきて軟らかくなってきたので収穫しました。

 

実を割ったところです。少し未成熟ですが、立派な種もできています。

 

 まず、食感は梨と洋梨の中間のような、少しシャリシャリした食感で、ハマナスの別名が「浜梨」と言うのが、よくわかりました。味は梨というよりも、少し甘酸っぱい独特の味です。お世辞でも「美味しい」と言えるような味ではありませんが、「まずくて食べられない」というほどではありませんでした。

 

 このローズヒップの内部の種や綿毛を取り除いて乾燥させた物を、ローズヒップティーとして味わうこともできます。今年は1つしか収穫できなかったので、もっとたくさん取れた年には、ローズヒップティー作りにも挑戦してみたいと思います。

 

 今回は、ハマナスのローズヒップの話でした。では、また…