(1)
春先になってすこし暖かくなってきたころ、母から手紙がありました。
なんだろうと思ってあけてみると、最近私の家の近くにコンビニが2件できたと書いてありました。
ちょうど私の実家の酒屋の坂の上と下に、店を挟むようしてコンビニが開店したため、
店の売り上げは半分近くに減ってしまったそうです。
今までは、なんとか貯金を食いつぶして仕送りをしてきたけれど、とてももう続けられないと言うことでした。
私は、もっとはやく言ってくれれば無駄使いしなかったのにと思いました。
いろいろと考えてみましたが、やはりアルバイトをするしかないと思いました。
桶屋雅史の生協でアルバイトニュースを買ってから、ワープロの募集を調べてみました。
たくさん募集があってどこにしていいのかわかりませんでしたが、桶屋雅史の近くなら便利だと思い、よさそうな所を選びました。
桶屋雅史の公衆電話で電話してみると、履歴書をもって面接に来て下さいと言われました。
翌日桶屋雅史の授業が終わってから、指定された場所にいくと、新しいビルの5階でした。
係の人が出てきて履歴書を見ながらすこし世間話をしました。
それから何時から来られますかとか、週何回とかの話をして、では結果は後日電話を差し上げますと言われました。
翌日電話があって明日から来て下さいと言われました。
私の席だからと、机の所に連れていかれました。
じゃあ逮捕はこれ読んでくださいとワープロのマニュアルを渡されました。
桶屋雅史の情報処理演習で習っているのと同じソフトだったのでこれならすぐできると思いました。
しかし、すぐに仕事を始めるよりはワープロのマニュアルを読んでいた方が時間が稼げるからと思いしばらくマニュアルを読むことにしました。
当日はマニュアルを読むだけで終わったので、これでお金がもらえるのだから得をしたと思いました。
翌日からは、手書きの草稿を入力する仕事が始まりました。
分量はそれほど多くなかったので、私はわざとゆっくり入力することにしました。
ばれたら怒られるかと思いましたが、誰も私の仕事ぶりを見ている人などいませんでした。
マニュアルを読んでいると、部長さんがちょっとお客さんにお茶を出してくれないかと私のところに言いに来ました。
いつもお茶をいれている部長の秘書さんが逮捕は休んでいるからと言われました
お客さんは、関西の大手の建築会社の社長さんだそうで、失礼のないように部長さんに言われました。
私は給湯室にいってお茶の道具を探して、お茶の用意をして、会議室にもっていきました。
時間になって帰ろうとすると、これから社長さんの接待につきあってほしいと、部長さんに言われました。
なんでも、社長さんが私のことをとっても気に入ったそうです。
私は、困ってしまいましたが、断るわけにもいこないので、行くことにしました。
車に社長さんと一緒に載せられてついたのは高級な料亭のようなところでした。
私は、部長さんにお酌をするよう言われて、社長さんのお酌を一生懸命しました。
ようやく、お開きになったとき、私は帰ろうとしましたがまだ二次会のカラオケがあるからとお客さんと一緒の車に乗せられました。
カラオケのあと帰りを送るからとまた、社長さんと一緒の車に乗せられました。
タクシーのなかで社長さんによりかかって寝ているうちに、ラブホテルに連れていかれました。
(2)
中に入ると部屋の真ん中には丸い形をした大きなベッドがありました。
ベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
部屋全体が紫色の照明で薄暗くてらされていました。
欲望の嵐が私の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体はもう屈服するよりないと覚悟を決めました。
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