アルツハイマー病の原因物質の分解・排出の仕組み確認 熊大グループ
熊本日日新聞 2013年10月10日(木) 配信
 
熊本大大学院生命科学研究部(薬学系)の伊藤慎悟助教(35)と大槻純男教授(45)=いずれも分子生物学=らの研究グループが、血糖値を下げる働きを持つインスリンを分解する酵素(IDE)が、アルツハイマー病の原因物質を分解・排出するメカニズムをマウスの実験で突き止めた。
 
糖尿病の患者は、認知症の原因となるアルツハイマー病のリスクが高いことが指摘されており、発症を遅らせる治療薬の開発などにつながるという。
 
アルツハイマー病は、脳内にアミロイドβペプチド(Aβ)という物質が蓄積し、神経細胞を破壊するなどして発症する。研究グループは2004年、脳内の血管にAβが排出される仕組みをインスリンが阻害することを確認した。

 伊藤助教らは今回、脳内のAβ量を詳細に測定する方法を開発し、IDEが脳内でAβを分解するとともに、血管へ排出していることを解明。IDEを作る遺伝子を欠損させた血管細胞にはAβが取り込まれなかったことからも、IDEの機能を裏付けた。
 
マウスの脳内にインスリンとAβを一緒に注射すると、Aβの量は減らなかった。糖尿病患者の体内ではインスリンが増加し、IDEがインスリンの分解で手いっぱいになる。このため、Aβの分解・排出ができずに、脳内に蓄積すると考えられるという。
 大槻教授らは「ヒトの細胞で同様の結果になるか確認し、創薬につなげたい」と話している。
 成果は、脳血流と代謝に関する海外専門誌に掲載された。(山口尚久)


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「認知症だけはなりたくない。何をたべればいいの?」と聞いてくる患者さんは多くいらっしゃいますが、

「まず、あなたの病気、糖尿病をしっかり管理することです」と答えると
「ええ~。私は元気でなんでもできる。痛くもかゆくもないし。ちょっとくらい血糖値が高いほうが自分にはあってると思う。」
と、わけのわからない会話になってしまうこと、多発。--;

生活習慣病で外来受診中の、こんな会話に覚えのあるあなたに、お届けしたいニュースです。

糖尿病がアルツハイマー病の危険因子であることはすでに指摘された事実。

高血糖→インスリン過多→脳内インスリン分解酵素消耗→アルツハイマー原因物質蓄積

この流れが常識となってきた今、生活習慣を整えて血糖コントロールすることは、データ上での満足にとどまらず、認知症の可能性を減らすことにつながるのです。

先を見越して、今、行動しましょう。