お久しぶりのブログです。



今回は久々の考察ブログ



ただし、

ワンピース考察ではありません!






話題沸騰中の夏のポケモン映画祭の現在上映中


名作「水の都の護神ラティアスとラティオス」


EDがラテン調で神曲なんですよね〜


さて、そんなラティラティなんですけど、観た人達には分かる、ある謎がありますね


それがこのシーン


このシーンでキスしているのはカノンなのか?それともラティアスなのか?ということです


映画内ではラティアスは、カノンという人物に変身して登場します


ですが、最後のこのシーンでサトシやタケシはどちらか分からないまま終わってしまいます


ちなみに、サトシに対して明確な好意を持って登場したのはカノンが初ですね、その後はヒカリやアイリス、お馴染みの正妻セレナが登場するのですが、それはまた別の機会に…



結論から言いますと、キスしたのはラティアスではなくカノンです!!



ですが、ラティアス派の人もたくさんいるはずなので、それぞれ考えられる根拠を元に考察していきたいと思います


ラティアスだと考えられる理由
①トレードマークがない
②言葉を話さない
③挙動
④作中序盤からサトシに明確な好意を寄せている
⑤カノンが好意を寄せる理由がない



それではそれぞれの根拠について詳しく解説していきます


まずラティアスだと考えられる根拠①トレードマークがないことについて


作中ではラティアスが変身しているときには帽子を被っていない姿、カノン本人の時にはトレードマークの帽子、絵の具や色鉛筆、スケッチブックを脇に抱えています

比較画像


画面左に写っているのがカノン、右側がラティアスです


このように制作サイドは明確に描き分けています


最後のシーンでは、どの持ち物も持っていません。


このシーンから①の理由でラティアスっぽく見えます(あとで覆します)


そして②言葉を話さない③挙動について、ラティアスとカノンの最大の違いは言葉を話さないこと、そして挙動です


ラティアスは人間ではないので言葉を発しません。そして、ポケモンが擬人化しているので映画序盤からサトシへの距離感がだいぶ近いです。

参考画像



これらのシーンを通じて②③の根拠に繋がります。


そして④作中序盤からサトシに対して明確に好意を持っていることについて


序盤でラティアスはザンナーとリオンから狙われてしまいます


そして容赦なく攻撃を仕掛けていきます。



伝説のポケモンなんだからアリアドスとエーフィ程度余裕だろう、と思うところですが、ゲームで伝説のポケモンを捕まえるときを思い出してください。





努力値マシマシの捕獲用ポケモンであえて弱い技でダメージを調整しながら眠らせ麻痺させ伝説のポケモンをなぶったことのある人は正直に挙手してください。


アリアドスとエーフィの技構成を見ると…

アリアドス
・ナイトヘッド
・糸を吐く

エーフィ
・サイコキネシス
・サイケこうせん

と明確にアタッカー技と拘束、固定ダメージ技を使い分けて捕獲のための準備をしている事が分かります


つまり、ザンナーとリオンは初めから捕獲の準備をしている事になります


捕獲用のネットも準備してましたしね


そんな伝説のポケモンですら絶体絶命の状況でスーパーマサラ人のサトシ登場です



なんとアリアドスの糸の拘束を素手で解き、打たれたサイケこうせんにも負けずに10万ボルトをお見舞いします!?


ちなみに蜘蛛の糸は1cm束ねるとジェット機すら蝶のように捕獲する事が出来るそうです。



アリアドスの意図はざっと見ても直径5cmはあります。


それを素手でブチブチ引きちぎる、さすがはスーパーマサラ人のサトシですね。



さて話を戻して、危機的状況にいたラティアスからすれば、サトシは正義のヒーローです


そしてこの時点でサトシにラティアスが懐く理由が明確にできます


実はレースの時点でサトシに対して少し興味を持っていて、そして捕獲されそうになる事件があるので、ラティアスがサトシに対して好意を持つには、理由としては充分ですね。


そして⑤カノンが好意を寄せる理由がないことについて、これは逆説的な話ですね


これだけ④で明確に好意を寄せる理由のあるラティアスに対して、カノンとサトシの関係は希薄で好意を寄せるポイントが見えづらいです。


以上の理由より、ラストシーンはラティアス派の方が多い印象ですね。



それでは覆していきます!


カノンだと考えられる理由
①絵を持ってきている
②挙動
③ラティアスのフリをして照れ隠ししている
④カノンにとってサトシは自分と島を救った英雄
⑤舞台となったイタリア(ヨーロッパ)ではキスは好意とは限らない

まずは①の理由について


カノンの最大の特徴は絵を描くのが好きだということ


これは先程ラティアスとカノンな違いの部分でも説明した通りです


絵に描いてあるのはサトシとピカチュウの友情、この2人に対する感謝の気持ちを絵に表したのでしょう


その絵をわざわざなぜラティアスに託したのでしょうか?


つまり、ラティアスを介して絵を渡す必要がないんです


これが絵を渡したのがカノン本人だという1つ目の根拠です。


そして②挙動について


さっきラティアスだと言える根拠が挙動と言いました


一件矛盾するようですが、カノンがラティアスの挙動を真似しているという可能性があります


つまり、真似しきれていない挙動があったということです


それはスキンシップの取り方


ラティアスは広義で言えば動物、つまりゼロ距離でサトシに愛情を伝えています


これは本編のベイリーフと同じような構図ですね


ところがラストシーンでは、


一旦この距離感があり、そこからキスをしていますね



この距離感こそが、この少女が人間つまりカノンだと言える大きな根拠です。


それでもまだ納得のいかない読者の方もいると思うので、次は③について


そしてこれが1番の本命の考察です!


まず、こういった物語で覚えておいて欲しいことは「登場人物は嘘をつく」ということです


日常でもなにか目的を達成するために嘘をつくことはよくありますよね


ですが、物語の中の人物は嘘をつかない、と考えて作品を観てしまう傾向があります。


その心理を巧みに使ったのが今回のラティアスだと思わせるカノンのトリックです


ここに行くまでには準備がいくつかあります。


ラストシーンでサトシが「最初に追いかけられていた方はラティアスとカノンどっちなの?」と聞くシーンがあります。


つまり、いろいろな違いがあれだけ明確に描かれているにも関わらず最後までサトシはどっちがカノンでどっちがラティアスなのか分かっていません


さすがはスーパーマサラ人、多少のことは気にしないおおらかな性格ですね!


これを聞いて利用したのがカノンです


最後にお礼がしたいけど、そのまま渡すには照れくさい


そこで、どちらとも区別のついていないことをいいことにラティアスのフリをして絵を届けようと思ったわけです


カノンがラティアスのフリをしている根拠としては、最後のお別れの時、ボンゴレさんが2階にいるカノンを呼びますが返事はありません。


そして、絵を持って飛び出す少女のカットに写りますが、イーゼルにはカノンの帽子が掛けてあります。

※イーゼル



つまり、カノンはあえてトレードマークの帽子を置いていったということです


これこそ、カノンがラティアスのフリをしてサトシに絵を渡した1番の根拠になります。


仮に、飛び出して行った少女がラティアスだった場合、なぜわざわざ飛べるのに走ったのか、カノンに無断で絵を持ち出したのかが不明確です


人間の姿をするメリットはラティアスとして人目につかない事ですが、サトシたちには正体はバレているので、最後まで変身している理由がありません


以上の理由からラティアスのフリをしてカノンがサトシに絵を渡したはずです


それでは、キスの動機となる心情はなんなのか


それが④カノンにとってサトシは自分と島を救った英雄⑤キスは好意だけを表す行為ではない、というところに繋がります


ザンナーとリオンによって装置が動かされてしまいますが、その際に駆けつけたカノンとボンゴレさんはアリアドスの糸で拘束されてしまいます





そこに伝説のポケモンラティアスと共に颯爽と現れ、自分を縛る糸をブチブチと引きちぎるスーパーマサラ人


これはある程度の好意を寄せる、またはそこまでは行かなくても好感度の高い行動ではないでしょうか?


少なくともカノンにはサトシは輝いて見えたことでしょう


そして、拘束を解くためにピカチュウの電気ショックを使います


サトシはカノンを傷つけないように得意技の10万ボルトではなくあえて威力の弱い電気ショックでアリアドスの糸の表面だけを焦がしてちぎります


こういった気遣いも好感度の高いポイントです


そして舞台となったアルトマーレ、もちろんモデルとなったのはイタリアの水上都市ベネチアです


つまり、カノンの文化はヨーロッパ圈のものと推定できます


ヨーロッパではある程度親しい間柄ならキスをすることはざらにあります


ですが、その場合のキスは唇ではなく、頬にします


ではよくキスシーンを見てください


サトシの口が見えていますね、つまりこの少女がキスをしたのはサトシの左頬です


このシーンより、このキスに込められた想いは好意よりも感謝や親しみを表すものだと分かります


日本の文化を逆手に取ってミスリードを導く見事な演出だと思います


そして、キスした後の少し困ったような表情


これはこの少女の人間らしさ、照れが見て取れます


どれだけラティアスの真似をしてもキスした恥ずかしさから少しの照れが出てしまったのが、最後の表情のはずです


僕が普段教えている中学受験の国語でも「げ・き・はの法則」という心情推察の方法があります。


人の気持ちが動くためには原因→気持ち→反応(行動)の順序を辿る、というものですが、反応や行動だけを見て気持ちを推察してはいけないというテクニックです


例えば、男の子が泣いているという反応(行動)を見ただけでは、嬉しくて泣いているのか、悲しくて泣いているのか、悔しくて泣いているのか、痛くて泣いているのか判断がつきません


そこに、こんなことがあってという前提条件(原因)が判明することによって泣いている男の子の心情を読み取ることができます


練習したかけっこで1位になったなら喜びの涙、同級生に虐められたなら悲しみの涙、ケンカに負けたなら悔しさの涙…


涙にもさまざまな種類があるのはご存知ですよね


同じようにキスの意味を推察すると…

原因:自分と島を助けてくれた
→気持ち:?
→反応、行動:絵を描いて左頬にキスをした、照れた


つまり、このキスには好意と言うよりも感謝の方が強く込められているのではないでしょうか


ところが、サトシはスーパーマサラ人、異文化圏に住む人間です


なので、突然キスをしたらビックリしてしまいます


そこで、カノンは普段から距離の近いラティアスのフリをしてサトシに親しみを込めた感謝を伝えるためにキスをすることを思いつくのです


一方その頃ラティアスは子どものラティアスとラティオスを従えて自由に飛び回っています


これはおそらく、今まで兄のラティオスやサトシに助けられっぱなしだった幼い自分から自立して群れを率いているラティアス自身の成長を表しています


ですので、ラティアスがキスしたことになると、この自立した描写と食い違ってしまいます


ラティアスはラティアスで悲しみを乗り越えて生きている、カノンは一連の事件を踏まえて改めてサトシにお礼をする、ラティオスはこころのしずくとなりアルトマーレを守る護神になる、ザンナーとリオンは新たなお宝を探すべくリサーチをしている


みんなが過去を清算し未来に向かっています


もちろん、これだけいろんな理由を並べましたが、ラティアスがキスしている方がしっくりするという記事や、人間とポケモンで成就しない恋だからこそ最後にキスをしたのではないか、という素敵な記事もありました。


制作陣から明確な断定が出ていない以上、どちらととるかは自分次第なのですが、僕が最後にキスをしたのはカノンだと感じたポイントがこれだけありました


この記事を読んでもう一度この映画を観たいなっていう気持ちになってくれたら考察者本望です!
(芸能人という肩書きはどこへ…?)


そういえば
古参ファンも
大募集中です


それではまた!(笑)✋