夏休みまで一ヶ月ほどとなりました。



7月に入ると競書大会や学校書写大会があります。



競書大会では、いつもより大きな画仙紙課題にチャレンジをする生徒さんもいます。


以前は40枚ほどの画仙課題の手本を一日で書いていたこともありましたが、このところはそうは行きませんので、体調と相談しながら何日かに分けて書いています。




さて、教室では稽古の終わりに生徒さんと雑談タイムになることもしばしばありますが、色々と助言をしてくれり、教室の片付けをいつも率先して行う生徒さんもいてくれ、気配りと心の余裕にほっこりします。



もともと頭のネジが一本ぬけている状態の私ですが、歳を重ね、さらに二本ほどネジが行方不明になっているのでは?と感じています悲しい



笑いたいけど笑えない、けどお陰でみんなの優しさにふれることができ、うれしく、しあわせな気持ちにもなります。



そんな切なくもあったかいエピソードをひとつご紹介。。



今月の火曜日教室のとある日、教室は二階の和室。


「プ、プル」。

和室の出入口の近くにある壁掛けタイプの内線電話機から、短い呼び出し音が教室に響きます。


近くに居合わせた親切で好奇心旺盛なYちゃんが、「私が出てもよいですか。」と尋ねてくれたので、ありがたくお願いをしました。


「はい、はい、そうですか、わかりました。」と、丁寧な対応のYちゃん。


素晴らしいな~と思いながら、「何だったのかな?」と尋ねると、「先生、お部屋の使用時間が午後5時30分までだそうです。」と、冷静、丁寧に伝えてくれます。


Yちゃんは電話対応の即戦力としてオフィスて働けそうです。



時計を見ると、針は丁度その時刻。


公民館の使用時間が記載してある用紙を確認すると、その通りです。


そして、その用紙には別途17:00~19:30に他のお部屋の予約をしています。

 


頭の中が一瞬混乱しましたが、切替も一瞬です。


「私、やってしまいました!」(汗)


「みんな、申し訳ない!教室を移動しなくちゃ!!」


そして、隣のお部屋にみんなで大移動です。


教室の用具を運ぶ生徒さん、机の片付けをする生徒さん、そして大きなシートを畳む生徒さん、、この非常事態の予行練習などしたことがないのに、感動のチームワークです。


あっという間に移動が完了し、一階の管理人さんに謝罪に行く際、私の不安を察知したのでしょう、生徒さんたちが一緒に行きます!と声を掛けてくれます。



今回のような出来事は初めてなので、みんなも心配してくれていた様子です。

その気持ちがとてもうれしくて悲しい


私は一応大人です。(大人のふりをしています)

「ありがとう、ちょっと緊張するけどひとりで大丈夫!、ありがとう!」。


そして、叱られる覚悟と和室の“使用状況バインダー”を胸に抱き、吹き抜けの階段を小走りで下りると、みんなが二階から見守ってくれている姿が見えますあんぐり

 


あの光景は、天国からお迎えがくるまで忘れない。




長くなりましたので、この辺りにします。



つづく。




風鈴学校書写の練習




左利きさん




*氏名は一部のみの掲載となります