私立の高校が高校入試の定員を減らしたり高校入試自体を廃止した影響で,首都圏を除いては私立高校受験をメインとする塾の数はめっきり減っています。
その影響で,いまでは難関の私立高校受験を専門とする数学の教師もほぼ「絶滅危惧種」的な存在です。
優秀な算数,数学の教師は中学受験や大学受験を担当することが多く,その分野ではそれら優秀な先生方が執筆したすばらしい参考書や問題集が数多く出版されています。
それに比べて,高校受験数学の分野でまともな参考書,問題集といえば,「高校への数学」ぐらいのもので,大手の出版社から出ているものは解説がとても杜撰です。

たとえば上のような問題。解説を見ると「線分SUは辺と平行だから,立方体の面ADHEに平行で線分SUを含む平面で切断して考えます。(以下略)」とあります。
これはほんの一例ですが,入試問題集の解説には不適切なものが非常に多く,特に図形の問題ではそれが顕著です。受験生の皆さんには,
入試問題集の解説は信用せず,わからないところは塾の先生に質問することをお勧めします。
もっとも,塾の先生の中にも,問題集の解説をそのまま請け売りする先生もおられるので注意しましょう。
(辺BFは面ASUと平行なので,四面体T-ASUは四面体B-ASUと同じ体積ですから,立方体の6分の1になります)