50代という人生の節目で、昔を思い出しながら今の自分に置き換え、一歩ずつ進んでいく。そんな「再起」の物語に、同世代として深く共鳴しました。


 毎回、過去を振り返り、迷いながらも答えを出していく展開で、最後は驚きの展開もありましたが、個人的にはもう少し納得感のある締めくくりが欲しかった、というのが正直な感想です。


 特に印象に残っているのは、津田健次郎さん演じる「キンポー」こと菊原紀介です。

 終盤のネタバレには「えっ!」と驚かされましたが、改めて振り返ると1話目での企んでいるような仕草が伏線になっていたのですね。

 当時は気づきませんでしたが、話が進むにつれて勇気を出していくキンポーの姿には、とても親近感を覚えました。

ただ、個人的にはその結末が少しがっかりでもありました。「もう一捻り」欲しかった!という悔しさが残ります。


 一方で、反町隆史さん演じる「ユン」こと吉井雄太の心情描写は、非常に評価が高いと感じました。

 どの業界にいてもたとえエリートと呼ばれる立場であっても、決してただ幸せなわけではない。誰もが必死に生き抜いているという「人生のリアル」が、実に見事に描かれていました。

キャスティングについても、楽しみが多いドラマでした。

 西馬白馬役の福本莉子さんは、『トリリオンゲーム』の凜々がそのまま出てきたような芯の強さと可愛らしさがあり、彼女自身の持つ人間的な魅力が溢れていました。

 また、宮下未散(木竜麻生さん)については、物語の展開として「彼女が母親であってほしかった」と願わずにはいられませんでした。

 毎話、かつての仲間たちがゲスト出演するようなワクワク感もあり、一筋縄ではいかない50代の「今」を考えさせられる作品でした。