◯愛知県立岡崎北高等学校

 松岡伸高校長先生 挨拶全文

 

本年4月1日付けで校長として着任いたしました、松岡伸高です。

どうぞよろしくお願いいたします。

本日はお忙しい中、さらにはお休みのところ、PTA総会にご足労をいただき、誠にありがとうございます。

日頃は本校の教育活動に対しまして、ご理解・ご協力を賜り、心より御礼を申し上げます。学校としましても、保護者の皆様に直接お話をさせていただくことのできるPTA総会・クラス・学年類型別懇談会は、大変に有意義であると感じております。

 

先月の4月8日に入学式を挙行し、75回生360名を新たに迎え、令和6年度は、1068名でスタートしました。

日々、生徒の明るい声が、校舎のそこかしこで響いています。

 

来週からは中間考査、来月には球技大会が行われます。また、部活動では、総体予選が行われています。

私もいくつかの部活に応援に行かせていただきました。一生懸命にプレーする生徒の姿に「青春の清々しさと輝き」を感じ、大変頼もしく感じました。

勉強にスポーツに、熱心に取り組む北高生で、毎日活気にあふれています。

 さて、保護者の皆様も御存じのとおり、高校教育を取り巻く状況も、義務教育同様に、加速度的かつダイナミックに変化しています。

改訂3年目を迎えた学習指導要領では、先行きが不透明な時代を迎える中で、知識・技能の習得に加え、「自ら思考し・判断する力、主体的に学ぶ力を育成することを通して、社会において課題を解決する能力を身につけること」をねらいとしています。本校でも、進学や将来に向けての知識や技能はもちろんですが、生徒が主体的・意欲的に学びに向かい、多様な価値を尊重する中で創造力を磨き、将来を切り開いていく力を身につけるための教育活動を実践してまいります。

 本日の資料27ページに教育目標やスクールポリシーが、28ページには本年度の重点目標が掲載してあります。

重点目標については、昨年度と同じく「これからの社会において、新たな価値を創造できるリーダーの育成」であります。

私たち大人が高校生の頃には、AIやスマホなどの高度に発達した情報技術が、日常にあふれている現代は、想像できませんでした。

生徒が大人になり、社会を支える頃には、どのような社会になっているのかは想像もできません。

しかし、どのような社会になろうとも、本校の生徒の多くが、社会人になったときには、この岡崎だけでなく、様々なコミュニティーやカテゴリーで「リーダー」となって社会を担っていってほしい。だからこそ、リーダーに必要な力を高校生のうちに身に付けてほしい。

そのためには、指示されなくても、自分が何をすべきか考え、正しく判断し、行動できるように成長してほしい。

自ら考え、正しく判断する、もしくは、よりよい判断をし、行動するためには、

①物事の本質を見極める目

②さまざまな人と関わりで得られる、多様な視点・考え・知識

③自分の考えを筋道立てて、説明する力  が必要です。

これらの力を本校での「探究的な学び」を通して力を身に付けてほしいと考えています。今年度は「探究」です。

 

最後に1点お願いがございます。

改正道路交通法が昨年4月に実施され、1年が過ぎました。自転車に乗るときのヘルメット着用の努力義務が全国で全面実施となっています。愛知県では、令和3年10月から県条例により、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されています。また、保護者は、未成年者が自転車を利用するときは、ヘルメットを着用させるよう努めなければならないとも規定されています。

本校でもヘルメット着用率が高くなってきたと思うが、まだまだです。

4月に入り、本校生徒の自転車利用時の大きな事故が複数起きています。ヘルメットを着用していたおかげで、幸いにして命は助かったケースもございます。ヘルメットをしていなかったらと想像すると、不安になります。

自転車事故での死者の約7割の方が、主に頭部を負傷して亡くなっており、ヘルメット非着用者の致死率は、着用者の2.2倍と言われています。

学校でも、日頃の交通安全とともに、ヘルメットの着用を啓発していきますが、御家庭でも同様にお話いただきたい。

今年度も18歳以下の生徒については購入補助がある市町もあるので、ぜひ検討して着用させてほしい。交通事故で頭を守ることが生命の安全につながることは明白なのでよろしく。

以上、様々なことをお話ししましたが、お子様の成長に向けて教職員一同尽力してまいりますので、本校の教育活動へのご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。