高齢者にとって、単に寿命が伸びても要 介護度が高ければQOL(生活の質)が低下して幸福度も下がります。寝たきりになったり介護が必要な状態が続くと、やりたいことが自由にできなくなってしまうからです。
単に寿命を伸ばすのではなく、健康寿命を伸ばすことに意味があります。健康寿命とは、介護を必要とせずに自立した生活を送れる期間のことです。健康寿命に大きく関係するのが運動器です。運動器とは、骨や関節、筋肉など、身体を動かす器官の総称です。これらの器官は、歩く、立つ、座る、物を持ち上げるといった日常生活の基本的な動作に欠かせません。
運動器のいずれか一つでも状態が悪化すると、たちまち身体がうまく動かせなくなり、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)が低下してしまいます。例えば、膝の関節が痛むと歩くのが困難になり、買い物や散歩など、今まで当たり前にできていたことができなくなってしまいます。また、筋肉が衰えると転倒しやすくなり、骨折のリスクも高まります。骨折すると、さらにADLが低下し、介護が必要になる可能性も出てきます。
健康寿命をできるだけ長く維持するためには、運動器の健康を意識することがポイントです。適度な運動を習慣化し、バランスの良い食事を摂ることで、骨や筋肉を丈夫に保つことができます。また、定期的に健康診断を受け、自分の身体の状態を把握することも大切です。日頃から運動器の健康に気を配り、健康寿命を延ばして、いつまでも元気に過ごせるように心がけましょう。
高齢になると健康状態の問題を抱えやすくなります。誰もが知っていることで、実際に高齢者になると身をもって実感するわけですが、具体的にどの部分に問題を抱えやすくなるのでしょうか?その点を知っておくことで日頃から健康を維持するための対策を取りやすくなります。
高齢によって生じる健康状態の問題についてもっとも注意しておきたいのが腎機能と肝機能の低下です。どちらも「沈黙の臓器」と呼ばれることもあり異常が生じてもなかなか自覚症状が現れずに気づきにくい問題を抱えています。加齢とともにこの2つの臓器の機能が低下して全身の健康状態に悪影響を及ぼす機会が多くなるのです。
とくに気をつけたいのが薬を服用している方です。この2つの臓器は薬を分解・排泄する役割を担っています。そのため機能が低下すると薬の効果が体内に長く残って効果が強く現れやすくなります。よいことのようにも思えますが、効果が強すぎると逆に体に悪影響を及ぼしたり、副作用のリスクが高くなるといった問題が生じるのです。
もうひとつ注意したいのが免疫力の低下です。ウイルスなどの病原菌をはじめとした外部からもたらされる毒素に抵抗する力が衰えてしまうため、感染症にかかりやすい、病気になったら回復までに時間がかかるといった問題が出てきます。60代までの感染症対策では対処できず、感染症にかかってしまうおそれもでてきます。こうした点から、高齢者は健康を維持するためにできるだけ健康診断を受けるようにすること、免疫力の低下を意識した病気への備えが必要になるのです。
健康に長生きするためには、まず体の健康を保つことが重要です。高齢者の場合、どうしても加齢の影響で体が衰えて怪我や病気のリスクが高くなります。言い方はよくないかもしれませんが、「何もしなければ健康が損なわれてしまう」環境にあるため、日頃から意識して健康を維持するための試みが求められるのです。
高齢になると健康的な生活を送っていても、思わぬ病気のリスクにさらされることがあります。がんや女性に多い骨粗鬆症などは、その典型的な例として挙げられるでしょう。定期的に健康診断を受けて、体の内部に問題を抱えていないか、問題があるなら早めに治療・対策をする。これも、健康で長生きするために心がけたい秘訣と言えるでしょう。あとは社会と関わる、人と会う機会を作るといった心の健康を維持する習慣を確保できれば万全です。
そして、健康で長生きする秘訣のポイントは、やはり食事・運動・睡眠です。いずれかを重視するのではなく、すべてをバランスよく行っていくのがポイントです。栄養バランスのとれた食生活を心がけることで運動に必要な健康とエネルギーを確保できますし、適度な運動でエネルギーを消費すれば肥満を避けることができます。また、運動することによって一日にメリハリをつけることができ、暇を持て余してついつい間食してしまうといった環境を改善することもできるでしょう。
さらに適度な運動は、質の高い睡眠をもたらします。高齢になると眠りが浅くなるため、なかなか寝付けないという問題を抱えがちです。運動によって適度な疲労を感じることで、スムーズな入眠と深い眠りを得ることができるようになるでしょう。※高齢者の運動に関する詳細はコチラ