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寺社仏閣のらり旅

寺社仏閣のらり旅の記録です

天王山 法城寺へ行ってまいりました。

所在地:愛知県碧南市天王町3丁目132

このお寺は三河新四国八十八ヶ所霊場第八十七番・第八十八番札所です。

※前後しますが、第一番札所からの様子は後日UPしていきます。

 

駐車場の看板がありませんが、南側の道路から敷地の東に細長い未舗装の空地に車が停められました。

そこから道路に近い辺りにある小さな門から入ると、広くはないもののゆったりとした境内になります。

左手に庫裡があり、藤棚があり、突き当りに小さなお堂が見えます。

地蔵堂です。

 

もう少し進むと、左手に正門、右手に本堂。

三河新四国の御印は、本堂正面の濡縁左側に設置してあり、住職さんが留守の時は自身で押すことになりますが、今日は幸いおみえでしたので、同時に御朱印もいただくことができました。

 

本堂の中が少し変わっていて、真ん中には阿弥陀様の座像が安置されているのですが、なぜか手前に阿弥陀様の絵が掛かっているのです。そして脇侍の位置には観音菩薩の掛け軸が。googlemapの法城寺の情報で堂内の様子が見られます(2019/05/18現在)。

地蔵堂のお地蔵様も絵です。描いた人はわかりませんが。

 

ご住職に伺ったところ、阿弥陀様と観音様の絵は、この法城寺を開いた山崎弁栄(べんねい)上人の手による絵の複写だとのこと。

画像は両国回向院で明日(5/19)まで開催の 「行誡と弁栄展」図録から。

弁栄上人は熱心な仏教者で、かつ教育にも熱心で、様々な力(超能力めいたもの)の持ち主であったという事で、カソリック司祭にも尊崇を受けているという方のようです。

まったく存じ上げなかったのですが、岩波文庫から著書が出ているので、実在の人物なのは確かと言えます。

安政6年生まれ、大正9年に遷化、という事で今年は百回忌。そのため、法要や特別な念仏の催しが行われたり、画集や複製画が発売されたりするのだとか。

三河新四国霊場の最後に、なんだか賑やかさのある出来事に遭遇してしまったなあ。

催しについては一般財団法人 光明会のサイトをご覧ください。