中折れは、僕が今まで感じたことがない絶望感の始まりだった。

 
40才で独身。結婚なんて諦めていた。
それでもかわいい彼女が欲しかった。
そんなときにできた22才の彼女との初めてのセックス。 騎乗位で挿入した途端の中折れだった。
 
初めは、久しぶりのセックスだしそんなこともあるだろうくらいに思っていた。
「昨日の夜、オナニーしたのが原因だよ!」って自分と彼女を言いくるめて…。
 
それから、5日後。
オナニーを我慢して臨んだ2回目のセックス。
挿入にすら至らなかった。
 
「私に魅力が無いのかな…」と悲しみに打ちひしがれ彼女は自分を責める始末。
「こんな関係にならなければ良かった」と言って別れたのが忘れられなかった。
 
さすがに目の前が真っ暗になった。
 
本気で好きになった彼女とのセックスは、2回連続で中折れ。
そのあと、AVを見てしごいてみたがうんともすんとも反応しない自分のふにゃったあそこを目の当たりにして、自分が”ED(勃起不全)”だと初めての認識することになった。
 
これが、これから始まる物語の序章となる。
 
さて次回は、
自身初となるED専門医体験記。
なんか若い気でいたけどバイアグラとか意識しなきゃいけない年代になったんだなってしみじみ感じた初老の暑い夏。