死神から「生きてる亡者」と言われた女。

死神から「生きてる亡者」と言われた女。

自分の心霊体験や日常の話。

たまに飼い猫の話とか、小説の宣伝もします。

八才頃のお盆だった。農家の元本家だった我が家には、毎年お盆の時期になると親戚が集まって来ていた。

 

両手で数えきれないので、知らない顔の人もたまに居る。その時も一人、知らん顔が居た。

スーツ姿でオールバックの男性。年齢は20代後半~30代前半位だったかな。

 

誰だろう ? 

そう思った私は声をかけようと近寄った。すると、私に気付いた男性と目が合う。

 

目が合った瞬間、驚いた顔をされてこちらが何か聞く前に

 

「失礼ですが、お嬢さん……生きてらっしゃいますよね ? 」

 

っと一言。これが、死神との出会いだった。

 

 

 

カクヨムで書いている小説にもこの話は書く予定だ。まだ、そこまで進んでないが気になったら是非読んでみて下さい。

 

 

 

そして、地元のお盆は【迎え火】【送り火】の代わりに電球を吊るす。調べたところ、元は蝋燭だったらしい。

 正式には【灯籠柱】と言う。クリスマスツリーのイルミネーションみたいなので、「盆ツリー」なんて呼ばれたりもしてる。

 小さな電球は基本的に108個。

赤・黄色・青・白・緑などカラフルなものがバラバラに吊るされていて結構綺麗なので色んな人に見てほしい。