本日はトリガーポイントについてお話しします。
 

「トリガーポイント指圧」や「トリガーポイント鍼」という言葉を耳にすることも多いと思いますが、そもそもトリガーポイントとは何かご存知でしょうか?
 

トリガーポイントとは、一言でいうと「痛みの引き金となるポイント」のことです。

例えば腰が痛い場合でも、実際に痛みを感じている場所に原因があるとは限りません。膝やお尻、背中など、離れた部位にあるトリガーポイントが関係しているケースも多く見られます。
 

特徴としては、筋肉の中にコリコリとした“しこり”のようなものが触れることや、強く押すとズーンと広がるような関連痛(放散痛)が出ることが挙げられます。

また、鍼をした際に筋肉がピクッと反応する「単収縮反応」が起こるのも特徴の一つです。
 

一般的な圧痛点とは異なり、トリガーポイントは痛みの原因そのものになっている点であり、興味深いことに東洋医学のツボと一致することも多いとされています。
 

では、なぜトリガーポイントができるのでしょうか。

主な原因は、長時間同じ姿勢を続けることなどによる筋肉の持続的な緊張です。筋肉が緊張し続けることで血流が悪くなり、結果としてトリガーポイントが形成されてしまいます。
 

例えばデスクワークの方の腰痛。
長時間前かがみの姿勢を続けることで背中は硬くなり、座りっぱなしによって股関節は動かず、お尻やももの裏は圧迫され続けます。その結果、周囲の筋肉や関節の動きが悪くなり、最終的に腰へ負担が集中してしまいます。
 

つまり「腰が痛い=腰が原因」とは限らず、実際には別の部位にあるトリガーポイントが影響していることが少なくありません。
 

そのため、痛みのある場所だけを施術しても一時的な改善にとどまり、根本的な解決にはつながらないケースもあります。
 

大切なのは、身体全体の状態をしっかりと評価し、本当の原因となっている部位を見極め適切な介入をすることです。

その上で、鍼やマッサージ、関節矯正、ストレッチなどを用いてアプローチすることで、より根本的な改善を目指すことができます。