今日から小説を書きたいと思います

 

タイトルは「音と風のデザイン」

 

私の今までのこと。夫や子どものこと、彼との話。ようやく2年半経って、書けるかなと思います。

でもこれは私から見た彼の一面かもしれません。彼は彼で悩み、苦しみ、また楽しみ、喜びと年齢を重ねてきました。もちろん、私がこれを書くことに不満、嫌な気持ちになるかもしれません。でも書きたいと思いました。今の気持ちを残しておきたいと思いました。

それは、彼を愛していることと彼を尊敬していること、そして彼がいたことを忘れないために、また私を愛せるように。

 

 

  はじまりの匂い

 

主人公:松本 香(まつもと かおり)26歳 嘱託公務員

夫:  松本 博(まつもと ひろし)31歳 電気会社

子ども:松本 雅(まつもと みやび)2歳   託児所

 

 

 

2008年、4月。私は新しい職場に向けてバタバタしている。

 

「雅、起きて、今日からママお仕事なの。」

 

とはいうものの、雅はまだ眠いみたいで、目が宇宙にいっている。本当にこの子はマイペースだ。夫は私のことを見ながら、子どものお弁当を作っていた。「今日はたこさんウインナーうまくできたな。」そんなことを言いながら、夫は自分のお弁当を見ながら、私に褒めてほしいようにこちらへ目を向けてくる。「いやいや、そんなことしてられる時間あったら、手伝ってよ。」と思いながら、雅を着替えさせ、食事の椅子に座らせる。まだ雅は目がとろんとしていて、今にも机に頭がぶつかりそうに上下に船を漕いでいる。

 

「手を合わせて、いただきます!」と夫は椅子に座って、おにぎりをほうばっている。雅もその声に目が少し覚めたのか、おにぎりを口に入れ、もぐもぐとしている。そんな中、私はおにぎりを一瞬で食べて、スーツに着替える。久々のスーツはきつい、太ったのだろうか、無理矢理ウエストのチャックを閉めた。「えい!!!」

 

こんな時の夫のサポートは有難い、本当に。心で感謝をしつつ、私が支度をしている間に雅の着替えも終わっていた。雅を車に乗せ、夫はバイクのヘルメットの中から「香、頑張って」と言い、手を振って出発していった。

 

私は26歳、夫は31歳。本当は夫とは結婚する気はなかった。今でいう“授かり婚”で、私から夫にプロポーズした形だ。「子どもできたけれど、私は一人で育てられるけど、博はどうする?」と聞くと結婚したいということだった。こう聞いたのは理由があった。当時、夫は無職だった。また私は子どもは欲しかったが、夫はいらなかったという理由もあった。でも彼も子どもが欲しかったことや仕事を頑張ることを聞き、結婚したということだ。

 

もちろん私も大学から5年付き合った彼氏と別れ、寂しいこともあったが、まさか今の夫と結婚するとは思わなかった。しかし子煩悩で良いところもあると、どこかで自分自身の中で諦めと納得をしていた。大学から就職してからの自由な時間やお金も結婚をするとなくなるのが嫌で、仕事にいくことにした。また夫からも仕事をして欲しいとのことで続けられた。おそらく仕事をしないという選択はなかったかもしれない。

 

そう思っている中で、託児所に到着した。保育園希望だったが定員がなく託児所に預けていた。

「園長先生、おはようございます。」

「お母さん、今日からでしたね。雅ちゃん、おいで、ママにいってらっしゃい言おうね。」とバイバイをして、車に乗り込み、職場へ向かった。実は職場は歩いて行ける。家を買うお金を貯めるために、団地に引っ越しをして、保育園が遠くなったので、また車を運転して、来た場所へ戻る。

 

駐車場に停め、事務所の2階へ上がると、人がたくさんいる。仕事の始まりの時間はまだだが、準備ということなのか。呆然とスーツを着た私は立っていると「ごめんね、今日は朝一から忙しいから、ちょっと見といて。」と女性に言われ、何もできないので、邪魔にならないところで見ていた。

 

ここは、舞台がついていて、図書館もついている複合施設。主に講座の企画運営が仕事だが、部屋の貸し館も仕事のひとつ。今日は、そのサークルの方々が一同に1ヶ月分の施設利用の貸し館の抽選日だということだった。私はテキパキとしている皆さんをみていて、隅の方にいた。

 

もちろん誰が誰かわからない。そして、1時間経つと、ほぼ終わり、コーヒーの匂いがしてきた。「そうそう、松本さん、何飲む?コーヒー?お茶?紅茶?ブラック?また自分のコップを持ってきてね。」と聞かれ、「皆さんと同じものでいいです。」と言うのが精一杯だった。

 

こう見えて、緊張する。そりぁ、公務員の嘱託試験で面接があるとは知らず、茶髪、チノパンで受験して受かると思っていなかったからだ。

そうこうしているうちに、朝礼が始まった。

 

つづく
 

いつもありがとうございます。西洋占星術を鑑定しております仁音です。

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硬い文章を書いておりますが、本人はそんなことありませんので(笑)

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1週間1回更新しますが、書きたい時に一気に書くかもしれません。

今後もよろしくお願いします。