無類の柴犬好きな私にとってあの出会いはトキメキ以外の何ものでもありませんでした。


きゃわいい、しば♀。


PS(ペットショップ)のケージに入れられて通路から見えるように展示されていたまだ仔犬さんでした。


私はまず生き物と対峙する時には、必ず自分の匂いを嗅いでもらってから触れるようにしていますが、今回のワンコはただ見つめるだけに留めておきました。


なぜなら…


なぜなら……


わかりますよね?


そうする理由が……


抱っこしたら、絶対欲しくなるから。


なので、私の匂いがわかった後ガラス越しに擦り寄るようにしてそばに来たワンコに狂おしいほどの愛情を感じながら、泣く泣く立ち上がりその場を去ったのです。


ぎゃぁあああーっ!!!

分かる?元恩師。あんあんなんて三流のAV女優してないで、腹に溜まった旦那へのわだかまりはこうやって叫ぶんだよ。

うちの母認めたよ?「2番目の人で良いの(顔が良いと逆に女が付くから)」って。凄いよ。さすがっ、ヒト型という天才を産んだだけはあるよ。


私、個人的にはPSなんてなくなれば良いのにと思っている派閥です。生体売買なんて犯罪者のすることだ。命を何だと思ってる…

と言っておきながら、つい…つい……覗いてしまうクズは私です。


目の前で愛犬の息が無くなるのを見ているので、何が何でも生き物は飼いません。その分の愛情はこれから出会える家族に注ぐつもりです。