欧州旅行・計画と準備 | オカポンのブログ

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岡本 誠 OKAMOTO Makoto

■計画

65歳でサラリーマン生活をリタイアして、1~2年は元気なうちにやれることをやろうと思った。一つに世界一周があったが、行くだけで何をするのかが無ければ面白くない。2018年に深圳へ弾丸旅行をして以来、毎年のように海外旅行へ行っているが、中国やハワイなどすべて近場で、ヨーロッパには一度も行ったことがなかった。そこで2024年の計画にヨーロッパ旅行を上げた。

ヨーロッパで何をするのか。一つはサイクリング。リタイアして新しいロードバイクを購入し、いろいろなサイクリングイベントに参加していた。ツール・ド・フランスという最高峰のロードレースがあるが、それと同じコースをアマチュアが走る、エタップ・デュ・ツールというイベントがあることを知った。今年は7月6日の開催だが、去年10月から受け付けが始まっていて、旅行を計画した1月は既に一杯だった。そこで、イベントには参加できないが、ツール・ド・フランスで有名な峠を、レンタルバイクで登ることを計画した。ラルプ・デュエズ、モン・ヴァントゥなど名勝負の峠はいろいろあるが、ネットの記事が複数上がっていたラルプ・デュエズを選んだ。

もう一つは、世界3大カーレースの一つ、フランスのル・マン24時間レースを観戦すること。1971年、中学生の私がテアトル東京で映画「栄光のル・マン」を観てノックアウトされて以来モータースポーツのファンだが、それをリアルに観ようというもの。開催日は6月15日16日と決まっていたので、そこを中心に前後合わせて2週間滞在することにした。

■航空券

2024年1月、ヨーロッパ旅行の概要が決まったので、まず安い航空券を取る。スカイスキャナーSkyscannerで探すと、直行便ではなく乗り継ぎ便が安く、同じ都市への往復が安く、平日出発が安いことが分かる。都市はロンドン・パリ・ハンブルグなどがあったが、英語が使えるロンドンに決めた。航空会社はどこでもいいのだが、中国東方航空や中国南方航空の上海経由は気が進まないので、エティハド航空のアブダビ経由便を購入した。

行き 6月6日17:30成田-6月7日0:05アブダビ、2:05アブダビ-6:45ヒースロー

帰り 6月20日9:30ヒースロー-19:25アブダビ、22:10アブダビ-6月21日13:10成田   往復 155,767円。

■イベントチケット

1月29日、ル・マン24時間レースのチケットを取るため、ACO(Automobile Club de l'Ouestフランス西部自動車クラブ)のメンバーになった。73ユーロ12,019円。次に入場チケットの購入だが、ネットで調べたらなんと6月15日16日の決勝はすでに完売。航空券は購入済みなので、どうしようかと思ったが、予選は販売していたので、6月13日のチケットを2月2日に購入した。26ユーロ4,251円。3月28日に主催者からメールが来て、購入したグリーンチケットは、電車かEVかハイブリッドでの来場で、ヨーロッパ在住の購入者に限る、とのこと。手続きを教わってグリーンチケットとブルーチケット(通常チケット)の差額分の7ユーロ1,172円のWebからの支払った。レースを見るための費用は合計17,442円だった。

■宿

次に宿を予約する。ヨーロッパ内の移動は鉄道と決めていた。6/6ロンドン、6/13ルマン、6/20ロンドンは決まったが、その間をどう埋めるか。峠のラルプ・デュエズに近いBooking.comに登録されている宿はグルノーブルにしかなった。まず次の行先を決めた。

ロンドン2泊、パリ3泊、ルマン2泊、グルノーブル3泊、アムステルダム2泊、ロンドン1泊。合計13泊14日間。

宿はBooking.comから最も安いホステルを予約した。ホステルは部屋に2段ベッドが複数あり、トイレ・シャワーは共用、男女共用。ルマンはイベントのためサーキット近くの宿が見つからず、Airb&bから民泊・ゲストハウスを予約した。

ロンドン Cricketers Hostel 15,157円(一泊7,578円)

パリ UCPA SPORT STATION HOSTEL PARIS 15,954円(一泊5,318円)

ルマン Gerald宅 22,626円(一泊11,313円)

グルノーブル Hostel Le Hub Grenoble 16,785円(一泊5,595円)

アムステルダム Hans Brinker Hostel Amsterdam 15,348円(一泊7,674円)

ロンドン The Walrus Bar and Hostel 5,927円(一泊5,927円) 合計91,797円(一泊7,061円)

■鉄道

4月、鉄道。まずユーレイルEurailというサイトで15日間2等のフリーパスを購入し、アプリをスマホにインストールした。ヨーロッパの高速鉄道は座席指定なので、その予約をユーレイルから行う。

その時、グルノーブルからアムステルダムまで、高速鉄道でも1日で行くことが難しいことが分かった。そこでグルノーブルに最も近い空港のリヨンからアムステルダムに飛行機で行くことにした。

またアムステルダムからロンドンまで高速鉄道で4時間42分。ベルギーのブリュセルで区切り、そこに8時間ほど滞在することにした。

ユーレイル15日間2等 462USD 73,615円

特急料金

ロンドン-パリ 34USD 5,506円

パリ-ルマン 12.96USD 2,065円

ルマン-グルノーブル 25.92USD 4,130円

アムステルダム-ブリュッセル 25.92USD 4,130円

ブリュッセル-ロンドン 34.56USD 5,506円 合計94,952円

■欧州航空券

リヨン-アムステルダム 25,235円

■レンタカー

次にレンタカー。Booking.comからグルノーブルで2日間、レンタカーを借りる。峠のラルプ・デュエズまで車で行くのだ。もう1日はモンブランの麓のシャモニーとスイスのジュネーブまでドライブする計画を立てた。予約時は17,695円だったが、請求書を見たら177.36ユーロ30,837円も追加請求されていた。1日250kmまでの制限を2日間で970kmも走ったため、ExtraMilesが付いて高くなっていた。レンタカー代は計48,532円。

なお、ヨーロッパのレンタカーはマニュアルシフト車が多いので注意が必要。また国際免許証の提示と携帯の電話番号が求められた。

■観光ツアー

5月、観光ツアーの申し込み。パリでルーブル美術館を計画したが、日本語の説明があった方が良いと思い、VELTRAからツアーを申し込んだ。またエッフェル塔にも登ろうと思い、サイトを探したら、既に完売状態。そこでエッフェル塔に登るツアーを申し込んだ。同様にロンドンでロンドン・アイ(観覧車)も申し込み。観光ツアーを見ていたら、バストロノームBUSTRONOMEという2階建バスに乗りパリを観光しながらディナーを楽しむ、というツアーを発見して申し込んだ。大英博物館は入場無料なので事前に何もしなかったのだが、行ってみたら入場待ちの長蛇の列。ここも予約サイトで申し込んでおけば良かった。

ロンドン・アイ搭乗チケット 6,624円

エッフェル塔登山ツアー 8,404円

ルーブル美術館見学 半日ツアー 16,920円

バストロノームBUSTRONOME 25,897円 合計57,845円

■海外旅行保険

クレジットカードに付帯する場合もあるが、旅行費用をそのカードで購入する、といった条件が付く場合が多い。

ネットからエイチ・エス損保を申し込んだ。LINEで相談できるのが気に入った。8040円。

■海外用SIMカード購入

スマホがないと個人海外旅行は出来ない。自分のスマホはMVNOの格安SIMなので、ヨーロッパ各地で使えるSIMが必要。Amazonで「Three ヨーロッパ フランスsim 通信データプリペイドSIM 10GB 3000分無料通話付き30日間有効 含む71ヶ国対応」を1,980円で購入した。

国内で利用の2日前までにアクティベート申請が必要。

音声の電話番号はレンタカーを借りる時に必要だった。自分の番号はLINEで問い合わせれば分かったのだが、このSIMのコールセンターに電話してオペレーターガイダンスが聞き取れず分からなかった。レンタカー屋に協力してもらい、発信者番号を控えてもらった。

今回の旅行のデータ使用量は7.42GB(6/19まで)。ちょうど良かった。

■GoogleMapへの登録

GoogleMapにマイマップという機能があり、複数の場所を1つの地図に登録できる。今回、マイヨーロッパ旅行という地図を登録して、そこに予約した宿と空港の場所を登録した。登録はPCからのみ可能で、スマホからは登録できないが照会はできる。

Google Map ヨーロッパ旅行行先

空港に到着したら、マイヨーロッパ旅行という地図を開けて、その中の目的の宿を目的地として選べば、GoogleMapが最適ルートを表示してくれるので、それに従って乗り物に乗っていけば、宿に到着する。この操作は日本で使っている時と同じで、GoogleMapのおかげでヨーロッパでも行きたい所へ行くことができた。

■歯の検診

旅行中に虫歯が痛くなったら最悪。歯石取りも兼ねてかかりつけ医に診てもらった。

■国際運転免許証の取得

ヨーロッパでは国際運転免許証が必要。運転免許センターへ写真と書類を提出すれば、すぐに取得できる。

■持物

移動が多いので、旅行用リュックと国内でも身につけているショルダーポーチだけで歩き回ることにした。そのため持物は絞った。

・衣類の購入と用意

衣類は最小限にして、旅行中に洗濯をすることにした。

近所のしまむらでブリーフと5本指ショートソックスとポリエステルのカラーシャツを購入。それぞれ4枚づつを洗濯しながら着た。

スラックスはワークマンで薄手・ポリエステル・ストレッチのカーゴパンツを購入。これを履き続けた。BAZZ LIGHT UB102

シャツは半袖と長袖を1着づつ。一度洗濯。

上着はリネンのジャケットを着た。

防寒・防雨用に、登山で使っている黄色のレインジャケット。

・シューズの購入

履き慣れたスニーカーがいいのだが、底が擦り切れて穴が見えた。5月末にワークマンで裏が滑りにくいゴムで防水のスニーカーを買った。SG550 ファイングリップレイン

・ダイソーで購入

洗濯物を干すロープ、コップ、ボウル、スプーン、マルチ電源変換プラグ。

プラスチックのボウルはシリアルなどを食べるために買ったが、一度も使うことがなく、かさばるので途中で捨てた。

マルチ電源変換プラグを購入したのに、間違えて家にあったハの字のプラグを持って行きロンドンで使えなかった。最初のロンドンのホステルでは日本と同じ形のコンセントがあり、最後のロンドンではUSB充電ソケットが2つあったので助かった。

・他の持物

パスポート、運転免許証、国際免許証、タッチ決済できるクレジットカード(VISAタッチ)、予備のクレジットカード、航空券・特急列車・観光ツアー・レンタカーの予約のプリント、クリアフォルダー

欧州用SIM、スポーツウォッチ、ノートPC、自撮り用伸縮スティック、ACタップコード、電源変換C型プラグ、AC-USB変換、各種充電用USBケーブル(4種)

常用薬、下痢止め、バスタオル、ビーチサンダル、着圧ソックス、ボディソープ、泡立てタオル、シャンプー、ヘアブラシ、剃刀、歯ブラシ、歯磨き、歯間ブラシ、洗剤袋、箸、爪切り、鼻毛鋏

予備デジカメ、防水デジカメ、予備スマホ、予備メガネ、コンタクトレンズ

・ショルダーポーチに入れているもの(国内でも携帯している)

スマホ、デジカメ、骨伝導イヤホン、財布、パスケース、手帳、マルチペン、折り畳み傘、眼鏡拭き、ティッシュ、ウエットティシュ、モバイルバッテリー、薬ケース、お薬手帳、マスク

■持物のポイント

持物はビニールのチャック付きの袋に分けて入れる。空港の保安検査で全て開けられる場合があるので、グループ分けしておく。

ノートPCは、スポーツウォッチに記録した歩行GPSデータをネットにアップロードするため。またデジカメの写真を毎日ノートPCのメモリ64GBにバックアップした。

タッチ決済できるクレジットカードは必須。クレジットカードは複数会社(VISAとMasterとか)あった方がいい。

着圧ソックスは長いフライトによるエコノミークラス症候群を避けるため。

写真は64GBのメモリーで足りると見積もった。4M/枚×500枚/日×16日=32GB

■お金

クレジットカードでほぼ全て支払った。現金を使ったのは民泊で朝食を追加した代金とアムステルダムの飾り窓のみ。現金が必要となった場合は、ATMでクレジットカードのキャッシングにより現金を引き出せる。

クレジットカードでの精算は1ユーロ173円。パリの駅での両替は1ユーロ208円(5,000円両替時)。オランダでのATMでは1ユーロ194円(150ユーロキャッシング時)だった。できるだけクレジットカードで支払うのが正解。

■事前学習

AmazonのKindle unlimitedから、ヨーロッパに関係する本を読んだ。

地球の歩き方、ヨーロッパ2020~21

わがまま歩き「ロンドン」

フランスふらふら一人旅(1~4)

dマガジンから、ルマン24時間レースの勉強。

auto sport No.1597 2024年7月号

■フランス語の勉強

NHKラジオ「まいにちフランス語」を4月から聴き始めたが3日で挫折した。

■スマートウォッチの充電

私の腕時計・Withings ScanWatchは、3週間ほどバッテリーが持つため、出発前にフル充電した。

■ハードディスクレコーダーの録画設定変更

在宅のHDDがパンクしないよう、日々のニュースなどの録画設定を変更した。

■総費用 739,415円(食費,現地交通費,入館料なども含む)

以上