こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
さて、このブログでの連載と言えば、
『宇宙一わかりやすい僕らの憲法のお話( ・ω・)』
と
『【大河小説】進め家康くん( ・ω・)』
が、双璧です( ・ω・)
今回の新連載は、その二つの連載の長所(?)を合わせて2で割ったシリーズ。
題して、
『宇宙一わかりやすい僕らの神話のお話( ・ω・)』
です。
進め家康くんのノリで、日本の神話である『古事記』について語ってみるという、
とっても画期的なシリーズです( ・ω・)
真面目な神道の神主さん、読んで怒らないでね(^^;)
きちんとした神話を読みたい人は、
ぜひ、『古事記』を自分で読んでみてください。
各神社にある祭神の由来を読んでみるのもよいと思います( ・ω・)
では、始めましょう。
第一話は、イザナギ・イザナミの国産みの神話。
日本の神話である古事記の最初の部分は、ひらすら漢字名のたくさんの神様が出てきます。
神様の数え方は、「柱」です。
古事記の冒頭は、本当に神様の名前がひらすら出てくるので、
読んでてもつらいです(^^;)
そして、イザナギ・イザナミの登場により、神話の物語がスタートします( ・ω・)
はるか昔、天上の高天原(タカマガハラ)には多くの神々がいた。
男神であるイザナギと女神であるイザナミは、
高天原の神々から与えられたアメノヌボコ(矛)を使い、
二人で世界(日本)を生み出すプロジェクトを命じられる。
天の浮橋に立つイザナギとイザナミ。
イザナギ「国って、どうやって作るんだろね?」
イザナミ「うーん、その矛をどう使えばいいんだろね?」
イザナギ「とりあえず突いてみるか( ・ω・)」
二人は、大海原にアメノヌボコを突き立ててみます。
そして、アメノヌボコを引き上げたときにしたたった雫が島となり、
『オノコロ島』ができます。
なお、オノコロ島とは淡路島近くの沼島だとも言われているぜ( ・ω・)
南あわじ市にある沼島には、アメノヌボコだと言われる「上立神岩」もあるから、
淡路島観光に来た人は、ぜひ、沼島にも見に行ってくれよな。
イザナギ「よっしゃ、島ができたぞ!」
イザナミ「あの島で国を産めばいいのね!」
二人は、オノコロ島に太い柱を立て、宮殿を建てます。
イザナギ「よし、国産みの儀式をするぞ。」
イザナミ「がんばりましょう!」
イザナギは柱を左回りに、イザナミは柱を右回りに柱の周りを回り、
出会ったところで、お互いを褒め合い、
結婚の儀式を執り行うことになります。
イザナミ「あら、なんてイカす男!私と結婚しない?」
イザナギ「おう、なんてイイ女だ!結婚しようぜ!」
二人は夫婦となり、子を作ります。
しかし、産まれた子は、きちんとした形を持たない
蛭子(ヒルコ)でした。
二人は、蛭子を海に流します。
イザナギ「おかしいなぁ。なんで、ちゃんとした国が産まれないんだ?」
イザナミ「なにがダメだったのかしら。高天原の神様達に聞いてみましょうか。」
二人は、高天原に戻り、神々の助言を聞きます。
どうやら、女性のイザナミから先に声をかけたのが良くなかったようです。
イザナギ「なるほどね。森羅万象、あらゆる動物で求愛するのは雄。
受け入れるか選ぶのは雌。
求愛は、男からすべきだということか。」
イザナミ「え~、女が受け身って、誰が決めたの?
まあ、選ぶ権利は女にあるってなら、いいけど。」
イザナギ「よし、結婚の儀式のやり直しだ!」
イザナミ「言葉は大事だから、ちょっと言葉遣いも良くしてみましょう。」
二人は、結婚の儀式をやり直します。柱の周りを回り、出会った二人。
イザナギ「おお、なんと美しい女性だ!私の妻になってくれまいか?」
イザナミ「ああ、なんと立派な男性!あなたの妻になりましょう。」
結婚の儀式をやり直した二人は、日本の国を産んでいきます。
まず、最初に淡路島。四国、隠岐島、九州、壱岐、対馬、佐渡島、そして本州。
さらに日本の他の小さな島々を産んでいきます。
最初に生まれたのが、淡路島。ここ大事。
淡路島には、イザナギ神宮という由緒正しい神社があるぜ( ・ω・)
イザナギ「よっしゃ、日本が生まれた!」
イザナミ「ちょっと、イザナギ、私たちすごくない?」
イザナギ「日本の島が生まれたから、次は、いろいろなものを産んでいこう。」
イザナミ「私、がんばる!」
国の基礎となる島々を生み出した二人は、今度は、様々な神々たちを産んでいきます。
石、土、海、風、山などの森羅万象の神々が次々と生まれてきます。
しかし、最後に火の神であるホノカグツチを産んだ際に、イザナミは、
陰部に大やけどを負い、死んでしまいます。
怒ったイザナギは、ホノカグツチを切り捨てます。
イザナミを失い嘆き悲しむイザナギ・・・
イザナギ「イザナミ・・・イザナミィ・・・我が愛する妻よ。
火など産んでしまったからお前は死んだ・・・
お前を死なせたホノカグツチの首を斬っても、
お前は生き返らぬ・・・
イザナミ・・・イザナミよぉ・・・」
イザナギ「そうじゃ。イザナミのいないこの世になど、生きていても仕方が無い。
イザナミに会いに黄泉の国(死の国)へ行こう・・・」
イザナギは、黄泉の国へ向かいます。
黄泉の国の扉の前に立つイザナギ。
扉越しに妻イザナミの声が聞こえます。
イザナミ「イザナギ・・・なぜ来たのです?帰って下さい!」
イザナギ「イザナミよ。お主のおらぬ世界など、わしには意味が無い。お主と一緒にいたい。」
イザナミ「もう遅い・・・私は、すでに黄泉の国の物を口にしてしまいました。
もう黄泉の国の住人なのです・・・」
イザナギ「それでも、それでも、わしは、お前に会いたい・・・」
イザナミ「・・・わかりました。黄泉の国の者に頼んでみます。
その代わり、けっして扉を開けて、
中をのぞいてはいけませんよ。」
イザナギ「わかった。約束しよう。」
・・・
・・・
・・・
いつまで待っても、イザナミは出てきません。
しびれを切らせたイザナギは、イザナミとの約束を破り、扉を開けて中をのぞいてしまいます。
中は真っ暗。
イザナギは、櫛の歯を一本折り、火を灯し明かりとします。
そこで見たものは・・・
腐敗し、蛆がわいた変わり果てたイザナミの姿!
イザナミ「み~た~わ~ね~~~。あれほど、のぞくなと言ったのに・・・」
イザナギ「ひ~、イ、イザナミなのか!?」
イザナミ「私に恥をかかせたわね・・・許さない!」
イザナギ「ひ~、にっげろ( ゚Д゚)~」
黄泉の国の雷神たちをともない、イザナギを追うイザナミ。
逃げるイザナギ。
イザナミ「待て~!!!イザナギ~!!!」
イザナギ「いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ~!!!」
イザナミ「お前も私と一緒に黄泉の国で暮らすのよ!」
イザナギ「いやじゃ!いやじゃ!いやじゃ!わしは、生きるんじゃ~!!!」
イザナギは、黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)へ辿り着きます。
そこには、桃の木が。
イザナギは、桃を黄泉の国の鬼たちに投げつけます。
桃の持つ生命エネルギーにより退散していく黄泉の国の鬼たち・・・
イザナギは、黄泉の国へ通じる洞窟を大きな岩で塞ぎます。
イザナミ「イザナギ!私はあなたを許さない!
これから、私は、毎日、あなたの国の住人を1000人殺します!」
イザナギ「ならば、イザナミよ。お前が一日に1000人を殺すのであれば、
わしは、毎日、一日に1500人が産まれるようにしよう!」
イザナミ「イザナギ・・・」
イザナギ「お前が一日に1000人の命を死により奪うならば、
わしは、一日に1500人の命を生まれさせる。
イザナミ、命を奪う側と誕生させる側に別れても・・・
それでも、わしは、お前を愛しておるぞ・・・」
イザナミ「そう・・・それも運命(さだめ)かしらね・・・」
こうして、人間の『生と死』が始まることになりました。
黄泉の国から地上に戻ったイザナギは、
穢れた体を清めるために、水の中で禊(みそぎ)をします。
そして、イザナギが左目を洗うと、
太陽の女神・天照大神(アマテラスオオミカミ)が生まれました。
イザナギが、右目を洗うと、
月の神・月読尊(ツクヨミノミコト)が生まれます。
そして、最後に鼻を洗うと、
素戔嗚尊(スサノオノミコト)が生まれます。
こうして生まれた神々は、「三貴子」とされ、イザナギの跡を継いで、
国(日本)を治める神々となりました。
これが、イザナギとイザナミの国産みのお話です。
読んでくださり、ありがとうございました。