こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第18話「紀伊国、熊野詣~大和からの刺客!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

新婚旅行中の神武王太子夫妻。

淡路(淡路島)にて、浪速の賊達の襲撃に遭遇し、

四国・淡路連合国のトサノリョウマらと供に、これを撃退した神武様。

なんだか、不穏な空気を感じるわね。

このまま楽しい新婚旅行が続けられるのかしら・・・

 

 

神武「では。出発する。四国・淡路のみな、元気でな( ・ω・)」

 

トサノリョウマ「神武。道中、気をつけろ。

この先の紀伊(和歌山県)、伊勢(三重県)は、大和(奈良県)の

隣国だ。

さすがに軍勢を率いて攻めてくることはないとは思うが、昨日のような

賊は、どこに現れてもおかしくないからな。」

 

神武「わかった。気をつけて、旅をするよ。」

 

 

神武王太子ご一行の船は、淡路(淡路島)の大浜を出て、紀伊(和歌山県)の沿岸に寄港しながら、

紀伊の熊野川河口(和歌山県新宮市付近)を目指します。

その頃、大和の王宮では・・・

 

 

トミノナガスネビコ「天孫族の王太子夫妻が隣国の紀伊(和歌山県)に向かっておるだと!?」

 

エウカシ「天孫族め!我が物顔で、この大和(奈良県)の周辺を出歩きおって!」

 

エシキ「我ら大和をなめておるな!」

 

オトシキ「おのれ、天孫族の王太子など、血祭りにあげてくれるわ!」

 

ヤマトノショウトク「方々、落ち着きなさいませ。

ヘイケノキヨモリからの情報によれば、神武王太子夫妻は、新婚旅行を

しているだけのようです。

方々が目を血走らせて議論されるような話ではございませんかと。」

 

トミノナガスネビコ「浪速(大阪府)の兵達を討ったというではないか!

我らに敵対する四国・淡路連合国に味方したということは、

我ら大和に敵対したということじゃ!」

 

エウカシ「そうじゃ!天孫族の王太子夫妻、討つべし!」

 

オトウトカシ「兄者・・・天孫族の王太子は、我らに敵対行為をしたとは

思えません。ただ、海賊を討っただけでございましょう・・・」

 

トミノナガスネビコ「我らに味方する浪速の者を傷つけた!

これを討たずして、集団的自衛権など成り立たん!」

 

ヤマトショウトク「とにかく!大和として、現時点で、

天孫族の王太子夫妻を攻撃する理由も、大義名分も無ければ、

戦略的理由もございません!我らの盟主様も、戦いを望まれておりません!

軽率な行動は慎まれるよう!

これで、評議を終えます!」

 

 

評議の席を立つヤマトノショウトク・・・

 

 

ヤマトノショウトク「ふう・・・なんというアホな豪族どもじゃ。

人臣の一新が必要だな・・・」

 

キョウノミチナガ「相変わらず気苦労されておるようだな。

ヤマトノショウトク殿。」

 

ヤマトノショウトク「キョウノミチナガ殿か。

ふっ、血筋だけで威張っている無能な豪族どもとの評議は、

なんとも無益よの。」

 

キョウノミチナガ「ヘイケノキヨモリ殿の報告では、神武という

天孫族の王太子。なかなかの人物のようだな。

我ら大和の盟主様は、まだ幼い。今は戦う時期ではあるまい。」

 

ヤマトノショウトク「我らの盟主様は、まだ3歳と幼い。

我らと天孫一族がこの日本(ヒノモト)の天下平定をかけて

雌雄を決するのは、あと10年は先であろう。

それまでに、我らも、天下平定をかけた戦いをするに

ふさわしい体制を整えねばな・・・」

 

キョウノミチナガ「軍師であるそなたと、私。

軍事の専門家であるヘイケノキヨモリとヤマトノアヤタムラマロ。

4人では心許ないの。広く天下から人材を集めねばな。」

 

ヤマトノショウトク「ヤマトノアヤタムラマロを見かけぬな。

彼はどこへ?」

 

キョウノミチナガ「東国に武勇の将をスカウトに行っているようだ。

まあ、武人の登用は、武人に任せておいて良かろう。

ヘイケノキヨモリは、淡路(淡路島)の後、西国各地を見てくるそうだ。

九州の薩摩(鹿児島)まで旅をして、人材をスカウトしてくるそうだ。」

 

ヤマトノショウトク「なるほど。大和(奈良県)周辺よりも、より多くの人材が

発掘できそうだな。

キョウノミチナガ殿。お主は、山城(京都府)周辺で良き将を探してきて

くれぬか。

私は、大和(奈良県)を動けんのでな。」

 

キョウノミチナガ「よかろう。では、山城(京都府)に行ってこよう。」

 

ヤマトノショウトク「我らの盟主様が15歳になるまであと12年。

それまでに、我らの主力となる将たちを集めたいものよな。」

 

 

どうやら、大和勢力というのも、一枚岩ではないようね。

でも、この大和勢力の盟主と呼ばれる者が成長し、人材がそろったとき。

手強い相手になりそうね・・・

さて、紀伊(和歌山県)近海を船で進む神武王太子ご一行は、紀伊(和歌山県)の熊野川河口に着きます。

船を下りた神武王太子ご夫妻を、紀伊(和歌山県)のクマノヤタとキイノクマヒメがお迎えします。

 


クマノヤタ「神武王太子殿下、そして、アイラツヒメ妃殿下。

ようこそ、熊野においで下さいました。」

 

キイノクマヒメ「神武様。王太子様となられたうえに、

このようなお美しいお妃様と、この熊野においでいただけたこと、

このうえなく、嬉しゅう思います。」

 

神武「おう。ヤタにクマヒメ。堅苦しい挨拶はそこまでじゃ。

久しぶりじゃのう( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「アイラです。よろしくお願いします。」

 

クマノヤタ「神武様。お変わりないご様子ですね。

せっかくいらっしゃったのです。

熊野本宮大社までの船旅をお楽しみください。」

 

 

船で熊野川を移動し、熊野本宮大社にお参りする神武様達。

 

 

神武「ほう。ここもなかなか立派な神社じゃのう( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「すごく大きな鳥居ね。すごいわ。」

 

クマノヤタ「はは、この熊野の大鳥居は、おそらく、

日本(ヒノモト)一でしょうな。」

 

アイラツヒメ「あっ・・・」

 

神武「どうした、アイラ?」

 

 

恥ずかしそうにモジモジしているアイラ・・・

それを見て、気がついたキイノクマヒメ。

 

 

キイノクマヒメ「アイラ様。少し、お花を摘みに行きましょうか。

私も、ご一緒いたします。」

 

アイラツヒメ「あ、ありがとう。クマヒメさん。」

 

神武「お花を摘みに行く( ・ω・)?」

 

ショウリュウキ「神武。察してやれ。トイレだ。」

 

神武「ああ、そういうことか。女子は男子とちがって、

不便だからのう( ・ω・)」

 

ショウリュウキ「私も一緒に行くか。トイレはどこだ?」

 

キイノクマヒメ「あちらで。男ども、のぞかないでね!」

 

クマノヤタ「のぞくかよ。早くしろよ。」

 

神武「女子は、なんでトイレにみんなで行くのかのう( ・ω・)」

 

 

アイラ、ショウリュウキ、キイノクマヒメがお花を摘みに行きます。

お花を摘みに行くの!

あんまり、突っ込まない!

 

 

神武「遅いのう( ・ω・)」

 

ヒヨシマル「まあ、そんなもんですよ。」

 

 

そのとき!

 

 

アイラツヒメ「きゃ~~~~!!!」

 

 

アイラの悲鳴が!

 

 

神武「アイラ!?」

 

クマノヤタ「なんだ!?」

 

ヒヨシマル「アイラ様!?」

 

 

アイラの悲鳴がした方向に走る神武様達!

すると、武装した兵たちがアイラ様を連れ去ろうとしています!

 

 

ショウリュウキ「なんだ、貴様ら!この方が、

天孫一族王太子神武の王太子妃アイラツヒメと知っての狼藉か!?」

 

キイノクマヒメ「こら!放せ!放しなさい!」

 

アイラツヒメ「神武~~~~!!!

助けて~~~!!!」

 

神武「アイラ!」

 

クマノヤタ「くっ、敵は武装しているな!」

 

 

大和兵20人が現れた!

 

 

神武「武装した兵20人か!」

 

ヒヨシマル「こちらは戦えるのは4人!」

 

クマノヤタ「一人あたり5人かよ。こいつは厳しいぜ!」

 

大和兵A「王太子神武だ!こいつの首を取れば、

一生遊んで暮らせるぜ!」

 

 

神武様に斬りかかる大和兵!

それに対して、素手の神武様!

 

 

神武「ほ~!あたっ!」

 

大和兵A「ぐはっ!」

 

クマノヤタ「神聖な神域に武装して踏み込む

罰当たりどもよ!俺が、クマノヤタだ!」

 

 

大和兵を蹴り倒すクマノヤタ。大和兵の持っていた槍を奪います。

 

 

クマノヤタ「熊野三尖槍!!!」

 

 

クマノヤタが、3人の大和兵を槍で倒す!

 

 

ヒヨシマル「神武様!武器を!」

 

神武「ヤタ!よくやった!」

 

クマノヤタ「へっ、神武様、シャレみていだな!」

 

ショウリュウキ「神武!みな!私の歌を聞け!」

 

ショウリュウキは、戦いの歌を歌った。

神武、クマノヤタ、ヒヨシマルらの攻撃力、守備力、会心発生率が倍増した!

 

 

大和兵C「こ、こいつら!強え!」

 

 

トミノナガスネビコ「貴様ら!たった6人に何を手こずっておるか!」

 

 

神武「むっ( ・ω・)!?」

 

トミノナガスネビコ「貴様が、天孫一族王太子・神武か!

俺様は、大和最強の将!トミナガスネビコ!」

 

神武「大和の将が、なぜ俺達を襲う!?」

 

トミノナガスネビコ「この日本(ヒノモト)は、

我ら大和のものだ!

天孫一族の王太子!その首、もらい受ける!」

 

 

トミノナガスネビコが現れた!

 

 

クマノヤタ「くっ、神武様がお相手するまでもない!

受けよ!熊野三尖槍!!!」

 

トミノナガスネビコ「ふん!雑魚が!」

 

 

トミノナガスネビコは、クマノヤタの槍をすべてはじき返す!

 

 

クマノヤタ「なんだと!?」

 

トミノナガスネビコ「我が強弓を喰らえ!!!」

 

 

トミノナガスネビコは、クマノヤタに矢を放ちます。

そこに、思わず飛び出すキイノクマヒメ!

 

 

キイノクマヒメ「危ない!ヤタ!」

 

 

トミノナガスネビコの放った矢は、クマノヤタをかばった

キイノクマヒメの背を貫きます!

 

 

アイラツヒメ「クマヒメさん!」

 

クマノヤタ「クマヒメ!しっかりしろ!」

 

キイノクマヒメ「ヤ、ヤタ・・・無事だった・・・?

良かった・・・」

 

神武「ヒヨシマル!ショウリュウキの戦っている兵を引き受けろ!

ショウリュウキ!クマヒメの治療を!」

 

ヒヨシマル「承知!」

 

ショウリュウキ「クマヒメ殿!」

 

トミノナガスネビコ「ふん。雑魚の女を討っただけか。

次は、神武。貴様だ。」

 

 

神武様を射るトミノナガスネビコ。

しかし、神武様は、その矢をはじき返します。

 

 

トミノナガスネビコ「なんだと!?わしの矢を!」

 

神武「ここは、聖なる地・熊野。下賤の者の放つ矢が、

光の御子である俺に当たると思うか。」

 

トミノナガスネビコ「なにを偉そうに!

貴様ら天孫一族がなんぼのもんじゃ!」

 

神武「トミノナガスネビコとか言ったな。

お前は、俺を怒らせた!」

 

トミノナガスネビコ「ひっ!なんという殺気!」

 

神武「受けよ!天孫光輪斬!!!」

 

 

神武様の天孫光輪斬!

しかし、なんと、トミノナガスネビコは、側にいた

大和兵を盾にします!

盾にされた大和兵は、神武様の怒りの天孫光輪斬を受け、

消滅します。

 

 

神武「部下の兵を盾にするとは!この外道が!」

 

トミノナガスネビコ「ひっ、こんなバケモノと戦えるか!

撤収じゃ~!!!」

 

 

逃げ出すトミノナガスネビコと大和兵たち。

 

トミノナガスネビコと大和兵たちを倒した!

 

 

キイノクマヒメに駆け寄る神武様たち。

 

 

神武「クマヒメ!」

 

ショウリュウキ「急所は外れておる。

出血はひどいが、応急処置はした。

町に戻り、きちんとした手当をして、

あとは、クマヒメ殿の気力と命運次第じゃ。」

 

クマノヤタ「おのれ!大和め!けして許さぬ!!!」

 

アイラツヒメ「なんてこと・・・私達の側にいたせいで、

クマヒメさんが・・・

なんで、こんなことに・・・?

こんな・・・ひどい・・・」

 

ヒヨシマル「いずれにせよ、川を下って町に戻りましょう。」

 

 

川を下り、河口の町に戻る神武様達。

その頃、大和の王宮では・・・

 

 

 

ヤマトノショウトク「ご説明いただけますか。

トミノナガスネビコ殿。

貴公は、神武王太子一行を熊野の地で襲い、

しかも、大和の将と名乗った上で、討ち漏らしたとのこと。

なぜ、そのようなことをされたのですかな?」

 

トミノナガスネビコ「ヤマトノショウトクよ!

あの神武という男はバケモノじゃ!

兵を光る技で消滅させた!あれは人間ではない!

あんなバケモノは殺さねばならん!」

 

ヤマトノショウトク「説明になっておりません!」

 

エウカシ「いや!トミノナガスネビコ殿は正しい!

神武王太子は、殺すべきじゃ!」

 

エシキ「天孫族は敵じゃ!我ら大和こそ、

この国の主じゃ!」

 

オトシキ「ここは、多数決で決めるべきじゃ!

神武王太子は討つべし!賛成の者!」

 

トミノナガスネビコ、エウカシ、エシキ、オトシキの4人が賛成する。

オトウトカシは棄権。

反対は、ヤマトノショウトク1人のみでした。

 

トミノナガスネビコ「どうじゃ!これが民主主義じゃ!

みな、神武王太子は殺すべきと思っておるわ!」

 

ヤマトノショウトク「ふう・・・勝手になされ。

私は、我らが盟主様であるヒメタタライスケヨリヒメ様の

お世話はいたしますが、大和の国政には、もう関わりません。

ただし、大和を滅亡させるようなことにつながる愚行は、

なさらぬことを忠告いたします。」

 

 

評議を終え、ヒメタタライスケヨリヒメのもとへ行く

ヤマトノショウトク・・・

 

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「あっ、ショウトクじゃ。

みてみて、お花でかんむり、つくったの。」

 

ヤマトノショウトク「おお。スケヨリヒメ様。

おきれいな冠を作られましたなぁ。えらいですぞ。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「ショウトク。

なにかあったか?」

 

ヤマトノショウトク「いえ。なにもございません。

スケヨリヒメ様は、我らがお祭りするオオモノヌシの神様の

娘様。あなた様が、ご立派な大和、そして、この日本(ヒノモト)

の主となられるよう、このショウトクも、がんばらせて

いただきますよ。」

 

ヒメタタライスケヨリヒメ「うん。ショウトク。はげめ。

きゃはっ。お人形作る。」

 

 

どうやら、このかわいらしい女の子が、大和勢力の盟主のようね。

この子と神武様がそれぞれの王なら、戦なんて起こりそうにないけど、

大和の豪族達は、神武様に敵意むき出しね・・・

他方、熊野川河口の新宮の町に戻った神武様たち。

キイノクマヒメも一命を取り留め、無事、快方に向かいました。

キイノクマヒメの回復を見て、再び、出発する神武王太子ご一行。

 

 

キイノクマヒメ「神武様。アイラ様。ご心配おかけしました。」

 

神武「いや。良かった。元気に回復してくれて( ・ω・)」

 

アイラツヒメ「クマヒメさん、良かったわ。」

 

キイノクマヒメ「ショウリュウキ殿の手当のおかげです。

ありがとうございました。」

 

ショウリュウキ「大陸の医術を学んでいたことが役立ったようだ。

クマヒメ殿、まだ安静にしておけよ。」

 

クマノヤタ「神武様。まさか大和の者どもが襲撃してくるなど

思いもよらず、せっかくの新婚旅行で、イヤな思いをさせてしまいました。

申し訳ございません。」

 

神武「いや、ヤタとクマヒメこそ、おかしなことに

巻き込んでしまった。すまなかったな。」

 

ヒヨシマル「しかし、刺客とは・・・

この先も気をつけねばなりませんね。」

 

神武「大和の連中に狙われる理由は、心当たりが無いんだがなぁ( ・ω・)」

 

 

その名声ゆえに、知らない者たちから敵意をむき出しにされる神武様。

神武王太子の新婚旅行は、まだまだ続きます。

次の行き先は、伊勢ね。次回は、平和なお話だと良いのだけど。

では、今回は、ここまでにしときますか。

次回は、

 

第19話「神武夫妻の伊勢参り。ヒヨシマル、恋をする!?」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。