こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第17話「神武夫妻、淡路に行く」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

神武王太子夫妻は、ヒヨシマルとショウリュウキをお供に、新婚旅行に出発します。

日向(宮崎県)から豊後(大分県)を経由して、

四国の伊予(愛媛県)に船で渡り、友好国・伊予の者の案内で、

瀬戸内海を渡り、淡路へ。

その後、淡路から紀伊(和歌山県)へ渡り、熊野に寄った後、

伊勢(三重県)へ。

伊勢から船で尾張(愛知県)に渡り、友好国・尾張の者の案内で、

駿河(静岡県)へ行き、富士の山を見てくるという旅行計画。

神武王太子夫妻は、豊後(大分県)でウサソウリン、ブンゴノトヨヒメの歓待を受け、

温泉での一泊を楽しみ、船で四国伊予(愛媛県)に向かいました。

そして、伊予(愛媛県)では、クルシマエヒメが、神武王太子夫妻ご一行をお待ちしておりました。

 

 

クルシマエヒメ「神武王太子、アイラツヒメ王太子妃。

お待ちしておりました。伊予(愛媛県)のクルシマエヒメでございます。

これより、淡路(淡路島)までの御旅のご案内をさせていただきます。」

 

神武「おう。エヒメ。3年ぶりか。よろしく頼む。」

 

アイラツヒメ「クルシマエヒメさん、よろしくお願いします。

私のことは、アイラでいいですよ。」

 

クルシマエヒメ「今、リョウマ様は、淡路におります。」

 

神武「ん?そうなのか?」

 

クルシマエヒメ「リョウマ様のご発案により、土佐(高知県)、

伊予(愛媛県)、讃岐(香川県)、阿波(徳島県)の四国4カ国に、

淡路(淡路島)を加えた5カ国で、四国・淡路連合国を作っております。

四国では、戦も無く、それぞれの風土や文化を尊重し合いながら、

一つの共同体として、歩んでおります。

その各国の代表者会議を、神武様達の新婚旅行に合わせて淡路で

行うことになり、リョウマ様は、先に淡路に向かわれました。」

 

神武「四国・淡路連合国か。戦をせずに交渉で、それを実現するとは、

さすがは、トサノリョウマだねぇ( ・ω・)」

 

ショウリュウキ「話し合いで、5カ国もの国の共同体を作るとは、

なかなかに素晴らしい話だな。」

 

クルシマエヒメ「ふふっ、なんせ、リョウマ様ですから。」

 

アイラツヒメ「ふふっ、クルシマエヒメさん、リョウマ様のお話をするとき、

とても嬉しそうなお顔をされますね。」

 

クルシマエヒメ「淡路の東岸は、大和勢力と結んだ摂津(大阪府・兵庫県の阪神地域)、

和泉(大阪府南部)、河内(大阪府東部)の者たちがときどき襲撃してくることも

ありますが、淡路西岸部は、完全に我らの勢力下にあります。

瀬戸内の国々によりながら、淡路島の西岸から淡路に上陸いたしましょう。」

 

 

神武王太子ご一行は、クルシマエヒメの伊予水軍の案内で、瀬戸内海を東進していきます。

途中、安芸(広島県)と吉備(岡山県)を経由し、イツクシマ三姉妹やキビツモモタら、

中国地方の出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)の旧友と会い、新婚のご挨拶をする

神武王太子ご夫妻。

毎日が宴会ね!

そして、クルシマエヒメ水軍に先導された神武王太子ご一行の船は、

伊弉諾神宮に近い、多賀の浜(兵庫県淡路市)から、淡路島に上陸します。

伊弉諾神宮をお参りする神武王太子夫妻。

 

 

神武「ここが伊弉諾神宮。

我らの祖にあたるイザナギ様とイザナミ様をお祭りしている神社か。

初めて来たのに、なにか懐かしいものを感じる。」

 

アイラツヒメ「イザナギ様とイザナミ様・・・

この日本(ヒノモト)の島々を生まれた夫婦神ね。

アマテラス大御神のご両親ということなら、神武にとっても

ご先祖様なのね。」

 

クルシマエヒメ「夫婦円満、安産子授、縁結びが、御利益と

されておりますので、ご新婚のお二人がお参りされるにも、

ふさわしいかと。」

 

 

伊弉諾神宮でお参りをした神武王太子夫妻は、今度は、

再び船で淡路島西部を南下し、慶野松原(兵庫県南あわじ市)から上陸。

おのころ島神社に向かいます。

 

 

アイラツヒメ「見て見て!神武!

真っ赤な大きな鳥居があるわ!」

 

神武「ここが、おのころ島神社。この近くに、

イザナギ・イザナミが降り立った天浮橋(アメノウキハシ)

があると、伝承されておるな。」

 

クルシマエヒメ「おのころ島神社は、安産祈願によい神社です。

王太子ご夫妻も、お元気なお子を授かることでしょう。」

 

アイラツヒメ「まあ!そうなのね!」

 

 

おのころ島神社参拝後、神武王太子ご一行は、慶野松原から再び船に乗り、

さらに淡路島南部へ向かいます。

そして、淡路島南部の阿那賀(兵庫県南あわじ市)と阿波の鳴門(徳島県鳴門市)に挟まれた

鳴門海峡を通過するとき・・・

 

 

神武「むむっ!?海が渦巻きだした!?」

 

アイラツヒメ「な、なに!?何が起こったの!?」

 

クルシマエヒメ「ふふっ、驚かれましたか。

あれが、鳴門の渦潮でございます。

瀬戸内海と紀伊水道の干満差により、海上に

激しい渦ができる、不思議な自然現象でございます。」

 

アイラツヒメ「すごい!自然現象で、こんなことが起こるのね!」

 

神武「なかなか見応えがあるのう( ・ω・)」

 

クルシマエヒメ「それでは、これから沼島を回って、

洲本の大浜(兵庫県洲本市)に向かいましょう。

洲本にリョウマ様達が集まっています。」

 

 

神武王太子ご一行は、この後、淡路島の南にある沼島の

上立神岩(カミタテガミイワ)をご覧になりました。

この矛のような形をした岩は、イザナギ・イザナミの

夫婦神が国産みを行ったとき「天の御柱」とも言い伝えられています。

 

 

 

淡路の中心地・洲本に着いた神武王太子ご一行。

神武様達を、トサノリョウマ達がお迎えします。

 

 

トサノリョウマ「おう、神武!アイラ殿!よく来たな。」

 

神武「リョウマ!3年ぶりだな。」

 

アイラツヒメ「トサノリョウマ殿。3年前は、海辺の集落を

お救いいただき、ありがとうございました。」

 

トサノリョウマ「ヒヨシマルとショウリュウキも久しぶりだな。

みな、集まってるから、今夜は楽しもうぜ。」

 

ヒヨシマル「わ、わしにまで。リョウマ殿、ありがとうございます。」

 

ショウリュウキ「さすがに気遣いのできる男よのう。」

 

 

今夜の宿となっているアワジミツケメの屋敷。

大広間には、四国出身のサヌキノコンピラ(讃岐)、

アワノケンザン(阿波)、ウラシママンタ(讃岐)、

サヌキノイケヒメ(讃岐)、アワノサケヒメ(阿波)らも集まっていました。

 

 

神武「おう!みな、ひさしぶりじゃのう!」

 

アワジミツケメ「神武様!お久しぶりでございます!

ありゃ~!

この方が、神武様のお妃様のアイラ様け!?

えらい、べっぴんさんやなぁ!」

 

神武「おう!ミツケメ、えらい淡路弁だな( ・ω・)」

 

アワジミツケメ「失礼いたしました。

淡路島の超一級の食材を集め、

このミツケメが調理した料理、

ぜひ、お食べください。」

 

アイラツヒメ「みなさん、アイラです。よろしくお願いします。」

 

ショウリュウキ「王太子夫妻の旅の供をしております。

沖縄のショウリュウキです。」

 

ヒヨシマル「お供させていただいておりますヒヨシマルでございます。」

 

 

ショウリュウキとヒヨシマルも一緒になり、盛り上がる宴席。

アイラも、他の者たちから、出雲大社学宮時代の神武のことを

いろいろ聞きます。

ショウリュウキが琉球の音楽を奏で、踊るアワノサケヒメ達。

しかし、宴席の途中で、使者がトサノリョウマを呼びます。

衛兵に呼ばれ、席を外すトサノリョウマ・・・

 

 

トサノリョウマ「なに!?大浜に賊の襲撃だと!?」

 

衛兵「はい。大浜の集落に浪速(大阪府)の者と思われる賊が上陸し、

集落の民たちから略奪を行っております!」

 

 

神武「どうした?リョウマ。」

 

トサノリョウマ「浪速の賊が集落を襲っているらしい。

ちと、退治してくる。」

 

神武「俺も行こう。」

 

トサノリョウマ「新婚の王太子殿にご出馬してもらうまでもないさ。」

 

神武「民たちが襲われているときに、遊んでるわけにはいかんさ。」

 

トサノリョウマ「すまんな。せっかくの新婚旅行中に・・・」

 

サヌキノコンピラ「また浪速の連中か。」

 

アワノケンザン「やれやれ。淡路東岸は、最前線だな。」

 

ウラシママンタ「今夜は避けてほしかったのう。」

 

クルシマエヒメ「リョウマ様。民たちを助けに行きましょう!」

 

アワジミツケメ「またかい・・・最近、多いねぇ・・・」

 

アワノサケヒメ「アイラ様は、私達と一緒に!」

 

アイラツヒメ「神武・・・みなさん・・・戦なの?」

 

トサノリョウマ「まあ、戦というほど大げさなものでもないさ。

よくある、海賊どもの略奪行為だ。」

 

神武「兵を集める時間は無いだろう。俺も行くよ。」

 

トサノリョウマ「四国連合国で今戦えるのは、

俺とエヒメ、ケンザン、コンピラ、マンタの5人か・・・

すまんが、神武、手伝ってくれるか。」

 

ショウリュウキ「私とヒヨシマルも手伝おう。」

 

神武「こちらは8人か。敵は何人いる?」

 

衛兵「トサノリョウマ様!浪速の賊は、

30名おるようです!」 

 

トサノリョウマ「ひゅう。一人当たり、3.75人。

まあ、やれない数じゃないか。

行くぞ!みんな!」

 

アイラツヒメ「神武・・・みなさん・・・気をつけて。」

 

 

大浜を襲う30人の浪速の賊達!

神武様達、8人は、大浜の集落の民達を助けに、

大浜に出撃します!

 

 

浪速賊A「ヒャッハー!奪え!殺せ!」

 

浪速賊B「女じゃ!女をさらえ!」

 

浪速賊C「食いもん!食いもん!」

 

 

神武「賊どもよ!そこまでだ!」

 

トサノリョウマ「それ以上の狼藉は許さん!

 

 

浪速賊A「へっ、こっちは30人!

たった8人!いてこましたれや!」

 

 

浪速賊30人が現れた!

 

 

神武「みな!敵は多い!陣を組んで戦うぞ!」

 

 

30人の浪速賊達と戦う神武様達8人。

しかし、神武様達は神武様の指揮のもと、陣を組み、

巧みに数に勝る敵達と戦います。

その光景を見ている者が一人・・・

 

 

ヘイケノキヨモリ「ほう・・・淡路の地勢を偵察に来たら、

思わぬ場面に出くわしたな。

四国・淡路連合国の盟主トサノリョウマのみならず・・・」

 

 

神武「天孫光輪斬!!!」

 

 

ヘイケノキヨモリ「あれが、高名な天孫族王太子・神武か・・・

見事な戦いぶりだ。

浪速の賊などでは、100人いたとしてもかなうまい・・・」

 

 

浪速賊A「なんや!?こいつら、バケモンか!?」

 

浪速賊B「逃げるで!退散や!」

 

 

浪速賊30人は逃げ出した!

浪速賊30人を倒した!

 

 

神武「追い払ったか( ・ω・)」

 

トサノリョウマ「民達の被害状況を確認しろ!

神武・・・助かった。礼を言う。」

 

神武「リョウマ。こういう襲撃がよくあるのか?」

 

クルシマエヒメ「四国・淡路連合国は、大和勢力からは敵対視されています。

浪速の賊達は、その尖兵。

こちらは、戦いたいとは思っていないのですが・・・」

 

神武「大和勢力・・・か。」

 

 

神武様達が浪速の賊達を倒す光景を観察していた謎の男・・・

 

 

ヘイケノキヨモリ「良いものを見せてもらった。

天孫族王太子・神武。

そして、四国・淡路連合盟主トサノリョウマ。

今日見たことは、すべて我らの軍師殿に報告しておこう。

そして・・・お前達をつぶす日を楽しみにしておくぞ・・・」

 

 

この男・ヘイケノキヨモリは、数年後、神武様達と激しい戦いをすることになる者の一人・・・

でも、新婚旅行中に戦闘に巻き込まれるって、なんだか不穏な空気ね・・・

神武様達夫婦の新婚旅行、このまま楽しい旅行で終わるのかしら・・・

まっ、それは次回以降、見ていけばいっか!

今回は、ここまでにしときましょう。

次回は、

 

第18話「紀伊国、熊野詣~大和からの刺客!」

 

お楽しみにね~

ナビゲーターは、アメノウズメでした。