「THE WORD」 著者:オカレノン/okalennon
第10章 Across the universe その2
エイジとシャルロットを乗せたティターニア号はタイタンの北側にあるリゲイア海の海岸沿いに到着した。
エイジはスカーレットからレジスタンスのアジトの位置を示すコンパスを預かっていた。
「じゃあ、行ってくる。」
エイジはシャルロットにそう言うと星剣スターカリバーを背中に納めた。
「閃光の騎士の無事を祈ってるわ。」
シャルロットはそう言うとエイジを見送った。
エイジはティターニア号を降りるとコンパスの針を確認し周りを注意しながら歩き始めた。
アジトはここから約2キロほど離れた場所にあるようだ。
土星の衛星タイタンは今から約3000年前に人類が住めるようになった。
1000年前からシュレーダー家、銀河連合国の領域であったが200年前に独立国家設立を目論む集団が現れクーデターを起こしたがすぐに制圧された歴史がある。
しかしまた最近になって新たなレジスタンス集団が結成されたようだ。
レジスタンスの中心人物の名は預言者アトリアといった。
エイジはその名を聞いたことがなく、連合国本部でも情報のない謎の人物のようだ。
スカーレットはその謎の預言者アトリアの情報を欲しがっていた。
エイジは足を止めるとじっと周りを見渡した。
何か気配を感じた。音が聞こえててきた。
エイジは伏せて身を隠した。レジスタンスの偵察機が近づいている。
「おい、そこに誰かいるのか?隠れていても無駄だ。」
遠くから男の声が聞こえる。エイジは黙ってじっと伏せていた。
「返事をしろ。さもないとあと30秒で攻撃を開始する。」
どうやら隠れても無駄のようだ。エイジはすっと立ち上がった。
100メートルほど先に偵察飛空機が1台いるのが見えた。
エイジの姿を確認したのか偵察機はゆっくりと近づいてきた。
「お前は誰だ?名を名乗れ。」
「・・・。」
エイジは何も答えない。
その瞬間、偵察機のレーザービームが光った。
と同時にエイジは肩から星剣を抜き取るとレーザーをはね返した。
偵察機は爆発した。
そのままエイジは走ってアジトの方向へと向かった。アジトまではあと少しだ。
しかしすぐに次の偵察機がレーザービームを出しながらやってきた。
エイジは星剣ではね返しながら偵察機目掛けて走った。
そして大きく星剣を振るった。すると偵察機は真っ二つに裂けた。
エイジは走りながら崖に見えるアジトへの入口を見つけた。
「あそこか、見つけたぞ。」
一気に走り向けると入口の前までたどり着いた。
入口は硬い扉で閉ざされていた。
エイジは星剣を大きく縦に振り下ろした。扉は切れて裂け始めた。
中に入ろうとすると後ろから声が聞こえた。
「あんた、もしかして閃光の騎士か?」
エイジは黙って振り向いた。
フードを被った大男が立っていた。
男はエイジに近づきながら言った。
「星剣スターカリバーか・・・本当に存在してたとはな。」
「・・・レジスタンスの者か?」
エイジが尋ねると男は首を縦に振った。
「そうだ。俺の名はデネブ・カイトス。タイタン一の剣の使い手だ。閃光の騎士、俺と勝負願おう。」
デネブ・カイトスはそう言うと背中の大剣を抜き放った。
「俺に剣を抜いて生きて帰れると思うなよ?」
エイジはそう言うと笑って星剣を構えた。
To be continued
