前々から気にはなっていたんだけどまだ読んだことがないっていう作家は結構いる。
池井戸 潤もその一人で、『空飛ぶタイヤ』なんかは私がその業界でメシを食ってるだけあって発表当時から気になってるけどまだ読んだことない作品。
折しも、TVで立て続けに池井戸さんの作品がドラマ化されてるもんですから、ミーハー心に火がついてしまって読んでみようかなと思い立ったわけです。
で、当然のごとく、本屋さんでは上記の作品を買おうと思ったのですが、残念売り切れ。
で、本屋さんに行ったら何か買わないと気が済まないタイプな私。
選んだのが今回の
『シャイロックの子供たち』でした。
とある銀行を舞台とした10話からなる連作集。
昔気質の上司と今風の後輩の衝突、同業他社との熾烈な顧客獲得合戦と続いて、この連作集の核となる現金紛失事件、そして物語はもっと深みにはまっていきます。
どれも実際にありそうな銀行にまつわる事件ばかりでとてもリアリティがあり、実際のよくいく銀行の風景を思い起こしながら読むとなお良し。
最終話はいろんな解釈ができそうな意味深な終わり方をしますが、私は深読みせずにそのまま受け取りました。それが一番しっくりきたから。
ミステリとしてはものすごく甘いけど、軽い経済小説感覚で読むとハマれる作品でした。
面白かったです。
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