お財布の中のハイパーインフレ
「お取り引きできません」
との表示。
おや……と悪い予感を抱きつつ、1,000でどうだ、と硬いキーボードをぽちぽち操作。
たかたかたかたかたかたかたかたかたか・・・
100ペソ札が10枚出てくる。
これを10回繰り返すと、紙幣は100枚。
ドイチェ!
12月はクリスマス消費でお金が出回ります。
こちらのATMは、引出はできますが預入してもその紙幣が引出用のポケットにはまわりませんので、出しっぱなしすっからかんの状態になります。
今日は最高紙幣(1,000ペソ)がなくなってしまっていたようです。
5,000ペソ札が20年後とかに発行されたら感慨深い(?)と思われます。遠い目。
ゴルフのプレーフィーを100ペソ30枚で支払います。釣り札用にむしろ喜ばれるかも?
ちなみに、スーパーでお買い物1,000ペソ分をすべて1ペソコインで支払っていたメイドさんに遭遇したことがあります。。
(日本では日銀法「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条で、「額面価格の20倍まで」を限度として通用することと規定されている。)
そういえば、旧紙幣が来年半ばから使用できない規則が検討されているはず。(写真は2013年発行の旧デザイン100ペソ札。なぜなの。)
オフィス街マカティでは、最近は新札の比率が高いですが、地方ではまだまだ旧札がぐるぐるまわっています。旧20ペソ札はもはやぼろっぼろ。使用している貨幣の状態でも、階層は明らかになっているよう。
ぴかぴかのお札に金運アリ。
日本人のイタイ英会話
学生時代、マカティの某日本料理店でお手伝いをしていたときのお話。
駐在員、フィリピン人(セレブリティもよくみえます)、韓国人、観光客、女の子を3人
連れてすき焼きを食べさせている人、得体の知れない人などなど、いろいろなお客
さんがいらして日々勉強でした。
あるとき、観光客とみられるアングロサクソン系の女性2人がカウンターにやってきま
した。先に座っていた若い日本人男性2人は色めきだってそわそわしています。
「うおー白人美女! そして2人いるし! 声かけたい。日本じゃあれだけど海外だし。
酒呑んでるし。いくか!」 といった心の声が聞こえてきそうでした。
意を決した2人は、どぎまぎと女性たちに話しかけます。
“エクスキューズミー、うぇWhere are you from?”
女性たちはキュートな笑顔を見せて答えます。
“Guess! ”
・・・・げす???? 固まる日本人。
「ゲスってどこだ。そんなとこあったか」
「いやぁ~知らない。国じゃなくて都市の名前かな…ロシアとか?」
顔を見合わせ首をかしげます。「ニアー ウェア」とクイズが始まりました。
それはそれで会話は成立し、海外での非日常的なひとときを楽しんだようですが、
はたから聞いていたこちらはおかしくて笑いを堪えきれませんでした。
おちゃめに「当ててみて」という美女たちに、「ゲス国」を真面目に考え込むニホンジン。
「イカウ、わかるかイカウ」と99.9%日本語でフィリピンの人に詰め寄る高齢男性よりか
はだいぶましな世代になっていると自負していますが、日本人はもっと英会話に慣れな
いといけないなあ、とあらためて思った出来事でした。
(ちなみに美女はカナダから。)
マクタン空軍基地はいま
「前に進まなくてはいけません。」
台風30号(比名・ヨランダ)が猛威を振るったレイテ島タクロバン市から生還した
クリスティナさんは、気丈にも笑顔を作り病床で語った。左目にはガーゼが当て
られ痛々しい傷がのぞく。彼女は幼い子ども二人を目の前で亡くした。
「あんな高潮が来るとは思ってもいませんでした。夫が子どもを抱き、流されない
よう必死にしがみついていましたが、突風で飛んできた木が顔に当たって負傷して。
水の力が強く、私たちの子どもは流されてしまった――。」病室の壁には、プリント
アウトした子どもたちの写真が貼られている。軍人である夫と2人、マクタン空軍基
地の病院に入院して1週間。「ここには皆がいるから。だけど前に進まないと」と繰り
返す。
マクタン空軍基地には各地からの支援物資が続々と到着していた。敷地内の体育
館で再梱包が行われ、被災者に配給される。軍や自治体関係者の家族や学生など
のボランティアも集まっていた。ただ、現場では指揮役がいないために、効率よく
作業が進められていない。「小分けにするためのプラスチック袋が足りない」と作業は
たびたび中断。せっかく来たボランティアが手持ち無沙汰の様子もあった。輸送面は
国軍主導だ。
タクロバン市から軍用機C-130でマクタン島に避難した被災者たちは、基地内の施設で
登録を済ませた後、セブ市内やマニラ首都圏へと移動する。クリスティナさんのような
軍関係者であれば基地に留まることも可能だが、一般市民は親戚を頼るか、社会福祉
開発省(DSWD)の施設などへ移動しなければならない。民間機は有料のため、多くが
無料でマニラ方面に行けるC-130への搭乗を待っている。
被災地での支援とともに、中間地点や避難場所の受け入れ態勢も整えなければなら
ない。フィリピン政府の危機管理の脆弱さがあらわとなっている今回の大型台風被害。
現場の管理も他国に支援されては、国家の威信にかかわるだろう。先にマニラ首都圏
に避難した被災者は、21日正午よりビリヤモール空軍基地からケソン市のキャンプ・
アギナルドへ移送される。有志ボランティアの支援の手が滞らないよう、政府や各地
自治体による指揮官の配置も必要だ。
最高のビーチと最低の空港
アジアベストビーチのボラカイ島、世界ワースト空港に返り咲いたニノイ・アキノ国際空港
(NAIA)
――最高と最低とをハロハロ(ごちゃまぜ)で抱えるフィリピンです。
かつてのNAIAは、なんと手押しカートが有料だったそうです。また、空港を出て
トンネルを下ったミーティングポイントには金網が設置してあり、「まるで動物園」と
揶揄(やゆ)されていました。批判を受け無料化とフェンスの撤去がなされました
が、国の玄関口としてまだまだ改善が必要といえます。滑走路も航空管制も現在
いっぱいいっぱいです。
2015年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)開催に向け、NAIA第1ターミナル
の改修工事が14年11月までに完了する見通し。移転も計画されています。


