潰瘍性大腸炎。

症状がなくなることはあるが、現在の医学では完治しない病、特定疾患の一つ。

大腸内に潰瘍ができて下痢や下血が続く。

原因はストレスともウイルスや細菌とも言われるがはっきりわかっていない。自分の免疫力でウイルスなどを攻撃しすぎて傷つける自己免疫性疾患とも言われる。

僕は新入社員の時、別の症状で倒れて見つかったが、その前の大学生の頃から出血はあった。だが「痔だろう」くらいにしか思ってなかった。

それから遡ること10数年前、小学校を卒業すると同時に入院していた。

直腸と肛門の間にバイ菌が入り化膿して膿瘍（のうよう）を繰り返し手術が必要になったからだった。

抵抗力が落ちるとかかりやすいらしいが、子どもの僕がかかるのは稀なケースだったらしい。

膿を切除して縫い合わせる手術は成功して、その後の経過も良好で、その後は病気になったことすらすっかり忘れていた。

さらに遡ること10年。

昔、隣の家には豚小屋があった。当時は管理が緩くて、すぐに入ることができた。

幼い僕は、豚かわいさに入り込んで餌をやったり、触ったりしていた。よく隣のおばあちゃんから怒られていた。

それから数十年後の数年前、僕は潰瘍性大腸炎の症状が再燃して下痢や下血が続いていた。無茶な生活を続けたツケだと自認していた。

ここから先は推測で、医学的に証明されていない「少し怪しい」ことなので、参考程度にして頂きたい。

その頃紹介された鍼灸院で、わかったこと。

繰り返す下血や下痢はカンピロバクターウイルスが住み着いている影響かもしれない、と言われた。

そう言われた時に身に覚えがあった。

その数年前から毎年のように下痢と高熱に襲われることがあった。

病院に行くと「食中毒でしょう」ということだった。食事は人一倍気をつけていたし、ほぼ家族と同じものを食べていたので、僕だけが感染するのが腑に落ちなかった。

そして、体力は年齢以上に低下し、疲労は蓄積していった。

明らかに「異常だ」と感じる程に…。

（つづく）

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