ハラハラしていましたが、やはり桜は散りはじめました。
ことしの桜はお天気に恵まれず、せいぜいが、くもり空のお花見。
なんだか桜を見足りてない気分…。
残念ムネン。
でもそのぶん、鳥に蜜を吸われて花ごと落ちるものが少なく、綺麗に咲いて花びらで散っていく…理想的なサクラの在りようです。
小降りになったら、まちこさんと河原まで行って、花吹雪や、花びらが水面に散ってできる花筏を楽しむとしましょう。
桜の季節になるといつも
「日本人て、どんだけ桜が好きなんだろ!」とビックリするくらい、街じゅうがうすピンクに染まります。
「桜前線」なんて言って、ニュースで開花を逐一伝えてる国、他に無いような気がするし。
気がするだけで、ホントのところは知らないけれど。笑
そんなソメイヨシノ、じつは…
明治政府が、パッと散る様子を戦意高揚に利用するために、わざわざ他の種類の桜から植え替えたらしいですね。
「日本は 這入り口から 桜かな」という小林一茶先生の句は、だからソメイヨシノではないわけ。
それは良いけれど、腹がたつのは!
我が故郷の宝、本居宣長 大人(大人=うし=先生)の
「敷島の 大和心を人問はば
朝日に匂ふ 山桜花」
え? 大和心ってどんなものかって?
朝日に照り映える山桜の花のようなモンよ!
わっかるでしょ〜?
ちかぷ流 意訳
という歌が軍国主義に利用されてしまったこと!
「潔く散れ!」
と国民を洗脳するのに使われたり、戦艦大和や戦艦敷島なんていう、ヤボなモノの名前に使われたり。
宣長大人は「山桜花」って言ってる!っつうの‼️
…失礼いたしました。
敬愛する宣長大人のことゆえ、少々取り乱しましたかしら?笑
ええ。
ソメイヨシノはたしかに美しいです。
でも、そんな歴史を思うとき
「花を愛でるのは良いけれど、浮かれているだけではダメだぞ!」
と私の中の誰かが囁きます。
「知らないうちに誰かに、心の中をコントロールされることのないように!」
ま、そうは言っても。
…何にせよ、花の美しさには抵抗できないのよね。笑
いろんな桜が順番に咲いて、つぎつぎ浮かれさわぐ、ご先祖さまたちの春って!
楽〜〜しかったろうなぁ〜〜!って…
一種類限定の花見を、残念に思うくらいかしら。
「ふらんど(ぶらんこ)や 桜の花を もちながら」
小林一茶