スキル選択 | ドラクエ好きに悪い人はいない

ドラクエ好きに悪い人はいない

ドラクエから人生を哲学するブログ
ネタバレには全く配慮していませんのでご注意ください!

「可能性はいつか閉じるためにある」

 

新卒で就活してる時に、

人材系の会社の人から言われた言葉ですが。

 

可能性を広げ続けて終える人生には意味がない。

80代になって「自分にはまだ可能性がある!」なんてありえない。

可能性は広げるだけ広げた後に

いつか見つけた1つに、閉じるためにある。

取捨選択する勇気を持て、と。

 

 

その言葉が、なんだかショックだったというか

10年経った今も頭に残っているのですが。

 

 

今携帯アプリで久々にドラクエ8やってるんですが。

8のキャラ育成システムって、

レベルが上がる時に、2~5Pくらいの

スキルポイントが与えられてる様になっていて。

 

 

例えばゼシカなら

「短剣/ムチ/杖/格闘/お色気」の5項目があって、

得たスキルポイントを、5項目のどれかに振っていくんです。

で、ある程度ポイントが溜まるとその項目特有の特技を覚えてく。

 

ドラクエはレベル99が上限なので

つまり、そこまでしかスキルポイントは得られなくって。

1キャラが一生涯で獲得出来るスキルポイントの合計は、

350までって初めから決まってるんですよ。

だからどの攻略サイトにも、

スキルは計画的に振る様に注意すること、って書いてある。

 

 

今までのドラクエの転職システムって

時間をかければかけるだけ強くなれる青天井だったんですが

(例えば3なら転職すればレベル1に戻るし、

 6ならレベル関係なく戦闘回数で習熟度を上げられる)

これってリアルだなあというか、すごく怖い。

 

ゼシカだったら、杖に最優先で振るのが正解なのですが

誤って短剣とかに振っちゃったら手に入る特技がロクでも無いのばっかりで、

後でいくら後悔したってもう2度と取り戻せない。

それ以上強くなれない。

 

 

もっと怖いのが、ハンターハンターでのカストロの敗因。

 

彼は、自分の適正を理解しなかったばっかりに

自分の苦手分野に投資して、ヒソカに破れて死ぬんです。

 

 

{F03E3EF1-6A66-4146-9120-21570533F8BF}

 

{127E42EF-B0F8-43CF-816D-7A764A9A7EDD}

 

 

{3C9B2498-F082-474B-A4A7-FF597010AD15}

 

↑水見式さえ知ってればこんなことにならなかったのに・・・

 

 

キルアがさらっと「選択ミスってことだろ」って言ってるけど、

そんな、せっかくここまで努力してきたのに

選択ミスの代償が「死」って、重過ぎじゃないですか。

見てて辛い。

 

 

ドラクエだったら攻略サイト見れば

どのスキルがそのキャラにとってお勧めかすぐ分かるけど、

ハンターハンターだったら、水見式さえやっとけば

自分の資質がどこにあるか分かるけれど、

 

 

現実には、それがなかなか分からない。

 

 

私、昔から英語が死ぬほど苦手で

大学時代はQUEENのMDのタイトルに「QEEN」って書いて馬鹿にされたりとか、

結論を纏める時に使う「このように」という単語の

「Thus」(ザス、みたいな発音らしい)を

ずっとチュースだと思ってて

英語の発表とか大事なところでずっと「チューッス」って言ってて

馬鹿にされたりとか

 

週3で英語授業必修とか英語論文読んだりとか、

まあまあ英語重視の大学に居て、

まあまあ時間かけて勉強した割には

新卒で入社した会社で受けたTOEICが420点で

「なんで卒業出来たの?」とか言われて

マジで英語無理、もう二度とやるかと思ってたんだけど

 

最近になって、姉がイギリス人と結婚して姪っ子がハーフだったり

大学の同級生がもう英語どころか

3、4カ国語目習得に突入してグローバルに活躍してたり、

そんなのを見て、やっぱこれじゃ駄目かもな…と。

 

「英語出来ない」というのは思い込みと逃げかもしれない、

もう一度頑張ってやってみよう…!と

半年くらい英会話習ったり英語のCD流したり細々と勉強を続け、

全く覚えられない・聞き取れない自分にイライラしながらも

いやでも前よりマシかも……と自分を慰め続けてましたが

 

 

そんな感じで、満を持して受けたTOEICが

450点で。(新卒の時より30点UP)

 

 

大体周りに最近英語勉強してるーーと言うと

「お前が英語習う意味全くないだろ」とか

「岡ちゃんはもっと自分が好きなことやった方がいいんじゃない…?」とか

言われ続けていたのを無視してやってたんですが

 

あ、これ本当に向いてないんだなと

私が英語出来る様になるより、

テクノロジーの発展ですごい翻訳アプリ出来る様になる方が絶対早いわ、と

 

 

という訳で、英語という私にとっては全く不要のクソスキルに

半年間を費やした訳ですが。

 

 

もしかしたらその半年間を、他のことに投資していれば

今の私はもっと良い私だったのかもしれない。

……なんてのもやってみないと分からないし、

別にあんまり気にしてはいないんですが

 

ただ、やってみた結果「駄目だったな~向いてなかったな~」っていうのって

どの辺りで見切りをつけるべきなんだろう、とか

私は今31歳ですけれど、この繰り返しって

いつまで許されるんだろう、とか

 

 

そもそも私、新卒の時からずっと営業職やってるんですけど

これも向いてたのか……って言ったらむちゃくちゃ怪しくて。

 

元々人見知りだし

絶望的に人の顔が覚えられないし

絶望的に方向音痴ですぐ電車逆方向乗るし

(未だに電車乗り遅れたり道間違えて客先に辿り着けない夢でよくうなされる)

事務作業めちゃくちゃ遅いし

マルチタスクが死ぬ程苦手で抜け漏れ多いし

 

転職する時も、もう営業職辞めよう・・・!と思って

転職エージェントに登録して

「どんなことやりたいですか~?」って言われたから

文章書くのが好きなんで、理想を言えば

編集とか企画とかですかね~、って言ったら

「それじゃご紹介出来る案件ないです」とか言われて

電話10分でサービス断られて

仕方なく自力応募でその転職エージェントに転職しましたが

 

転職してからも

誤送信しまくったりとかトラブル起こしたりとか、

辛そうな顔で提案して「それで受注出来る訳ねえだろ」って言われたりとか

 

前職でも現職でも、7年目くらいまでは

めちゃくちゃ怒られ続けてた。

 

 

最近になって、やっと人並み程度には

数字も出せる様になってきたし、

余裕が出てくると前よりも格段にミスは減って来て

(今もあるけど前よりは)

 

これは君だから出来たよね、みたいな仕事も増えて来て

怒られることもほとんど無くなって

自分の得意な分野を人が聞いてくることも多くなって来た。

 

 

ただ、恐らく元々向いていなかった

「営業」というスキルを育てるのに

ものすごく、人よりも、時間と労力を費やしてしまった。

 

そうしている間に、自分より年下でも

管理職になったり、起業してる人も

たくさん居る訳で。

 

 

前職辞める時に、大先輩から貰った手紙には

「もっとあなたらしい道があると思うよ!」って書かれてたし

仕事出来なかった頃に辛い辛いって言ったら

「ていうかお前が振るスキルそこじゃねえだろ」って言われたし

「もっと自由に生きた方がいいんじゃない?」と今も人から良く言われる。

 

 

10年間「営業スキル」に投資し続けて、

今も7日中5日は投資しまくってること自体が、

カストロの如く人生壮大にだだ滑ってる可能性もあるんです。

 

 

既に投資した額にこだわりすぎて

引き返せなくて次の事業判断を誤る……というのは

経営のよくある失敗パターンだし

 

苦労して得たものが正しいとは限らなくて、

そこに価値を見出し過ぎるのは危険ではあるのだけれど。

 

 

でも、2年前にいい仕事して

ほぼ最高に近い査定を貰えた時に

 

 

私は、本当に、嬉しかったんです。

 

 

ずっと営業向いてない向いてないって思ってて

何度も辞めたいって思ったけれど

 

取り組み続ければ、何とかなるもんなんだなと。

途中で投げ出さずに良かったなと。

「営業」としてやっと人並みになれたことが

振り返っても、やっぱりすごく嬉しいんです。

 

 

世間一般からすれば、

誇れる様なスキルも市場価値もない。

会社の中でいっても、年齢鑑みると

せいぜい中間くらいの立ち位置だけれど。

 

それでも、誰かと比べてどうかとかじゃなくて

私は過去の自分と比べて

自分の変化を喜びたいし

 

この10年間で得たかけがえの無いものって、

営業スキルというよりは

元々どうしようもないところからここまでこれたよね、っていう

ストーリーなんじゃないかと思うのです。

 

 

最近、同僚の女の子がうちの会社を辞めて

起業しようと準備中なのですけれど。

 

うちの会社では相当めずらしく音大卒で、

すごく優秀で、若手営業を育てるリーダー職をずっとやりながら

全国規模のピアノコンクールで優勝してたり、

バー何件か飛び込み営業してピアノ演奏者やってたりしたんですが。

 

○回通って○円、じゃなくて

「ここまでのレベルに到達させる」っていう成果にコミットして、

前課金で貰う(ライザップみたいな)

本気のピアノ教室を作ろうとしている。

 

 

すごく、素敵だなあって感動して。

その子は私と違ってちゃんと戦略的にスキル取りに行ってたけど、

音楽という経験、営業・メンバーの指導という経験

(スパルタで評価高かった)

今までやってきたことが全部、一本の線で繋がってる。

 

 

私はやっぱり、営業スキルに費やしたことを

絶対に無駄だとは思いたくなくて

 

一番好きだし得意なのは文章を書くことだけど、

でも、ブログ書きながら言うのもなんだけれど

プロブロガーになりたい訳ではなくて。

1人で引きこもって記事書きまくってアフィリエイトで稼ぐ、というのは

なんかしっくりこない。

 

 

もっと営業要素を加えるというか、

人に関わる様な形にしたいというか

 

戦士から魔法使いに転職して

戦士の時のスキルを全く無駄にするんじゃなくて

せっかくなら掛け合わせて、

魔法剣士になりたいじゃないですか。

 

 

私は考えていること自体は平凡だけれど

それを分かりやすく伝えたり、面白おかしく伝える

文章にすることは得意だから。

 

例えば誰かの結婚式で2人のエピソードをヒアリングしながら

感動的、もしくは面白おかしく台本書いたりとか

誰かの人生や企業の良さを纏めたりとか

それは自分の人生でもいいんだけど

 

全く具体的ではなくめちゃくちゃふわっとしてるけど、

誰かに自分の人生も良いものだなーーって少しでも思って貰える様な

そんなきっかけを、文章で作れればいいなって思ってます。

 

 

てな感じで、日々営業スキルを磨きつつも

文章スキルも取りにいきたいなということで、

練習と書く習慣付けの意図もあってこのブログやってたります。

 

大分歳は食らいましたけれど

いつだって人生で一番若いのは今な訳で、

まだ、可能性は閉じたくないです。私は。

 

 

 

一方で意識低めなTwitter