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遅れ通過貨物の発車標・駅放送徹底研究ブログ

JR西日本岡山支社を中心に、発車標や駅放送を取り上げるブログです。

旅客案内システムの導入準備・試験から、本稼動後の変化まで様々な観点から検証し、普段何気なく見る発車標や、何気なく聞く駅放送が、どんな準備・工夫をされているのか、その奥深い世界を紹介します!

事前に宇野線・瀬戸大橋線のりばと、津山線・吉備線ホームを一緒の記事にする、とお知らせしていましたが、あまりにバランスが悪くなってしまうので、この記事は宇野線・瀬戸大橋線のりばの概要を解説し、また今後の記事で津山線・吉備線ホームと改札発車標を同時に取り上げることにします。

今回取り上げる岡山駅の宇野線・瀬戸大橋線のりばの5〜8番のりばは、なんと1つのホームに4つののりばがあります。5番のりばと8番のりばは上下方向に進出できますが、6番のりばと7番のりばは、下り方向にしか進出できません。
発車標を見て行く前に、各のりばの主な役割を確認しておきましょう。

なお、以下のものは日中の使い分けを説明したものですので、朝晩を中心に例外もありますので、その点はご承知おきください。

6番のりばは、主にマリンライナーが使用します。日中は毎時2・32分に到着し、それぞれ12・42分に直接折り返して行きます。
8番のりばは、主に特急が使用します。日中は毎時10・40分に到着し、それぞれ35・5分に直接折り返して行きます。
7番のりばは、ほぼ普通電車専用ホームです。日中は毎時29分に到着し、45分に直接折り返して行きます。ほぼ、というのは、たまにアンパンマントロッコが使うためです。有効長が4両分しかないため、マリンライナーや特急は使用しません。
5番のりばは使用頻度が低いです。瀬戸大橋線ホームとして見ると、他ののりばが埋まっているため仕方なくマリンライナーが使用する程度です。
こののりばは、非常に入線・発車のルートが多く、瀬戸大橋線ホームとして見るより、困った時のお助けのりばとして見たほうが分かりやすいです。岡山駅改良工事中は、1日の中で、山陽本線上下に加え、瀬戸大橋線の電車も発着していた、とお伝えすればいかに融通が利くのりばがご理解いただけるかと思います。
なお、一応ホームの案内標は宇野線・瀬戸大橋線準拠ですが、日中は毎時一本ほど山陽本線下り列車の到着に使われている他、臨時列車や回送列車の発着、団体列車が使用することもあります。

また、瀬戸大橋線は岡山駅を出てすぐ4線が単線になり、その後また複線になる、という複雑な構成になっている上、茶屋町までは単線と複線が入り乱れ、遅れを持ち込みやすい長編成の貨物列車が乗り入れる他、瀬戸大橋橋上の強風による児島〜宇多津・坂出駅間の運転取りやめが頻繁に起きるなど、特に遅延時は行き違いの設定ミスなどによるデッドロックが起こりうる路線です。
ところ変わって阪和線では、過密運転が行われていながら、一旦輸送障害が起きるとなかなか編成を留め置く場所がなく、特に起点の天王寺駅がパンクする、という事を防ぐため、日中使用しないホームを設けている、みたいな記事をいつかの鉄道ジャーナルで見た記憶があるのですが、岡山駅の5番のりばも同じような考えのもと、緊急時には使用させている、と思っていただければ差し支えないと思います。

14時台に四国へ向かう貨物列車が1本あり、有効長の関係から必ず8番のりばを発着しなければならないのですが、この時間帯に限り、本来直接ホーム上で折り返すしおかぜ号が岡山駅に到着後、乗客を降ろし、留置線へ逃げ、貨物を発着させ、また8番のりばへ入線し、松山へ向かう、というアクロバティックな動きを見せています。

が、しょっちゅうこの貨物が遅れてしまいます。そんな時は、5番のりばの出番です。
瀬戸大橋線はいつも通りの運転をさせたいから、特急は通常通り岡山へ向かわせる。遅れている貨物は、8番のりばで特急をいつも通りの時間に発着させるために岡山駅近辺で止めてしまうと踏切を塞ぐほか、後続列車への影響も生じるので、特急には着線を変更してもらい、8番のりばに入らせてもらう。
そんな特急が行き着くのが、5番のりばなのです。

貨物は特急の到着の前後に岡山駅に到着し、マリンの前後を、様子を見ながら発車。
特急は5番のりばに入り、乗客を降ろし、この時点では松山方面への乗客は乗せず、ドアを閉めて留置線へ引き上げ。
貨物が出て行った後の8番のりばへ入線し、本来の時間に出発していく、という、単線ならではの超アクロバティックな綱渡りが行われています。

というように、長々と説明しましたが、要は5番:予備・到着用、6番:マリンのりば、7番:普通のりば、8番:特急のりば、という認識でOKです。


大変お見苦しいのですが、iPhoneのメモ帳で1分で作成したホームの図がこちらです。

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黄色い線が線路、赤字がのりば番号、黒線がホームの形です。

7番のりば付近の緑線は、この位置に発車標があることを示しています。この発車標は、7番のりば専用のものです。

このブログでも以前取り上げましたが、古い筐体から新しい筐体へ取り替えられた際、設置位置が手前になりましたよね。

青線3本も、発車標の設置位置を示したものです。6・8番のりばに面して設置していますが、もともと5〜8番の全のりばの案内表示をしていたものです。システム連動時にはどんな表示を出すか最も気になっていた筐体です。

5番のりば付近に、2本黒線がありますが、これも発車標の位置を示しています。
5番のりば、8番のりば専用の筐体が設置してあります。


SUNTRASベースの発車標であれば、今回特に注目したい発車標は青線位置のもの。

1台で4面全ての表示を出す、ということで、左右の矢印は6・8番のりばを指し、5・7番のりばの表示は別のりば表示を出す、というのが、SUNTRASでの常識です。

別のりば表示、覚えてますか?この表示です。

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しかーし!前回の記事で見たように、岡山駅の発車標は矢印表示はせず、のりば番号を表示する、という、今までの表示を受け継ぐ形式。

果たして、別のりばからの発車を示すために、どんな表示がされるのか、今回はここまでにして、次の記事から紐解いて行きましょう!
岡山駅で発車標・放送試験が行われそうな兆候を掴みましたが、翌朝、案の定岡山駅は発車標・放送共に試験を行っていました。2016年3月16日のことです。

本当ならすぐにでも向かいたいところですが、用事を終えてから、15時過ぎからの参戦となりました。

岡山駅の記事では、時系列は無視し、のりば毎に記事を書こうと思います(その方が理解しやすいことが多いと思うので)。

まずは山陽本線下りホーム1・2番のりばと、同上りホーム3・4番のりばから。

基本的には倉敷駅と同じ横幅の筐体だから、同じような表示なんだろうなー、あとは横幅の広い瀬戸大橋線のりばと山陽本線下りホームは、右のスクロール欄が無くなって、SUNTRASでも見たことないような割付をするんだろうなーという期待をしていましたが、良い意味でしっかりと裏切ってきます。

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やっぱり目を引く「当駅止」!
今となってはとっくに見慣れた「当駅止」の表示ですが、この時は非常に新鮮でした。

そして、SUNTRASで馴染みのある左右の矢印によって、発着するのりばを示す方式ではなく、なんと以前の岡山駅の表示と同じく、のりばの番号を右端に表示し、矢印は用いないという割付になりました。

以前の表示と比較してみましょう。

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大きな変更点としては、
・のりば番号が全角から半角へ(フォントも変わってます)
・各パーツが岡山駅独自のものから、岡山システム共通のものへ
・乗車位置表示の色が、日英で変わっていたのを、緑色で統一

といったところでしょうか。

前述のように、当駅止の表示はずーっと岡山駅では出ていなかったのですが、システム導入後は表示されるようですね。
これは案内向上にバッチリ貢献しています。

特に、山陽本線は岡山を挟んで東西で輸送量がかなり違うので、どうしても岡山止まりが多くなります。地元住民の方は慣れている人も多かったと思いますが、この当駅止表示の登場で、初めて来た方には優しくなったのではないでしょうか。

そして、副産物として、3・4番のりばでも「やくも」の表示が見られることになりました。

SUNTRASは、到着する列車の列車名もきちんと表示・放送する丁寧なシステムです。

そのSUNTRASベースなので、岡山止まりのやくも号もきっちりと案内してくれるようになりました。ただし乗客に必要不可欠な情報ではないですけどね…趣味的には楽しいものです。

あと、赤穂線の列車が先発になった際、最下段を占領していた、
この列車は、東岡山駅から赤穂線に入ります。」というスクロールは、流れなくなりました。
正直必要ないと思ってたのと、当駅止が表示される分、従来より乗れる便の表示が減る時間帯が大半になったため、これは良い判断でしょう。


続いて、1・2番のりば。
横幅28文字という、JR西日本最大級の横幅の筐体が設置されていること(SUNTRASエリアでの最大は20・22文字)、スクロール欄が横に用意された表示は今までSUNTRAS管内では無かったことを踏まえると、恐らく岡山駅もスクロール欄を廃止し、新しい表示形態を用意するのでしょう!

ということでご覧ください…

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↑日英が切り替わる瞬間の奇跡のショット



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なんと!従来と全く同じ、のりば番号ありの割付ではありませんか!SUNTRASベースではありながら、これは初めて見るスタイルです。

この中には写っていませんが、もちろん当駅止も出ます。

スクロール欄は、右に10文字分。従来と同じ割付ですからね。スクロールの文章について、今までは岡山駅の駅員さんが打ち込んだオリジナルの文章でしたが、倉敷駅と同じように、SUNTRASとほとんど同じ文章へと変更されています。
「[種別] ○○行の停車駅は、〜です。」という停車駅スクロールをはじめ、自由席、指定席、グリーン車の号車案内のスクロールも流れています。

これ以外の、大きな変化は前述の3・4番のりばと同じです。

こちらも以前の表示と比較してみましょう。

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偶然にも、近い時間帯の表示を撮影していました。というか、恐らく全く同じ時間の表示を撮影していたと思うんですが、膨大な量から探し出すのが大変なので、近い時間帯のもので許してください。

比較すると、もう少し細かい違いが見えてきますね。

府中行
(列車名欄)山陽線 福山方面→山陽本線
(行先欄)福山経由府中/Fukuyama•Fuchū→府中/Fuchū

快速サンライナー・三原行
(列車名欄)サンライナー→サンライナー
(行先欄)三原→ワンマン三原

どれだけの直通利用者がいるのかわかりませんが、府中行については若干情報量がダウンしています。

全角で表示するスペースがあったのに、なぜか半角で表示され続けた「サンライナー」も、ついに堂々と全角表示の仲間入りです(そんな岡山駅でもごく一時期だけ全角で表示されていた時代があったのは永遠の謎)。

そうそう、大事な表示を紹介し忘れていましたね。
「電車がまいります」の反転表示、接近表示です。

倉敷駅や、その他の駅でも導入されていたこの表示、もちろん岡山駅でも導入されています!
のりば番号が出ていながら、接近表示が出る、というのは、SUNTRASではあり得なかった表示です。さながら、改札発車標なのにホーム発車標と同じ設定がされていて、結果接近表示が出る、というようにも見えます。そういえば東日本のATOSエリアでもあったような…?宇都宮だったかな?

少し専門的な話になるのですが、表示される位置について解説します。
種別欄の右1文字分の空白と、行先欄の左1文字分の空白の間に表示されています。すなわち、接近表示の左右に1文字ずつ空白がある、ということですね。

倉敷駅も同じです(出雲市が3文字なので、見た目上1.5文字空いてますが、行先「欄」は4文字分充てられていて、出雲市の左右に0.5文字分ずつ空白があるので、トータルでは接近表示の左右に1文字ずつ空白がある、ということになります。とか言ってもここら辺の内容はかなりディープなので、気になる方はTwitterで質問下さい)。

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岡山駅に話を戻しましょうか。

17時代に話が飛びます。

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岡山駅といえば、非営業列車の案内も非常に細かく表示することで大変有名でした。鉄道ファン向けにわざと表示しているのか?という意見も出るほどで、「鉄オタに優しい岡山駅」なる異名が付くほどでした。

しかし、その優しさも新システムの統一性には負けてしまいます。

種別欄に「貨物」、列車名欄に「通過貨物列車」、遅延時は列車名欄は「遅れ通過貨物」→「遅延通過貨物」→「遅延通過貨物列車」と変化してきましたが、ここでついに「通過」表示へと統一されてしまうことになります。

自身のハンドルネームにもなっている「遅れ通過貨物」は、発車標に興味を持つきっかけになった表示です。昔からどことなく詳しいな、と感じていた岡山駅の発車標でしたが、時たま姿を現わす「遅れ通過貨物」は、橙色で目立つこともあり、また、時にとんでもない遅延時間でやってくることもあり、遭遇するといつも写真に収めていた思い入れがあります。
それに、いざ口に出して読んでみると大変語感がいいのです。おくれつうかかもつ。
一見長ったらしいけど、いざ読んでみると一発で覚えられるんですよね。
ということで、岡山駅を始めとした発車標の面白さを広めたい、という思いと、覚えてもらいやすい、というメリットを兼ね備えた名前を名乗って、僕自身は活動しているわけです…と話が逸れてしまいました。

非営業列車の細かい案内をしなくなる、ということで、岡山駅の発車標の魅力は半減してしまいました。しかし、発車標の本職は面白さではなく、旅客案内をすること。ごちゃごちゃ長ったらしく表示しているよりかは、シンプルな方が良いでしょう。本質に立ち返って、分かりやすさを前面に押し出した「通過」という表示にリニューアルされました。

ということで、接近表示も「列車が通過します」が見られます。
どんな列車が来る時でも、「列車がまいります。ご注意下さい。」しか表示しなかった岡山駅ですから、大きく進化しました。

これは岡山システムで初めて見るスーパーいなば号の表示。

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英語は撮れていませんでした…が、前のガタガタ2段表示よりも、横並びの綺麗な表示になっていましたよ。

こちらも新旧比較。
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日本語表示は元々綺麗だったので、大きく変わったようには見えないですね。

そう言えば、新表示の号数、1桁ですが、SUNTRASでは1桁号数は全角数字になるのに対し、岡山システムでは半角数字になるようですね。案内上の不都合はないでしょう。


さらにもう1時間後、18時台の1・2番のりばです。

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普通・当駅止というのは、SUNTRAS導入路線では嫌という程見かける表示でしょうけど、岡山には初見参。これに「電車がまいります」と出ていれば、SUNTRAS導入路線とほとんど同じレベルの表示案内ですね。

そして、やはり当駅止の恩恵か、スーパーいなばの表示がここのホームにも出るようになりました。
遅延時には時々見られますが、特急が2列車以上定期的に表示されるのは、当駅止が挟まる新表示ならではの光景です。

ここで、注目していただきたいのが、列車間隔の狭さ。非営業列車が挟まるとは言え、5列車表示の筐体で、最上段から最下段までの間隔が11分というのは、大都市にも引けを取らないレベルです。

参考までに、大阪環状線・大阪駅の同じく5段の表示を撮影したものを貼っておきます。
朝ラッシュの時間帯で、スクロールが流れているため最上段から4段目までの間隔でしか比較できませんが、それでも11分です。

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ユニバーサルシティ方面桜島行というのは、ほとんどの人にとっては非営業のようなものですから、岡山駅と条件が一緒です。
岡山支社の山陽本線の帰宅ラッシュ時間帯は、大阪環状線を超えるレベルであるということが、図らずも明らかとなりました(暴論)(両数を見ないように)。

冗談はさておき、当駅止の登場に伴い、最上段から最下段までの間隔が縮まるようになりました。
岡山駅で1番段数の大きいものは瀬戸大橋線の改札発車標ですが、ホームに絞ると1・2番の山陽本線下りホームが5段で最大です。

そんな1・2番のりばの発車標を、数年間見てきましたが、どれだけ間隔が詰まっていても、最上段から最下段まで14分を切ることがありませんでした。貨物が遅れていたとしても、後続のスジに載せたりしていて、ついに本稼働まで14分を切ることはありませんでした。

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(↑この時間帯の場合、本来なら16:24に通過貨物列車があり、16:20から24の間に所定13:54通過の貨物列車を入れれば、最上段から最下段まで10分間隔の表示を撮影できた可能性があったが、恐らく13:54通過の貨物を16:24に通過させることで、ダイヤへの影響を小さくしていると考えられる。また、所定16:24の貨物は、余裕のある時間帯に走らせるか、また次の貨物のダイヤに載せる、いわば段落としをする。これによって、旅客列車への影響を最小限に抑えているのだろう。)

これを個人的に「14分の壁」なんて呼んでたんですが、当駅止が挟まることによって軽々と打ち砕かれてしまいました。


とまあこんなことを考えながら発車標を撮影していたわけですが、停車中のやくもが意味不明な表示を出していまして…なんと普通!

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表示は普通でも、状況は異常でして…
まあこんな形の普通が来るわけないですし、倉敷民の「やくも以外なら何でも乗ってOK意識」が見事に作用しており、誤乗は0だったはずです。

とか言ってたら、山陰では381系が臨時普通運用に入ったり、遅延時に各駅停車に化けたりとかフリーダムなことしてるらしいですが…このブログで取り上げる内容ではないですね。

もう一度3・4番のりばに戻って撮影。57分発の瀬戸行に乗って帰りました。
やくもに続き、サンライナーも当駅止の登場によって3・4番のりばでも見られるようになりました。ここでも律儀に列車名を出す岡山システム、非常に丁寧です。

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とりあえずここまでまとめると、
「のりば番号右端表示は継続しながらも、それ以外の表示はほぼ全てSUNTRASを踏襲している」
と言ったところでしょうか。

このブログや、Twitterでは、SUNTRAS!SUNTRAS!と連呼していますが、個人的にSUNTRASは大変美しい表示をするので、好きなんです。のりばの左右を矢印で案内するのは直感的で、設置数を減らすことができるメリットもあります。岡山支社に導入されたものは、ほぼSUNTRASでありながら、倉敷駅ではSUNTRASと全く同じ左右矢印ありの割付、岡山駅ではのりば番号を右に出す割付、と違いが生じました。

個人的にはのりば番号を出すのはスマートさに欠けるので、矢印表示を出すのに賛成なのですが、岡山駅の発車標を突き詰めて考えると、のりば番号を出さざるを得ない状況であるようにも思えました。
これについては、また後日、「考察編」という名前で記事を書きたいと思っていますので、暇なときにでも考えてみてください。

さあ次は瀬戸大橋線・津山線・吉備線ホーム。
先にネタバラシすると、昔に予想した通り、きっちりシステム連動の案内が行われていました!趣味的な視点では、新しい表示がたくさん出てきます。

津山線と吉備線はささっと流しますが、瀬戸大橋線ホームはネタの宝庫ですので、写真盛りだくさんでお届けします!お楽しみに!
北海道新幹線の開業や、寝台特急カシオペア号の廃止、常磐線415系の運用終了、名松線の復旧…

JR西日本に絞れば、しなの号の大阪乗り入れ終了、高槻駅のホーム増設、東姫路駅、摩耶駅の開業、さらに岡山支社に絞ると、このブログで取り上げた路線記号の導入や、宇野みなと線、桃太郎線の路線愛称名の導入などなど、少し普段より遅い3月26日のダイヤ改正を全国で待ちわびる中、個人的には心中穏やかではありませんでした。

というのも、岡山駅以外のほぼ全駅で、既に発車標・放送試験が行われたという目撃情報があったにも関わらず、要の駅・岡山駅ではいつまで経っても試験が行われなかったからです。

予め設置された発車標内に差し込まれた紙によって告知されていた内容は、「2016年春稼働開始」というもの。
春といえばダイヤ改正ですから、それに合わせて使用開始されると思っていたのですが、余りにも試験が行われないので「まさかぶっつけ本番で3月26日から稼働するのか?!」などとTwitter上で仲の良い人と会話していたのを見つけて、懐かしい気持ちになります。

そんな思い出話は置いておいて、やっと行われることになる岡山駅の発車標・放送試験。
倉敷駅では、発車標既設置駅であったためか、いきなり発車標・放送の両試験を行いました。それは岡山駅も同じです。

とはいえ、地方都市とは言え、4面10線を誇る岡山駅。しかも進路制御が手動ということもあり、試験の格が違います。
中国地方2位、JR西日本管内を含めてもトップ10に入る利用者数を誇る岡山駅ですから、案内にミスがあってはいけません。

なんと、試験が行われる2016年3月16日になってからすぐ、試験の兆候が現れます。それがこんなツイート
「岡山駅、試験するのかな?『試験放送、試験放送、これは、9番のりばに対する試験放送です』というアナウンスが流れていた!」

9番のりばは、津山線ホーム。その9番のりばに対しても流れていた、ということは、山陽本線以外ののりばも発車標・放送が変わるのか?!という期待を持たせてくれます。

そんなことを考えながら、眠りについたのでした。

次の記事から、丁寧に解説していきましょう!それでは次の記事をお待ちください。