NMF(NET Marketing FORUM )とMMC(Mobile Marketing Conference)に営業マネージャと一緒に行ってきた。


目玉はネスレコンフェクショナリーの「キットカット受験キャンペーンの軌跡」のキーノート。

きっと勝つマーケティング 」の本が好きな私にとって高岡社長のお話は感動的でした。

コンシューマインサイトの成功事例だと思います。

当初の売上増を受験商品が活性化しだしている今後で、どれだけNO1の座を守り、売上拡大に向けて攻めのPRが出来るかが今後の勝負になりそう。


2009年は明確にモバイルを積極的に活用するみたいなので楽しみです。消費者へおもてなしのメッセージを続ける限り、愛される定番商品になると思う。



今回のNMFの専用トラックで面白かったのは、リクルートのコンバージョンUPのセミナーだった。


感性のセンスが必要だった紙の時代の編集者が、ネット時代になってからログデータの分析力が求められる話は非常に納得できた。

内容は当たり前の正攻法のお話でしたが、そのPDCAの徹底振りには聞いていて気持ちが良かった。


大手ほどホームランを狙わず、コツコツ地道なコンバージョンUPの施策を徹底的にしている。

明確なゴールを定めて責任を持ってPDCAを回せば確実に成果があがる良い事例の話が聞けました。


明確な成果ゴールを打ち出す!


これを大手は徹底して出来ている。

ボヤかさない!

ブレない!

逃げない!

この点をしっかり共有できるパートナー販社と今年からガッチリ組んで行きたいと思う。

高校生が友達3人で映画館に行くと1人1000円で映画が観れるキャンペーン「高校生友情プライス」が09年6月で終了になるらしい。


「高校生友情プライス」09年6月で休止へ(Yahooヘッドラインより抜粋)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000011-vari-ent


高校生向けのキャンペーンで終了時期が6月という中途半端なのが気になるが、学生をもっともっと映画館に来てもらう販促施策が終わってしまうのは残念である。

少子化が進むなかで、なかなか浸透しなかったのが原因のようです。利用率が0.8%で全く伸びも見られないことが要因らしい。


映画の内容はともかくとして、こういった業界のキャンペーンは工夫の余地があると思います。同じキャンペーンでも「夫婦50割引」は2004年開始時は3%だった50歳以上の利用率が2007年の終了までに7%まで増加したとのこと。単に50歳以上の人口比率が3年でUPしただけ?との話はなしにしても。


若年層に向けたキャンペーン施策を提案する場合、何が重要なのか考えてみる。


まず、3人で一緒に行くと1人1000円になるという割引。フォレストページのアンケートをみても映画に一緒に行く人数は2人が圧倒的に多い。3人というグループも分らないではないが、高校生からしてみると人数制限は厳しい制約だった!?


また、高校生という学年を絞っているのも気になる。小学生は親と一緒に映画に行くとして、中学生は友達と一緒に行くから中高生と幅を広げても良いと思う。中学生も映画に行く率は低いはずである。また、1回で1000円になる価格帯は悪くないが、リピートに対しての施策の方が学生には親しみがあると考えられる。スタンプラリーの要領で見た回数で割引やグッズにすることは学生からするとお得感が出ると思われる。


あとは認知浸透度。映画館上で告知はしていると思われるが、学生のタッチポイントである携帯メディアを活用して、キャンペーンのシステムから告知、コミュニティなどをまとめてモバイルサイトを作りあげることが望ましい。1から作るのではなく、メディア化させてしまうか、モバゲーなどの学生が集まるメディアとタイアップしていくことも十分に考えられる。


協会が学生向け映画コミュニティをモバイル上で立ち上げ、割引クーポンや映画のレビュー、映画の宣伝を行う。独自運営をするか、学生にリーチがあるメディアと組むかをして、CRMマーケティングを行う。どれほどの予算があるかによるが、0.8%が3%になるだけでも4倍の利用者増になる。中高生が約700万人いると考えれば、5.6万人が21万人の増員となる。利用者が多ければ、映画の宣伝メディアとしてP&Aもでる。当然、他の広告やECをしても良い。


うーん、現実は難しいかな?


ビジュアルワークスとしては、今後、モバイルサイトのシステム構築・デザイン制作はモチロンながら、集客・運営まで一環した取組みをパッケージでアライアンス提携したいと思う。いまのところ実績としては大手キャラクター会社とのアライアンスがあるだけだが、携帯・モバイルに進出したい企業と積極的に話を進める予定です。是非、機会があれば、お声掛け下さい。

5月に実施したモバイル広告の「バナー+LPO」の施策は大成功に終わった。結果として5月の4倍の広告予算を受注できたことが何より嬉しい。改めて成功要因を考えてみるとAIDMA理論を忠実に再現できたことかも知れない。



今回の課題(成果)は企業が用意した資料請求を如何にモバイル広告で集めるか。最終的に広告主は資料請求者に対して購入(入学や登録など)をさせることが狙い。この購入がAction(行動)であることは間違いない。



さて資料請求させる段階は何かというとDesire(欲求)段階に如何に持っていくかが課題となる。


今回の広告主はフォレストページにAttention(注意) Interest(関心) Desire(欲求)までの施策を求めているので、その欲求段階まで消費者を持っていき、資料請求させることが肝心な点。Attentionが広告バナーであり、Interestが飛び先のLPOページ、Desireが資料請求したくなる仕掛けとなります。



まず広告バナーはあくまでも消費者の注意を惹かせることが重要なので、思わずクリックしたくなるクリエイティブが求められる。この広告バナーで関心や欲求を満たす仕掛けをするとクリックしてもらえずに、終わってしまうので要注意。そしてその注意を惹いた消費者の関心をランティングページで補う必要が出てくる。このポイントでも重要なのは、決して注意や欲求に訴えかけないこと。あくまでも消費者の関心を持たせることが重要になる。最後の仕掛けが欲求段階のゴールを導く導線だ。ランディングページで欲求が満たされると、記憶段階に進んでしまい、資料請求してもらえない。重要なのはギリギリの欲求に対する飢餓感を与えること。



こう書くと簡単に出来そうだけど、なかなか難しいのが広告の世界ですね。

まずは依頼の内容がAIDMAのどの段階を求めているかを、しっかりと把握することが大切だと改めて思います。