高校生が友達3人で映画館に行くと1人1000円で映画が観れるキャンペーン「高校生友情プライス」が09年6月で終了になるらしい。
「高校生友情プライス」09年6月で休止へ(Yahooヘッドラインより抜粋)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080606-00000011-vari-ent
高校生向けのキャンペーンで終了時期が6月という中途半端なのが気になるが、学生をもっともっと映画館に来てもらう販促施策が終わってしまうのは残念である。
少子化が進むなかで、なかなか浸透しなかったのが原因のようです。利用率が0.8%で全く伸びも見られないことが要因らしい。
映画の内容はともかくとして、こういった業界のキャンペーンは工夫の余地があると思います。同じキャンペーンでも「夫婦50割引」は2004年開始時は3%だった50歳以上の利用率が2007年の終了までに7%まで増加したとのこと。単に50歳以上の人口比率が3年でUPしただけ?との話はなしにしても。
若年層に向けたキャンペーン施策を提案する場合、何が重要なのか考えてみる。
まず、3人で一緒に行くと1人1000円になるという割引。フォレストページのアンケートをみても映画に一緒に行く人数は2人が圧倒的に多い。3人というグループも分らないではないが、高校生からしてみると人数制限は厳しい制約だった!?
また、高校生という学年を絞っているのも気になる。小学生は親と一緒に映画に行くとして、中学生は友達と一緒に行くから中高生と幅を広げても良いと思う。中学生も映画に行く率は低いはずである。また、1回で1000円になる価格帯は悪くないが、リピートに対しての施策の方が学生には親しみがあると考えられる。スタンプラリーの要領で見た回数で割引やグッズにすることは学生からするとお得感が出ると思われる。
あとは認知浸透度。映画館上で告知はしていると思われるが、学生のタッチポイントである携帯メディアを活用して、キャンペーンのシステムから告知、コミュニティなどをまとめてモバイルサイトを作りあげることが望ましい。1から作るのではなく、メディア化させてしまうか、モバゲーなどの学生が集まるメディアとタイアップしていくことも十分に考えられる。
協会が学生向け映画コミュニティをモバイル上で立ち上げ、割引クーポンや映画のレビュー、映画の宣伝を行う。独自運営をするか、学生にリーチがあるメディアと組むかをして、CRMマーケティングを行う。どれほどの予算があるかによるが、0.8%が3%になるだけでも4倍の利用者増になる。中高生が約700万人いると考えれば、5.6万人が21万人の増員となる。利用者が多ければ、映画の宣伝メディアとしてP&Aもでる。当然、他の広告やECをしても良い。
うーん、現実は難しいかな?
ビジュアルワークスとしては、今後、モバイルサイトのシステム構築・デザイン制作はモチロンながら、集客・運営まで一環した取組みをパッケージでアライアンス提携したいと思う。いまのところ実績としては大手キャラクター会社とのアライアンスがあるだけだが、携帯・モバイルに進出したい企業と積極的に話を進める予定です。是非、機会があれば、お声掛け下さい。