おはようございます
 
オッサンおばちゃんでございます
 
 

 

せん妄って知ってる?

 

 
 
時間を少し戻します
4回目の手術
転移肝臓癌手術後3週間経って
退院当日のことです
 
 
退院する日には
4人部屋に入ってました
私は午後から退院する予定に
なっていましたので
ゆっくり荷物をまとめて
時間を過ごしていました
 
 
するとお隣のベッドの方が
「あら〜今日は何曜日?
凄く大きな音で讃美歌が
聞こえるわ〜」
 
えっ??
何も聞こえませんけど
滝汗
 
 
お隣のベッドの方は
60代後半ぐらいの女性の方で
一昨日入院してこられて
昨日手術を受けておられました
一昨日お話しちょっとした時に
腸に穴が空いてとおっしゃってました
(何のご病気かは わかりません)
 
 
 
その方の声に 
聞こえなかったふりをしていたら
お隣の方が私とその方の間を
しきっているカーテンを
トントンと叩かれて
「ねぇねぇ ちょっと来て」
と言われます
 
 
えっ私でしょうかポーン
 
 
しぶしぶお隣の方のベッドのそばまで
行ってみました
しっかりした普通のお顔です
「ほら見て 
沢山子供達が並んでるでしょう
あら草原にワンちゃん走ってる
ほら ワンちゃん捕まえたおじいさんがこっちをじっとみてるわ
ねっ!見えるでしょう」
 
天井を見てそう話されます
滝汗
 
何も見えない
何も聞こえない
・・・
けれど
そう答えてはいけないんじゃなかろうか
真顔
 
「あ~おじいさんこっち
みてますかね〜」
そう答えると同時に
私は後付去りして
部屋を出て
 
 
走っちゃいけない廊下を
音がしないように猛ダッシュで
ナースステーションへ一直線
(こんな時自分のお腹の傷のことなんて
忘れてしまってます)
 
 
「看護婦さーーん
私の隣のベッドの◯◯さんが
見えないものが見えて
聞こえないものを聞こえる
と おっしゃってます」
ゲッソリ
 
 
すると一人の看護婦さんが
平然と何食わぬ顔をして
スタスタと◯◯さんのベッドの
横に行かれました
 
私は自分のベッドに戻って
耳がダンボ状態
 
 
 
「◯◯さんどうされました?」
 
「今日は讃美歌がうるさいわ
それに子供達が沢山あつまってる」
 
「◯◯さん聞こえませんよ讃美歌
それに子供達も何もみえません」
看護婦さんはそう言うと
さっさとナースステーションへ
戻って行かれました
 

「あの人 きっと私の事 気が変だと
思ってるわ 見えてるのに」
 
 
・・・
 
人間の意識は
時に
不思議だ
 
お隣のベッドの方が
霊界と繋がっておられたのか
はたまた
術後におきる
せん妄だったのかは
未だに謎だ
 
 

 

 

 

 
続く

 

 

 

 

 
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