「ガイガーカウンター」〜“おもちゃ”から“研究用”まで玉石混交からの選び方 | コミュニケーション、人間関係を良くするoji14空間

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秋葉原での意外な売れ筋商品になったようだ。
一日も早く、原発事故が終焉することを祈るのみだ。

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■「残り3台」の貼り紙がはためく秋葉原   福島第一原発の事故以来、放射線測定器の品薄状態が続いている。秋葉原の電気街を歩くと、「ガイガーカウンター、残り3台」といった貼り紙が目立つ。わずかに出回っているのは大半が中国製だ。   産業技術総合研究所の計測標準研究部門量子放射科長・齋藤則生氏に聞いたところ、「そもそもガイガーカウンターは被ばく量を正確に測る道具ではない」という。   放射線測定器にはガイガーカウンター(ガイガーミュラー管式)のほか、シンチレーション式、電離箱式などがあり、ガイガーカウンターは「低い線量を正確に測るものではない」ため、専門家は放射線の強さや目的に応じて高価なシンチレーション式や電離箱式などを使い分けている。   しかし、ガイガーがまったく使えないわけではなく、齋藤氏自身、「ある製品を使ってみたが、わりと測れるという印象」を受けたが、「安価な製品は数値自体があまり信用できない。玄関先より裏庭のほうが高いというふうに相対的に使うもの」と釘を刺す。   また、ピアノに調律が必要なように、測定器も年一回は専門業者による校正(表示値のズレの検査)が必要だ。最初からズレているものもある。ズレがあればメーカーに直してもらうか、測定結果を読み替える必要がある。安価な製品は調整できないものも多い。  無事、測定器が入手できたとして、何を測ればいいのか。   齋藤氏によれば、「現在、空気中に放射性物質はない。3月の雨で地表に落ちている。特に汚染物質が集まりやすいのは、雨どいの出口や道路の側溝など雨の通り道」という。こうした物質からの放射線が人体に及ぼす影響を測るのが目的だが、放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線などがある。このうち、外部から皮膚を突き抜けて体内に届くのはガンマ線のみだ。「アルファ線は紙一枚で遮断でき、空気中では数センチしか飛ばない。ベータ線は1、2メートル飛ぶが皮膚で止まる」。   つまり、外部から体内に届かないアルファ線やベータ線も一緒に測ってしまうと、正しく測ったことにならない。ガイガーカウンターにはガンマ線のみを測定するものと、線種を区別しないものがある。後者は測定方法次第で数値は数倍、時には一桁も違ってくる。 「外からの被ばくで問題になるのはガンマ線。それ以外のアルファ線やベータ線が入らないように遮蔽してやる必要がある。そこで、アクリル板の上に測定器を置くといい。プラスチックまな板も使える」と助言する。  また、地表付近では汚染物質が付着しないように「測定器をビニール袋に入れて測定、汚れたら袋を取り替える」。   数万円の予算の製品選びに決定打はない。国産ならJIS規格、外国製も各国の規格に沿って製造されているはずだが、だからといって測定結果が正確という保証はない。しかも定期的な校正が必要、測定方法にも注意がいる。  また、最小測定値が記載されていても、それがどの程度信頼できるかは別問題。齋藤氏によれば、特に低い線量(約0.5マイクロ シーベルト/時以下)だと精度が落ちやすい。首都圏の計測値はこのあたりだ。こういう特性を理解し、低線量では数字に一喜一憂せず、相対的な比較の道具として活用したい。   放射線関連機器販売大手の千代田テクノルによれば、「シンチレーション式、ガイガーミュラー管式とも10月にある程度まとまって入荷する見通し」だ。そんな折、日用品大手エステーが10月、半導体検出器を使ったガンマ線専用測定器(1万5750円)を発売する。今後は低価格化が進むだろうか。 ----------------------------------------------------- 翻訳者・ジャーナリスト 斎藤栄一郎 1965年、山梨県生まれ。早稲田大学卒業。経営とコミュニケーション、IT技術分野を中心に執筆。メディア論の翻訳本を刊行予定。 【関連記事】
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