慶應ロー未修、合格体験記
結果から言うと慶應ローは合格。全免での合格だった。未修にもあるんかい。【ステメン等々】他のロー体験記と同じ要領で色々書いてみよう。まずは願書の段階、ステメン等々。慶應ローのステメンはファソラが受けたローの中ではダントツで文字数必要。中央、早稲田くらいはちょうど良いんだけど慶應は文字数が必要で、逆に東大は字数制限結構厳しかったかな。慶應ローはそんな感じで、ステメンの部分は全部で3077文字書いている。慶應のステメンは全員必須回答・任意回答の部分に分かれていて、必須の箇所はMAXで、任意回答の部分は1275文字書いていた。まぁ任意回答とはいえ、自分のアピールできる機会は存分に利用するべきだろう。文字数多く書かなくてはいけないとはいえ、そんなに大変ではないし任意回答を埋めるのもしんどいわけではない。他のローとそう内容は変わらないので、1つ真剣に書き上げたものを他のローでも使い回しするのが楽で良い。必須回答は長い自己紹介みたいなものだと思えばよいのでは。そうアドバイスもいただいている。ファソラはここで将来のビジョンみたいなのは書かなかったので、それについては任意回答のところで書いておいた。慶應はタイトル3つ先に記述し、それに関連した内容をそれ以下で書いていくのだが、ステメンの内容としては「法科大学院入試に向けて」というブログで記載した通り。それを3つにタイトル分けして、ちょっと肉付けして完成。【入試本番】実は慶應ローの入試は結構しんどかった。入試が始まるまではよかったのだが...入試の2時間前くらいに三田に到着。VELOCEでコーヒーでも飲もうと思ったが、トイレに行きたくなってしまうのでチョコレートケーキを買って優雅に食べた。慶應も大教室での筆記試験。知っている顔もチラホラ...気まずい。本当はどうか分からないので、聞き流してほしいのだが、なんか慶應だけ大学生みたいなのが多かった。あと慶應はキラキラしている若者っていう感じが多かった。早稲田と東大は社会人みたいなのが割と多かった"感じ"。気のせいかな?笑【尿意との戦い&解答用紙使い方ミスり事件】入試内容とは全然関係ないが、解答用紙に関しては皆さんも気をつけていただきたい。慶應の解答用紙は両面でマス目のあるものだ。受験したそれぞれのローについて個別に書いているので、解答用紙等についてはそれを参照してもらえればいいのだが、受験したローで文字数指定なのは慶應だけ?かな。文字数指定、なかなかめんどい。慶應の問題は科学的根拠vs非科学的根拠みたいな、ざっくりいうとそういう問題の内容だった気がする。案の定問題の内容について記憶が曖昧だから、なんも言えない。問題用紙も捨ててしまった....ただ早稲田中央慶應ローに関して言えるのは、大体与えられた問題文の中に答えがあるので、それを見つけてうまい具合に解答にすればよい感じがあるが、東大に関しても、最後の方の問題で自分で例をあげてこの考え方を説明しろ、だの解決方法は?のような問題があるから、そこで柔軟な思考力みたいなのが問われているように感じる。ということで慶應ロー入試問1に関しては、特に問題なく与えられた問題文からひょいっと拾って解答につなげた感じで、ファソラの中では「よしよし〜〜〜そいやっさ!」と盛り上がっていた。しかしここで脳から恐ろしい通達がきた。「トイレに行きなさい、膀胱が限界です」ファソラはその日コーヒーを避け、試験直前にトイレを済ませ、トイレ対策はバッチリ問題なかった。なぜ....なぜだ!?ファソラは憤慨し、問2の問題に取り掛かっても集中力が欠如した状態になってしまった。普通トイレに行きたくなるとき、徐々に尿意がでて、トイレに行きたい!と思うだろうが、このトイレ命令は突如として下されたので、突然の尿意に驚いたファソラの身体の中ではアラーム警報が鳴り響いていた。ここでファソラの座席を紹介する。慶應の入試が行われた教室は大教室。前方3ブロック、後方3ブロックに分かれており、未修者コースを志願した全員を収容している。ファソラはその中で前方中央ブロックの前から2番目。恥ずかしい....こんな真ん中の前方からトイレへ向かうなんて...しかし慶應の試験時間は長く(150分?)残り90分くらい残っていたと思う。ファソラの頭の中ではありえない速さで色々な計算が行われ、最適な行動が導き出された。それは今すぐトイレに行くというものである(当たり前)。でも恥ずかしい...そこでファソラの脳内にいる最高冷静大臣が言った。「3万5千円....」そうだ。ファソラはこの入試に3万5千円払っている。ファソラは親に就職活動をしていると嘘ついていて、院試を勝手に受けていたのでもちろん自腹だ。人目なんて気にしている場合ではない!目を覚ませ!!!ということで、無事トイレに行った。トイレに行く際中 Aerosmith の I Don't Wanna Miss a Thing のサビが流れていた。超どうでもいい話をしてしまって申し訳ない。入試の内容の話に触れると、確か水俣病とそれに対する国の対応についてだった。水俣病という病名さえも確定しないまま、たしか11年くらい経ってから国がちゃんと対応し始めた(全然覚えてなくてごめんなさい)のだが、国の対応が遅れた理由が、「工場の汚染水によって症状が生じていることは何となくわかるけど、どの物質が影響してるか科学的根拠が明確ではなく、工場の営業を差し止めることはちょっと...」みたいな感じだった。工場にも営業する権利があるので、明確な根拠なしに営業をやめさせたら権利侵害のおそれがあると。一方被害を被っている住民たちは、絶対に工場の汚染水が原因なんだからとにかく工場を何とかしろ!と主張。ただし住民が「この汚染水が原因だ!」というのは科学的根拠ではなく、非科学的根拠であり、信憑性に欠ける。政府内部でも色々問題があって、結果として対応が遅くなってしまった。というのが超うろ覚え問題内容だ。問1は問題文中に引かれた線分の部分の説明。問2は水俣病の問題みたいに科学・非科学的根拠が問題になる例を自分で挙げて〜のような問題だった気がする。トイレから帰還し、尿意で覚醒したファソラは一気に問2の解答を書き上げた。例として地球温暖化の問題を挙げた、気がする。そう、たしかこれはラクマで400円で購入した対策本で「科学vs非科学」みたいなテーマがあって、そこで挙げられていたものをパクってそのまま書いた感じ。これを思い出したファソラは「あ!ここ進○ゼミでやったところだ!」ばりのテンションで書き上げた。が、しかしトイレでなんかリセットされてしまったファソラは何も考えず、問2を裏面の一マス目から書き始めた。これが超大失敗。問2は問1より字数を多く書かなくてはならない。字数とか忘れてしまったので大失敗の理由を簡単に説明する。慶應は解答用紙の使い方について特に指定がなく、「マス目のある両面刷りの解答用紙に問1と問2の解答だとそれぞれ分かるように適当に書いてね〜、よろぴく!」という感じだった。理想の使い方は、(1)とか問1とか1マス目から書き始めて、問一が書き終わったら一行くらいあけて問2を書き始めるというものだ。逆に問2をそう書き始めないと、裏面だけでは問2の必要最低字数ギリギリになってしまう。ファソラは問1に関して表面解答用紙の6〜7割を埋めた感じ。そして問2を裏面1マス目から書き始めてしまった。必要最低字数にはギリギリ足りるものの、多く書いても少なく書いてもダメという地獄のシチュエーションになってしまった。ファソラの解答スタイルは下書きとは言えない下書き(ほぼ図)を書き殴って、それに主に時間をかけて、それができたら一気に書き上げるというもの。それ故に慶應の字数制限はそもそも苦手だったのに加えて、されに字数を超意識しなければいけなくなったので、しんどかった...(自業自得)。一か八かで書いたらぴったりおさまって、ラッキー。なんとかその場を切り抜けた。解答用紙トラップにはみなさんもお気をつけて...(こんな失敗ファソラだけかも)。