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ブログネタ:空が何色になったらキレイだと思う?
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えへへ
雪がしんしんと降る季節
あの子供がヴァリアーに入隊して
もうすぐ1年が経とうとしていた
最初は子供だと思っていたが
短期間でヴァリアーの幹部にまでのぼりつめてしまった
一応実力はそこそこ認めてやっている
ただ癪に障るのはその子供の周りだ
あまりにも甘やかしすぎだ
でも俺は知っている
あれは悪魔だ
いたずらの度がすぎるぞ
へたすれば殺しの域だ
どうして他の奴らが気付かないのかが疑問だ
そしてもう一つ疑問が
なぜか俺がこいつの世話係になってしまっている
ルッスーリアあたりにやらせればいいのに
いや、それはそれで危ないか
「スクアーロ」
その悪魔張本人が気だるそうに声をあげる
「あれ飲みたいあれ」
「お、おう」
しらねーよ!
最近のこいつはおかしい
いつもならソファーにふんぞり返ってあれこれ命令してくるくせに
今はこちらに背を向けベットのうえでぐったりとしている
とりあえずさっき思わず返事してしまったから
棚を適当に漁ってみる
やらなかったら後々面倒だ
何がって 周りが
「ココアくらいしかねーふがこれでいいかぁ?」
返事が無い
ため息ひとつついて振り返る と
子供がゼェゼェと肩を上下し金髪を揺らしている
「お…おい!」
急いで駆け寄ると口から胃液が吐き出されていた
「おま…何もたべてねぇのか!?」
「うるせ…」
心底いやそうな顔をしていう
「うぇ…にが」
しょうがないため水を飲ませようと足を進めた
「殺したんだ」
「あ゛ぁ?」
何をいきなり
そう言おう思ったがその声がやけに真剣だったため
次の言葉を待った
「もうすぐ1年になる」
何が というと
ぽつんとつぶやくようにいった
「兄様…殺したんだ」
ただでさえ小さな肩が
更に小さくなったように思えた
ああ
いつも簡単に人を殺める悪魔
その兄を殺したという事実も
いつも軽く流していた
そのつぶやきを聴いた瞬間
胸の潰れる思い
それでもそこにいる悪魔ほど苦しくはないだろうと思うと
無性にそこに横たわっている悪魔を
愛したいと思った
どうしようもなく溢れる思いをどうすることもできなくて
気付いたら子供の手を握っていた
「スクアーロ」
「……べ、別にこれはそう…」
「水」
「…分かった」
さらさらとした金髪
その間からのぞく瞳が
かすかに笑っているように見えたのは
気のせいだっただろうか
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文才無くてすみません
即席なので結構短めです
ジル様とベル君は仲悪くたって
結局は仲がよろしかったんじゃないかなーと…v
これは6つの理由のお題です
時間があったら残りの5つ消化するつもりです!!