足が浮腫んで痛かった。
少し歩かないと歩けなくなってしまうと思い、
お母さんと夜9時に海を見にドライブに行った。
何度も自分で運転した道。楽しかった毎日。
もう怖くて運転なんて絶対出来ないだろうとぼんやり思った。戻りたい。
海に着くと駐車場に車を停めて、お母さんと腕組んで歩いた。
夏休み、カップルや学生さん達が横を通り過ぎる。人を見るのが怖かった。話し声がとっても大きく感じて頭に響く。
少し歩くだけで足が痛かった。
そこで見た景色。
綺麗で、胸がとっても苦しくなった。
あたし生きてる。こんなになっても、まだ生きてるんだと実感した。
帰り道、車の中でお母さんに言われた。
無駄なことなんて何もないよ。
今までパワフル元気いっぱいだった、かおちゃんがまさか鬱になるなんてみんな思わない。
でも、これからきっと元気になった時に、鬱になった人に、私も鬱になったんだよ!と声をかけてあげられるね。
こんなに明るくても鬱になるって、知ってもらえるし 同じ苦しみを持った人の希望の光にきっとなれるよ。
そしてお母さんも、家族が鬱になった人の話をより深く理解できて同苦できているよ。体を張ってお母さんにも教えてくれて、ありがとうと言ってくれた。
優しく言ってくれた。
元気になるって言葉、今までは苦しかったけどすっと心に入ってきた。
本当に元気になると自分は信じられないけれど、本気で信じてくれる人がいることは本当に心強かった。
母はとっても優しく、とっても強いと感じた。