老いは人生修行の最後のステージ。
最終章なのよ。
いま何ができるのか、どう生き切るのかは、
あなたが決めたらいいわ。
足掻き?ありよ!
大切なことは、いま感じた老いを、
受け入れることだと思うわ。
欲望と決別すれば、
選択肢で悩むこともないわ。
夜のとばりの中に耳を澄ませば、
打ち続けている心臓の鼓動や、
浮き上がった、血管を流れる血液の音さえも、
きっと聴こえてくるわ。
そこには紛れもなく、
細胞の全てに感謝している自分がいるはず。
大切な人を心におさめ、掴んだ全てを捨てて。
無は、神秘的だわ。
最期に残った物は、全てゴミよ。
どうせ捨てられるわ。子供か嫁か誰かに。
わずらわせてはいけないの。そうだったわね・・・・
旅立ちの時は仕方がないわ、
残る者に少し手を添えてもらいましょっ。