両親は私が幼稚園生の頃から別居、
小学生のときに離婚した。
母親と２歳離れた妹と３人暮らし。
妹は私と正反対、
頭が良く、運動も出来て世間的に
可愛いと言われる部類だった。
ずる賢く、要領がよかった。
母は妹のことを可愛がった。
いつからか、私は嫌われた。
態度などが父に似てたらしい。
暴力、暴言は当たり前。
口を塞がれて息ができなくて
死ぬかもと思ったこともあったし、
蹴られてよろけて机の角に
ぶつけて目の上がお岩さんのように
腫れたこともあった。
ハンガーで叩かれると
みみず腫が酷いんだよ。
血が出て、
汚いと言われたこともあったな。
私の手には思いっきりつねられた
跡が未だにうっすら残っている。
これを見ると辛かった日々を
思い出してしまうね。
言われたことで一番酷いなぁと
思ったのは、
隣の部屋で母と妹が話してた
母「誰か殺してくれないかな」
妹「でもアイツ死んでも100万
くらいにしかならないんでしょ」
っていうやり取り。
死ねとか直接言われるのは
慣れてたけど、
影で言われてるってなると
また少し違うよね。
本当に必要とされてないんだな
って思ったよ。
あまり記憶はないが、
小学生の頃からストレスになることが
多かったんだと思う。
小学５～６年生の頃は頭部が
500円ほどのハゲになった。
今思うとあれは抜毛症だったんだと思う。
※抜毛症
家族との関係がよくないまま
私は中学生になった。
中学１年生の夏頃かな？
初めての３者面談で何を話したかは
覚えていない。
けれど、そのあとのことは覚えている。
次の日学校で、担任から大丈夫かと
声をかけられた。
「お前、３者面談のとき
いつもと目が全然違ったぞ」
そう言われたときに初めて、
母の前だと表情が全然違うことに気付いた。
先生には心配されたけど、
学校はとても楽しかったから
大丈夫だと思った。
２年生でも同じ先生が担任で
よく気にかけてくれてた。
本当にいい先生だったと思う。
３年生では担任が変わってしまったけど
このときの先生もとても好きだった。
私は元々頭はそこまでよくないけど
３年生のとき、少しだけ頑張ったことが
あった。中間より期末で全体的に点数が
今までより良くなっていた。
３者面談で先生は誉めてくれた。
そのとき母はこう言った。
「でも、数学は悪いですよね？」
どうしても私の悪いところを
指摘したかったんだろう。
頑張ったことは何一つ認めてくれない。
母はそういう人だった。
デキる妹といつも比べられ、
私の存在を否定され続けて
常に劣等感を抱くようになった。
中学生のときは学校という存在が
救いだった。美味しい給食もあるし、
優しい友達と、先生と、先輩と後輩
みんな大好きだった。
楽しかったことばかりじゃないけど
それでも本当に大好きだった。
高校は思ったよりも楽しくなかった。
なぜか特進クラスという上のクラスに
なってしまったせいで勉強にも
ついていけず、課題も家で出来る
状態じゃなかったので居残りしたり。
私の高校、というか
１年生のときの担任が
休むときは親からの連絡じゃないと
ダメっていう人だったんだけれども、
どうしても頭が痛くて休みたかった
ときがあって、母に連絡してと
頼んだら断られて仕方なく自分で
担任に連絡した。
理由を聞かれたときなぜか
泣いてしまって、
そのあと学校に行ったとき
スクールカウンセラーをすすめられた。
恥ずかしかった。
２年生になるまでずっと
行きたくもないのにカウンセリング
させられてた。今でもあれは
無意味だったと思う。
２年生のときもいろいろ
あって１番死にたいと思ってた
時期だけど割愛。
ただただ死にたかった。
３年生になると本当に家が
耐えられなくなってきた。
高校生のときは家に入れないことが
結構あった。
私は家の鍵を持ってなかったから。
門限とか守っても入れないことも
あったし、母の気分だったんだと思う。
夏でも冬でも関係なしに
夜中まで家に入れずただひたすら
外で待ってたり。
酷いときは次の日の朝まで家に
入れなかったなー。
そういう事情を知ってる友達が
一緒に居てくれたり、
どうせ家入れてもご飯食べられない
んだろってご飯ご馳走してくれたり。
本当に助けられてた。
私がグレなかったのは友達が
いたからだし、
死ななかったのも止めてくれた
友達がいたからだよ。
３年生の夏、私は最小限の荷物を
持って家を出た。
友達の家を転々と。
最終的に居候させてくれた友達に
本当に感謝してる。
学校では先生たちに
帰れって怒られてたけど。
結局担任と学年主任と母と私で
４者面談をして
先生たちは母のヤバさを
目の当たりにしたからか、
立場上本当はダメだけどって
いいながら黙認してくれて
何も言わなくなった。
そんな学生時代。
私が出来るまでの過程のほんの一部。
だから何って思うかもしれないけど、
子供のこと嫌いな親なんていないとか
そういう綺麗事聞きたくない。
それだけ。
