水仙や彼岸花と同じ多年草なのでほったらかし、それでも必ず咲く、増やしたければ株分けすればいい。
『名は体を表す』というがこの花の場合は違う。
今はクリスマスでもないし、どう見てもバラの仲間とも思えない。
バラは樹だけど、こっちは草。
クリスマスの頃にバラのような花が咲くというのが起源らしい。
『冬の貴婦人』、『冬の宝石』とも言われ、和名は『寒芍薬』、『初雪起こし』と呼ばれて茶席を彩った。
クリスマスローズは、花のない今頃に咲くので春を告げる花。
今年は半月後には桜が咲き、更にその半月後にはモッコウバラの季節。
可憐なクリスマスローズだが実はその根は猛毒、
古代ギリシャで人類初の生物化学兵器として使われた。
英名はクリスマスローズだが、ギリシャ語では、そのものずばりの殺人者。
アレクサンダー大王もこれでやられた。