百貨店エレジー 遂に所沢からデパートがなくなった | 老$の徒然草

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もうじき80歳、ブログはボケ防止の頭の体操
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全国の百貨店の売り上げは右肩下がり、地方の老舗百貨店閉鎖は、その土地の人には寂しい出来事に違いない。

その点、所沢の西武デパートは、たとえ売り上げが減っても大丈夫だろうと思っていた。

この1年間大規模な改装工事をやっていた、長い間フロワー丸ごとクローズして、

やっと改装が終わったので行ってみた。

もう、百貨店、デパートではなくなっていた。

百貨店部門を縮小、大型テナントとして無印良品、ビックカメラ、GU、ABC-MART、ユザワヤ、JINSなどが入った。

今流行りの表現を使えば、身の丈に合わせて名称を変更、西武デパートが西武ショッピングセンターになった。
 

40年前のサンフランシスコの老舗デパート・メーシーズ、

アメリカのデパートにはトイレがないは本当か?

それを知りたくてお店に入った。

日本のデパートと大違い、暗くて店員は少なく、その店員もおばさんばかり、

デパートというより高級洋品店という感じ。

確かにトイレはない、

そのうち自分がトイレに行きたくなって困った。

階段を下りてはフロアーを見まわした。

ない、本当にない、

しょうがないので地下まで下りた。

あったー!!

デパ地下は食品売り場ではなく、トイレ街だった。

 

60年前の日本橋高島屋

暮れの繁忙期、アルバイト店員として配属されたのが漆器売り場、

係長が都立大出身、主任が慶応出、プロパーの女性店員が3人、残り7人が漆器の卸問屋から派遣されていた。

デパートの人員構成は、その当時から二重構造だった。

 

人口減少社会では、小売業はそのままでは生き残れない、何もしなければ商店街は無残なシャッター通りになり、老舗百貨店も閉鎖に追い込まれてしまう。

 

業績が低迷する百貨店業界で、唯一売り上げを伸ばしているのは『化粧品』部門、

よく通りかかる池袋の西武デパートの化粧品売り場は、いつも賑わっている、

化粧したって顔かたちが変わるわけでないのには男の言い分、

あの空間は内外の化粧品メーカーの戦場、お客にとっては、鏡を見て自分と向き合っている真剣勝負の異空間、

化粧品売り場の売り上げが落ちたらデパートは一巻の終わり。

 

もう、アメリカの女性はお化粧をしなくなったのか、メーシーズは新宿の伊勢丹メンズ館みたいな店舗になっている、

こりゃ世も末だ。