殿、出番です! | 老$の徒然草

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もうじき80歳、ブログはボケ防止の頭の体操
This blog is essays in idleness by Oidoru and a trivia expert monologue.      

去年、文京区にある東洋文庫で「細川ガラシャとマリーアントワネット展」をやっていた。
ガラシャ夫人の非業の死は、イエズス会を通じてハプスブルグ帝国に伝えられ、ウィーンでオペラかなんかになってアントワネットの知るところになったという。
細川元総理が政界を引退する時に、ご先祖の辞世の句を引用したことはよく知られている。
ボランティア活動をやっている奥さんも、その著書のタイトルに、細川ガラシャの句を引用している。

その辞世の句は、〝散りぬべき時知りてこそ 世の中の花も花なれ 人も人なれ〟
別居している奥方の著書の名前は「花も花なれ、人も人なれ:ボランティアの私」
(イエズス会は、夫妻の母校でもある上智大学の母体。)

殿は政界を引退して湯河原に工房を開き、今は九州で作陶に励む息子と一緒に陶芸の世界に入っていった。
父親が美術の殿様と言われたような家系だから決して唐突ではない。
先祖から伝わる莫大な財宝も、自らの財団で維持管理している。
詳しくは、判らないが、マスコミが〝陶芸家〟と呼んでるから焼きあがった作品を買い求める人がいるのだろう。

2011年3月に大震災。
大量に出た瓦礫を盛り土にして、そこに植林する活動〝森の長城プロジェクト〟の理事長に就任する。
ダウン
森の長城プロジェクト公式動画
度々被災地を訪れるうちに、原発のことも考えるようになったはずだ。
100,000年後の安全 [DVD]/アップリンク(私はへーとしか思わなかったビデオ)
変人がフィンランドのオンカロを訪れて、〝自分は、今まで騙されてきた〟と告白する。
笑っちゃうのは、この訪問には、
元総理と一緒ならトップセールスも出来ると思った原発メーカーの幹部も一緒だった。
変人の変心に、一緒に行ったスポンサーは北欧行脚を後悔した。
一方の変人は、古巣の自民党に持論を吐露したが、全く無視されてブチ切れ。
あの郵政民営化も、郵政大臣の時、委員会で与野党特に与党の郵政族から4時間も集中砲火を浴びたことが
原点、兎に角この変人、執念深く、ロゴスよりパトスの人。

最近になって、殿様と変人の間を取り持つ人たちの思惑が功を奏した。
肥後の殿様は、変人が応援してくれるならば心強いとなった。
ひょっとして勝てるかもしれない、いやいや勝ち負けより出馬することに意義あり、そうあの〝オリンピック精神〟の発露だ。

75歳のご隠居が気がついたら〝世の人は我を何とも言わば言え 我が成すことは我のみぞ知る〟の16歳の坂本龍馬に生まれ変わり、そして
散りぬべき時知りて〟が15年経って〝出るべき時を知りて〟に。

現政権は、とてもエネルギー問題や福島のことも熱心に取り組んでいるようには見えない。
御殿様のノブレス・オブリージュと変人の憂国の志に同世代としてエールを送りたいところだが、世間は案外冷ややか。
郵政の時と違って若い人も冷めている。

自公民のスタンスは、舛添なら変なことはやらないから他よりマシだというだけ、その他よりマシだ派がまだまだ優勢。
そして、NET上では、田んぼの神様/田母神閣下が断トツ、私と同年のデビ夫人も金切声をあげて応援している。

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