「HAYABUSA ~Back To The Earth~」を観てきました | だからオイラはダメなんだ。
惑星探査機「はやぶさ」がカプセルを帰還させ、任務を終える日が6月13日。
運命の日が近づく中、「HAYABUSA ~Back To The Earth~」という映画があると聞き、観てまいりました。

公式サイト
HAYABUSA ~Back To The Earth~

公式トレイラー


映画と言っても、プラネタリウム用の作品の為、
最も近い上映場所は愛知県豊田市のとよた科学体験館
事前予約も済ませ、遅刻だけはせぬようにと、時間に余裕を持って出発。
トラブル無く到着し、食事を済ませ、列に並ぶ。

そして上映開始。
尚、敢えて詳しい説明はしません。皆さんにも是非とも直接観てもらいたいので。



まず映し出される地球の迫力は、プラネタリウムの半球の天井ならでは。
そして、その地球の鹿児島宇宙空間観測所から、はやぶさを乗せたM-Vロケットが発射される。

はやぶさが何故「イトカワ」を目指すのか、
はやぶさに使用されているイオンエンジンなどのメカニック、
はやぶさがどうやって「イトカワ」へ向かうのか、
基本的な情報が解説される。

時系列に副って、はやぶさの航行を追い、
いよいよ、イトカワへ着陸となるが、失敗してしまう。
はやぶさに降りかかる、更なる絶望的な数々のトラブル。
それでも、奇跡とも言える復活を果たし、頑張るはやぶさの姿が健気に描かれる。

そして、今から見れば未来となる6月13日の、はやぶさの姿も━━━。
それに重なるように、
Chie Umezawaの歌う「宙よ」が流れ、この映画は終わる。



ナレーションは、篠田三郎氏。
我々世代にとっては「ウルトラマンタロウ」の東光太郎役の印象が強い。
「はやぶさ、君は~」から始まるナレーションは、
『"大宇宙の意思"としてのウルトラマンが、地球人類のまだ小さな宇宙への一歩である「はやぶさ」を影ながら見守ってくれている』と考えると、より感慨深く思えてくる。


それにしても、この映画もそうなのだが、
2ちゃんねるのコピペや、ニコニコ動画などへアップされた数々の動画、
更にはJAXAのブログですら「はやぶさ君」などと表記するなど、
はやぶさへの、単なる「擬人化」ではない、過剰な程までの感情移入する人がこれほど多くいるのは何故なんだろうか。


そう思っていたら、SF作家の山本弘氏が、ちゃんと考察をされていました。

なぜ人は生命のない機械にまで感情移入するのか - 山本弘のSF秘密基地BLOG

この山本弘氏のブログの記事の冒頭で、ジェイムズ・イングリスの「夜のオデッセイ」という短編が紹介されていますが、
この紹介に書かれている事は、「HAYABUSA ~Back To The Earth~」にも、そのまま当て嵌まると思います。



この映画は、ロングver.なら40分程で終わります。

だけど、「はやぶさ」という"物語"は、まだ終わっていません。
6月13日に無事完結することを祈りましょう。










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