温泉大好き夫婦が北海道から福岡に移住して5年。
やっと出会えた理想の温泉は
4月中旬に1泊してきたこちらのお宿。由布院 六花
六花は雪の呼び方のひとつですよね。
学生の頃、雑誌社から頼まれて、記事を書くために釧路湿原のなかにある六花というお宿を訪れたことを思い出しました。
もう20年近くも前の話です。
九州にくるまで考えたこともありませんでしたが、露天風呂って、外気温がそれなりに下がっていないと楽しめないんですね。
九州の方は暑さに慣れているから平気なのかな?
雪見風呂に親しんできたわたしたち夫婦にとっては、暑いときに暑い湯に入るのはかんべんして…と思ってしまいます。
北海道って大抵寒いので季節気にせず温泉に行ってましたが、九州の温泉は時期を選ぶ。
今回訪れたは4月上旬で、朝晩は10度前後まで下がりましたから、ちょうどよかったです。
寒いところから湯布院や別府に遊びに来られる方は、気をつけてね。
◆ 客室露天風呂 ◆
透明ですが、肌触りがやわらかく、少しぬるっとしています。
広さ、展望、清潔感。
どれも満足のいくお風呂でした。
温泉宿にいったら、3回は温泉に入るべし。
そうバスガイドさんに習ってから、3回以上入るようにしています。
1回目は疲れがとれて
2回目は垢がとれて
3回目はもとがとれる
そんな小話だったかな。
今回もきっちり、もとまで取ってきました。
◆ 客室 ◆
6室ある客室のすべてが露天風呂付きの戸建という贅沢なつくり。
戸建てならではの、天井の高さがいいですね。
お茶やコーヒー
アメニティも十分。
お部屋から由布岳が見えます。
ついでに民家も見える。
リゾートしにきて、近くに他人の生活感を感じるとギクッとします。
が、いやというほどではありません。
六花は、あたたかみとおしゃれ感のバランスがよいお宿だなと思います。
ナチュラルが過ぎると野暮ったくなり、オシャレ過ぎるとくつろげない。
そのバランスをとるのが難しいのですが、六花の空間作りは、そこがとても上手だなと思いました。
◆ 料理 ◆
お夕食。
ひと口ひと口が感動的でした。
(大げさな言い方だけど、ほんとうにそうでした)
同じお皿にのっていても、えびとあわびと野菜では、素材にあわせて、違った味付けや調理が施されていました。
朝食。
ちょっとしたお漬物まで、なんでこんなに美味しいのかと思うくらい。
添え物や付け合わせの一口にまでこだわりが感じられて、「すべて美味しく味わってほしい」という料理長の思いを感じました。
お部屋もそうだし、お料理もそうだし、湯加減もそうだし、すべてがよく考えられていて、ちょうどよい。
だから、心からくつろげる。
六花は、お宿全体がひとつの芸術品のようでした。