闘病中のパパは
毎年何故か2月〜3月に
発熱していました。

2020年の時は
コロナ対応が
まだはっきりしない時期で
検査も診察も受けられない
という恐ろしい体験を
しましたし

一年経った2021年も
まだすんなりと受診できる
状態ではありませんでした。


この時も
がん治療でお世話になっている
病院に連絡するも

診ないということではない
のですが…
こちらで受け入れが出来るか
どうか分かりません。
来て頂いても、他の病院に
行って頂くことに
なるかもしれません。
なので、先に他の病院を
探してもらった方が
いいかもしれない…

云々を言われてしまい
オロオロしている私を
見かねた長男が

すっと電話を取って
電話の先のお医者さんに
こう言い放ったのです。


診るんですか?
診ないんですか?

そうですか
これから連れて行きます!


と、短い会話で電話を済ませ

行くぞ!病院

と、なったのでした。


私もパパも
相当びっくりでした。


それまで
あれやこれや
言うこともなく
黙って治療を見守って
くれていた長男の

初めて見る強い姿
初めて聞く強い言葉
でした。


私達の知らぬ間に
逞しくて、立派な
オトナな男性に
育ってくれていました。


感動するような場面では
ないのですが

私は…
きっとパパも
そうだったと思いますが
感動していました。


手術の日以来

初めてパパの病院に

付き添ってくれた長男は


その後も

驚くような姿を

私達に見せてくれたのでした。



この続きは

また改めますね。




結局、発熱の原因は 

コロナではなく

点滴をしたいただき

熱も下がったことから


三人でタクシーで帰宅🚖



明け方近くの道路沿いに

見える桜の木🌸


おお、蕾が膨らんで

うっすらとピンク色に

なってるなぁ…


と、嬉しそうなパパ

そして


腹へったなぁ…


と、言ったんです(笑)



とても珍しく

三人で帰宅の途についた

タクシーの中での

会話や穏やかな空気感を


今、思い出しています。



三人とも笑顔だったな…





追伸


心配する私をよそに

3月までは車を自ら運転して

病院に行っていました。