人は手に入れた力をそのまま持て余す事なんて出来ないんじゃないかと思う。
少し話が飛ぶけど、自分は17歳くらいから曲を作り始めて、なかなか納得できる落とし所が見えないまま30歳になり、一度区切りをつけたつもりで東京から帰ってきた。
就職して、結婚して、子供も生まれて、家も買った。
名古屋に帰ってきてからも音楽はやっていたけど、はっきり言って自信を持って人に聞かせられるような音楽を作れてはいなかったと思う。
それはきっと自分が夢中になれる音楽にその頃出会っていなかった。いや、探そうとしていなかったのかな?
最近特に思うのは、物を生み出す為にはインプットがいかに大切かという事。
35歳くらいの頃に今の fafrotskiesのメンバーに出会い、その前後でまた様々な音楽を聞くようになって、純粋に普段聞いている音楽と自分が作る音楽との差を無くしたいと思い始めた。
振り返ってみると出来ているようでそこが出来ないままここまで来てしまった。
それと同時に出来ない事、向いてない事も無理にしないと決めた。
今からジャズも出来ないし、音楽ファンを唸らせるセンスもない。
思いっきりアングラな表現に振り切る事も出来ない。
向いてる事だけやってこうと思って、自分が王道だと思えるポップスやロックミュージックを素直に作り始める事にした。そしたら確かに自分の中で何かが変わった。
信じられないくらい曲が溢れてくる。やっと自信を持って人に聞かせられる音楽が出来始めた。
あくまで自分の中の基準であって、人が評価するかは別としても、まさか40歳も目前に作曲のピークがくるとは…。
これから音楽活動をするには圧倒的に足りない時間と、創作の円熟期を迎えたこの歯がゆさをどう消化していこうか考え中である。
これだけ長文でオチがない。すいません。
形にします!
