結論から言います。

僕は昨日カレーを作りました。



なぜカレーを作ろうと思ったのかは、自分でもよくわかりません。

気がついたらスーパーにいました。

防犯カメラを見てもらえれば、カレーの材料を買い集めている僕の姿が映っているはずです。



周りの人間はきっとこう言うでしょう。

「真面目でおとなしい性格だった。とてもカレーを作るようには見えなかった」

「どちらかと言うと目立たないタイプだった。まさかカレーを作るなんて…」

「勤務態度も良く、無断欠勤もなかった。彼がカレーを作ったなんて信じられない」



でも、僕は気づいたのです。

「カレーを作らない人間」と「カレーを作る人間」の間に明確な境界線などないことに。

そして、人は誰しもふとしたきっかけで簡単に「カレーを作る人間」になり得るということに。



カレーを作った後も、何ら特別な感情は沸いてきませんでした。

カレーを作ったということは、僕にとって大して重要なことでもなかったのです。

肉と野菜を切り刻み、煮込んで、ルーを入れたらカレーが出来た…ただそれだけのことでした。



え?作ったカレーはどうしたのかって?



ふふ…

決まってるでしょう…。





食べたんですよ!!

残さずきれいにね!!





ふふ…

美味しかったですよ…。



ふふ…。





【要約】
昨日、カレーを作って食べたら美味しかった。