先日、とある専門家の留学時期の最適解というお話を聞きました。

 

それは、

日本で中学受験をし、中学合格後、中学校から海外のボーディングスクール!!!

あんぐりあんぐりあんぐり

 

なんというか、勉強面だけを考えれば非常に合理的な最適解だということは否定しません。

確かに私も経験上、11歳くらいから15歳くらいまでの理解力の伸びというのは目を見張るものがあると感じていますし、塾の経営者の方からもそのようなデータがある、と聞いたことがあります。(ソースがわからないです)

この時期に集中的にアカデミックな言語習得をすると盤石になることは否めません。また、中学受験を経験することで、正直中学3年間他の教科がついていけなくても大丈夫なくらいの学力がついているので、英語のキャッチアップに集中出来ます。

 

ただ、ただですよ、中学受験てとても大変。小3の2月から中学受験塾に通わせて、約3年間、勉強だけの人生を強いる。もちろん本人にあっていて、成績もどんどん伸びていき、志望校に合格する、とても素晴らしい。素晴らしい努力、経験。でも、そんな過酷な日々の後、やっと合格を勝ち取ったのに、そこに通わず、またボーディングスクールで一から英語の苦労をさせるんですか??

親に言われた通りにできること、これもすごいことです。ただ、言われたことを優秀にやる。いつまでも言われたことをやり続ける人生?

探究心、自主性、自立心、などなど。いつ育つの?

 

こんなことを言うと、決まってうちの子は自分でそれがしたいと言ったのでやらせることにしてます!という親がいます。本当にやりたいって子供から言いましたか?親がおりに触れてそのような話をしていませんでしたか?子供は親がこう言ったら喜ぶだろうな、ということを自分の意思とは関係なく発したりするものです。どうか、本当に自分のしたいことなのかどうか、見極めてください。でないと、大きくなってから、感謝されるどころか、あれは親に言わされただけで一ミリも行きたくなんてなかった、英語なんて大嫌い、などと言われる日がくるかもしれません。

 

結局のところ、原因は親の不安感を煽る商売の横行かと感じます。子育ての失敗をしたくない、他人からダメな親だと思われたくない、ひいては優秀な親だと思われたい、ひいてはそれさえも自覚せずに純粋に子供の将来のことを考えているだけです、そんな不安感などから、念の為、念の為、とやらなくてもいいことまで大量に子供にさせる。すぐ目に見える結果にとびつく。試験の点数が良い、これ、すごいわかりやすい結果。しかも努力に比して比較的早く手に入る良い結果。でも、世の中答えのある問いなんてほとんどないんです。これからのAI時代、必要なのは、自分で問いを作れる人間です。すでにある問いに対して正確で素早く回答する、それはAIが一番得意なことなんです。

 

今の時代、日本の受験勉強のようなものだけ出来れば良い時代は終わりつつあるんです。根強く学力主義が残っているのは主に中国を筆頭としたアジア圏。しかたない部分もあります。中国は人口が多い分、わかりやすい判断基準で振り分ける必要があるから。

 

アメリカの大学では、テストの点数提出はなくなっていくトレンドです。テストの点数で上からとっていくとアジア系、インド系ばかりになっちゃうからかわかりませんが、現実問題優秀な公立学校はアジア系が多数を占めているところが多いです。もちろん学校外でひたすら勉強して、学力でトップクラスになっているだけで学校が優秀なわけではないんです。でも、それが評判を呼んでその学区の不動産価格が急騰。結局公立学校でも安い賃貸の地域に住むということは、評判の良い学区には住めない、ひいては治安の悪いところ、ということです。補足すると、アメリカでは高校まで義務教育のため、公立学校は学区制のところが大半で、こちらの希望通りの学校には入れず、希望は伝えられますが、決定権は自治体側にあります。そして、アメリカの中高の私立ボーディングスクール、評判の良いところはテストを受け、通知表や推薦状を書いてもらい提出、合格したとしても、授業料と寮費あわせて年間で1000万超えです。

 

これからは、テストはできた上で、どんな人生過ごしてきたのかが勝負になってくるんです。そんな中、大事な9歳から15歳くらいまで、勉強だけしてきました、海外のボーディングスクールで頑張ってます、なぜって?親に言われたから、英語を習得したかったから、がんばってきました、そんな自分の意思で行動していないロボットのような学生、または英語という、世界的にみたら話せて当たり前の言語の習得がメイン目的の留学、これからのAI時代を牽引する人材を創出したい海外一流大学が欲しがりますかね?

以前聞いたアメリカのいわゆるアイビーリーグの大学の入試担当の方の話。すごい優秀な生徒がいた。成績も優秀、ピアノでも賞をとったりしていた。学生にインタビューしても、自分がいかに優秀かのアピールをしてくる。ただ、話を聞いていくうちに自分の発想や他人との違い、ユニークネスが何もない。親の指示通り何も反発しないで黙々と勉強や練習が出来る子、今までそんな子が優秀とされる社会がありました。でもアイビーレベルだとそう言った優秀な子ばかり集まるので、何も珍しくない。なので、それプラス、その子独自の見解、ユニークさ、タフさが必要なんです、と。

 

英語の習得だけが人生のゴールではない。人生は続きます。その先に何がやりたい?英語だけを武器に生きるのは、日本語だけで生きることより逆に選択肢狭めてませんか?英語が出来るだけでは海外ではやっていけません、なぜならそれは当然のことで、貧困国で十分な教育を受けていない人でも喋れる人はたくさんいるから。

 

私の最適解、それは留学、英語習得するのは何のためなのか、その目的にブレなく行動することです。ここでの留学とは、その土地の学校で学位をとる、ということです。短期留学は含みません。私が考える最終的な目的は、子供が大学卒業後仕事をし、生活に困らない、もっというと豊かで幸せな暮らしができること、と考えています。どこでも良いのですが、英語圏の永住権を確保できるのであれば、幼少期からの海外生活もあり。ただ、親が将来的にどこの永住権も取得してあげるチャンスがないのであれば、将来的に日本で働く可能性が高いので、日本の学校に行きながら、国内で英語を磨く、長期休暇は海外のサマーキャンプや数ヶ月交換留学などもして英語が出来るように努力する。経済的に今後ますますアメリカの大学は高嶺の花となると予想します。

 

そのため、コスパの良い日本の優秀な大学で可能であれば1−2年交換留学などを経験しつつ海外より秀でている専門分野を見極め専門知識を高め、卒業後、数年働き経験とお金を貯めた後、大学院に晴れて留学。その後は、仕事経験と英語力を活かし、自分で就労VISAを取得するもよし、日本に帰って英語が出来ることをアドバンテージに新しい仕事を始めてもよし。

 

以前NASAで働いている日本人、と言う人の、どうやって仕事をゲット出来たか、というブログを読みました。彼はずっとNASAで働きたいと思って、アメリカの大学への留学も検討していました。ただ、どう考えても英語のハンデ、VISAなしのハンデの中で留学後NASAの仕事につけると思えず、日本で専門分野の研究を進めました。その結果、アメリカより日本の研究の方がはるかに進んでいたため、結果、向こうから来て欲しい、と声がかかるまでになります。

 

また、飛び抜けて仕事の出来る優秀な人は大学院などにはいかず起業してある程度成功をおさめています。

友人のグローバル起業の経営者に話を聞くと、大学院を出ている人はいわゆる頭の良い人ではあるが、例外なく仕事が出来るわけではない。そもそも仕事が優秀に出来る人だったら大学院になんて行こうという発想にならない。仕事で忙しく、どんどん成功していっている、とのことでした。なるほど、そういう発想もあるのね、と。

 

海外で就労VISAを取得するのは今まで以上に厳しくなってきます。それは、日本経済が停滞しているからです。永住権などを持っていない日本人にとって、海外で一番就職しやすい、VISAが出やすいのは日本企業です。それ以外だと日本人というアドバンテージがなく、猛烈な中国人、インド人との就労VISA争奪戦となり、正直ほぼ負けます。今子供の子達が就職する年齢になったら経済圏での日本の存在感は今以上になくなっていると予想しています。

 

もちろん、例外はたくさんあります。子供の強い意思で海外に行きたがっている、いかせてあげて。ここでは、一般的に多いと思われる、自分から言い出さない子を想定しています。

 

日本は良くも悪くも非常に文化的に特徴のある国です。学生時代日本で過ごすか、過ごさないか、これは言語以外の人格形成部分で大きく影響してくると考えます。将来的に日本で仕事をするのであれば、日本で学生時代を過ごす方が適応しやすいですし、本人がストレスを抱えることなく、居心地良く暮らせると信じています。

それよりも、日本をよりよく、快適に過ごせるように何かすべきことはないか、また、日本が世界の中でいかに安全できれいでお人好しが多い、住みやすい国であるかを子供の頃から認識できるよう教えてあげることをおすすめします。