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八社神社

八社神社


 鎮座 知多市金沢字郷中33番地
 御祭神は、天照皇大神、倭建命。末社には、熱田社、八幡社、津島社、秋葉社がある。
 創建は明らかでないが、尾張志には「櫟屋ノ社 北粕屋村にありて氏神とす 八社大明神といひて熱田、伊勢、熊野、八剣、多度、八幡、源大夫、牛頭天王の8神を祭る 本国帳に正四位下 礫屋天神とある是也」とある。寛正3年(1462年)地元の支配勢力であった大草城主一色兵部輔によって創建されたとされる。棟札によれば,八社神社が現在のように粕谷地区の氏神となる以前には、常滑の大野荘の惣社として、大野荘全体の氏神として広く崇拝を受けていた。棟札について、文明2年(1470)、天正2年、正保弐年など16枚を蔵している。


八社神社梵鐘   梵鐘説明
  社宝としては昭和17年国の重要美術品に認定され、昭和34年12月18日「国指定有形重要文化財」となった梵鐘(ぼんしょう)が伝えられている。銘に「美州不破郡 清水寺 奉鋳冶鐘宝治元丁未(1247)九月廿ニ日 東大寺大工散位山河助清 衆徒」とある。年代の明らかな鎌倉時代の代表作品といわれている。
 形態は一般的なもので鎌倉時代の規矩割を守っていて、乳は四段四列の簡素な配列である。 銘によれば,山河助清が鋳造して岐阜県美濃の清水寺に奉納したものであることが分かるが,その後どのような経路をたどって八社神社に収まるようになったかは全く不明である。
 一説によれば、戦のおり合図に鐘をうちならした関係から運ばれたのではないかといわれている。清水寺は岐阜県不破郡合原村大字栗原(養老町と垂水町の境)に現存したが最近焼失したらしい。