大野谷旧13か村で行われている虫供養は、知多市大興寺・南粕谷・北粕谷・大草・羽根・松原、常滑市矢田・小倉・宮山と石瀬・権現・西之口・榎戸が交代で当番を受けます。行事は、すべて当番地区の浄財(寄付)で行われています。
起源について記した史料がなく、詳しいことはわかりませんが、戦国時代、大野谷一帯を支配していた佐治家滅亡のとき、難を逃れた同家の守り本尊である阿弥陀如来の掛け軸を祀ったことによるといわれてます。
秋の彼岸の入りの大法要が南粕谷地区の大智院で行われ、お勤めの後、次期当番地区の小倉地区との間で虫供養関係の仏具や什器類の引き継ぎが行われました。
本年12月20日から来年1月10日まで、蓮台寺内の「虫供養道場」で供養が行われます。


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(写真左)巳年の当番南粕谷地区の大智院へ午年の当番小倉地区の代表が出向き、虫供養関係の仏具や什器類を荷受けします。
(写真右)小倉地区に到着し、地区内をお練りしている様子です。

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小倉地区の虫供養道場が開かれる蓮台寺に荷が着き、境内で小倉囃子保存会の皆さんが囃子を奉納している様子です。