信州の木工会社 ㈱大河内家具工房

信州の木工会社 ㈱大河内家具工房

業務用ウッドプロダクト 民芸家具から什器まで確かな技術力でご要望にお応えします。

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わが大河内家具工房「木曽ヒノキ」で有名な長野県木曽にある会社です。

長野県全体の面積にに対する森林面積の割合はなんと74.8%!!

全体の約7割5分が森林という「森林大国」なのです。

 

これだけ豊かな木に恵まれている長野県ですが、その豊かな木材を生かし切れていない現実があります。一般にはあまり知られていない素晴らしい木が長野の山には沢山あるのです。

そこで、地域の恵みを使った更なる木材の有効活用について提案をしたいと思います。

 

今回のテーマである「キハダ」の木は、長野県小谷村という地域に昔からある広葉樹です。

皮部分が漢方薬の「黄柏(オウバク)」として使われ、他には染料としても活用されてきましたが皮以外の木部分はほとんど利用されてこなかった現実がありました。そこで、この「キハダ材」の有効活用をしたい!!と考えました。

 

提案その1  【このキハダの木を突板に加工する

 (※突板とは:天然木を紙のような薄さにスライスした化粧材)

 
■突板に加工するメリットはここ!!
1・  小径木でも同じ木・木目の連続性を楽しめ大面積での使用が可能になる
2・  木材を薄く削り出す事により曲げたりねじったりする事が可能になる
3・  無垢材だと乾燥するまでに1寸1年の月日が必要と言われますが
    突板だと数日で使用可能な状態になる→木を切ってから製品になるサイクルが早い

 

 

 キハダは、直径が30~40㎝ほどの小径木が多いため通常の突板を作る場合の様に木目が良いところばかりを使う事が出来ないのですが、

従来は家具を作るのには弾かれていた部分も敢えて「その木のもつキャラクター」として捉えた「木成りの突板」を製作しました。

 

自然な木材らしい姿、整った木目より敢えて自然な形・節・曲がりなどを取り入れた突板ができました。

質感や塗装を考慮して、通常の突板の厚みよりも厚く加工しています。

 

   

切った直後のキハダ 元直径で40㎝程度。黄色の部分のみが漢方薬や染料に使われます。

(長野県小谷村)

 →  

トラックに積み込み 長さ2m程度             製剤をして「フリッチ」という状態にする

(長野県小谷村)

                             ↓

 

 

スライサーで突板に加工。0.3㎜に加工する為、フリッチの状態の時の厚みが30㎜で約100枚突板を取ることができる。

 

こうして出来る【木成り突板】

これを用いた製品、施工への提案は次回のブログで書いていきます!

 

 

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長野県塩尻市木曽平沢2418

㈱大河内家具工房

TEL 0263-34-3320