平成27年4月に受験した司法試験
直前模試の成績です。

公法系 100点台(上位40%台)
民事系 120点台(上位80%台)
刑事系  80点台(上位70%台)
選択科目 40点台(上位70%台)
論文計 350点台(上位70%台後半)
短答計 150点台(上位10%以内)
総合計 770点台(上位60%台後半)
(合格推定点は850点台)

論文ランク E
短答ランク A
総合ランク D

模試論文前半を受験した感想はこちら
模試論文後半を受験した感想はこちら
模試短答を受験した感想はこちら

結果をみた感想は(工事中)

下位から数えた方が早いくらい
ひどい成績でした。私はほとんど
結果を気にしませんでした。

私は、模試は何のために受けるのかが
重要だと思います。私が模試を受験
したのは課題の抽出が目的でした。

模試から本番までの一か月で論文の
課題の修正に取り組み、短答と合わせ
合格圏内まで持っていけました。

来年の司法試験直前期の参考にして
いただければと思います。

今回の予備試験経由での司法試験合格を
自分なりに評価してみたいと思います。

●評価が厳しいポイント
・合格時の年齢がアラフォーであること

・成績がギリギリでの合格だったこと

・弱点と認識していた憲法、商法について
 そこまで重点的に勉強しなかったこと

・予備試験の最初の2年間、過去問を
 一切やらず、成績が伸びなかったこと

・答案練習が少なすぎること


●評価できるポイント
・平日は会社員として働いていること
 (もちろん、今も会社員です)

・単に社会人であるだけでなく、
 妻と、まだ手のかかる娘を扶養する
 家庭持ちであること

・勉強時間が限られた中にもかかわらず、
 約3年半で合格できたこと
 (予備試験3年間、司法試験6ヶ月間、
  一日平均では約4時間の勉強時間)

・法科大学院や予備校に通わず、
 ほとんど独学で合格したこと
 (特に予備試験は模試以外独学で合格)

・予備試験の論文は、1000番以下から
 200番台まで一気に伸ばせたこと
(旧司、新司過去問と書き方改善が寄与)

・口述試験合格を経験していること

・司法試験には一発で合格できたこと


以上の点を踏まえて、当ブログを
眺めていただけたらと思います。

今日は司法試験の論文試験について、
私にとっての答案練習の位置付けを
書こうと思います。

まず。
予備試験の論文試験(14年7月)を受験
してから、司法試験の模試(15年4月)
まで、1通も答案を書きませんでした。

その間、条文、定義、趣旨や重要論点
の規範の確認をしていました。
一部科目は過去問の検討をしたり、
経済法は基本書を読んでノートを
作成したりしていました。

なお、昨年11月の予備試験最終合格
から今年5月の司法試験本番までの
半年間の勉強時間は700~750時間
くらいです。
120時間/月平均、
4時間/日平均にあたります。
おそらく予備試験の三年間もこれくらい
の勉強時間だったと思います。

4月の模試から本番までの1ヶ月間で
書いた答案の数は合計で39通です。
・模試で各科目1通
・司法試験過去問3年分(平成23~25年)
 ※経済法以外
・経済法は答練2回分
・司法試験本番で各科目1通

予備試験から半年で、私のような
家庭持ち仕事持ちが時間が限られる中
司法試験に対応するには、上記のような
インプットと答案練習のバランスは
ギリギリの選択だったと思います。

もちろん、これだけ少ない答案練習の
数で合格レベルまで持ってこれたのは、
予備試験三年間での下敷きがあった
ことも大きく寄与していると思います。

予備試験の際にも答案練習は最低限
でしたが、本番や模試での経験は
もちろん、書き方に焦点を当てて
その改善を図れたため、対応ができた
のだと思います。

時間があって良い成績を取りたい方は、
早めにインプットを終わらせて答案練習
に積極的に取り組むべきだと思います。

しかし、たとえ時間が無くても、基礎を
固める中で書き方を意識したうえで、
直前期に答案練習を集中実施すれば
何とか合格レベルまで持っていけると
私は考えます。

いくら時間がなくても、私のように
120時間/月の勉強時間でやりくりを
して合格できる先例があります。
ご自分の可処分時間を考えながら
答案練習にどのように取り組むか
計画していただければと思います。

予備試験・司法試験を通じて役に立つと思う演習書等をご紹介します。

短答(全科目共通)
司法試験・予備試験短答過去問集 成川豊彦 スクール東京出版
条文・判例本 辰已法律研究所 ←予備初期のみ使用

論文(全科目共通)
司法試験の問題、出題趣旨、採点実感
旧司法試験、予備試験の問題、出題趣旨
伊藤塾 司法試験論文マスター
伊藤塾 ペースメーカー論文答練の解説
趣旨・規範ハンドブック 辰已法律研究所

論文公法系
西口竜司の論文の書き方革命本 憲法(論文攻略編) 辰已法律研究所

論文民事系
西口竜司の論文の書き方革命本 辰已法律研究所
  民訴(論文攻略編) ※購入

論文刑事系
刑法・刑事訴訟法・刑事実務論文虎の巻 新庄健二 辰已法律研究所
司法試験論文過去問LIVE解説講義本 辰已法律研究所
  新庄健二刑訴法
  前田雅英刑法
西口竜司の論文の書き方革命本 辰已法律研究所
  刑法(共犯・詐欺横領背任編)
  刑訴(伝聞法則攻略編)
  刑訴(捜査法攻略編) ※購入

経済法
演習書は使用せず
(本番前に答案を書いたのは模試と上記ペースメーカー答練2回分のみ)

実務基礎
司法試験予備試験新・論文の森法律実務基礎 LEC

おまけ情報
以上の演習書等の中で、購入したのは西口革命本の二冊のみ
あとは大学や公共図書館で借りて勉強
(伊藤塾の講座は、、、察してください)

書籍・講座代<5千円

予備試験、司法試験を通じて使用し、役に立つと思う基本書と判例集を紹介します。

憲法
憲法学読本 第2版 有斐閣
判例プラクティス 憲法 増補版 信山社出版

行政法
基本行政法 中原茂樹 第2版 日本評論社
ケースブック行政法 第5版 弘文堂
行政法判例集1、2 有斐閣

民法
民法入門 川井健著 第7版 有斐閣
民法概論(1~5) 川井健 有斐閣
※判例集は使用せず

会社法
会社法(Legal quest) 第3版 有斐閣
会社法判例百選 第2版 有斐閣

商法総則、商行為法、手形小切手法
コンパクト商法総則・商行為法 小川宏幸 新世社

民事訴訟法
基礎からわかる民事訴訟法 和田吉弘 商事法務
民事訴訟法判例百選 第4版 有斐閣

刑法
刑法 山口厚 第3版 有斐閣
講義刑法学・総論 井田良 有斐閣
刑法各論 西田典之 第6版 弘文堂
判例刑法総論 第6版 有斐閣
判例刑法各論 第6版 有斐閣

刑事訴訟法
刑事訴訟法 田口守一 第6版 弘文堂
刑事訴訟法判例百選 第9版 有斐閣

経済法
経済法(伊藤真実務法律基礎講座 ; 6) 弘文堂
経済法判例・審決百選 有斐閣

実務基礎民事
司法試験予備試験実務基礎攻略テキスト LEC(執行・保全含む)
新問題研究要件事実 法曹会
紛争類型別の要件事実 改訂 法曹会
民事裁判実務の基礎(上・下二分冊) 大島眞一 第2版 民事法研究会
民事訴訟第一審手続の解説 4訂 法曹会

実務基礎刑事
司法試験予備試験実務基礎攻略テキスト LEC
刑事事実認定入門 石井一正 第3版 判例タイムズ社
検察講義案 法曹会
刑事事実認定重要判決50選(上下二分冊) 第2版 立花書房

その他
判例六法

おまけ情報
以上すべての中で、購入したのは判例六法(3冊)のみ
あとは大学や公共図書館で借りて勉強

基本書・判例集にかかった書籍代
<1万円

ギリギリの合格でした(;´д`)
以下、少し丸めて開示します。

公法系: 90点台(2700番あたり)
民事系:150点台(1800番あたり)
刑事系:110点台(700番あたり)
経済法: 30点台(下から3分の1)
論文計:390点台(1900番台)

短答 :148点(600番台)
総合点:840点台(1700番台)

本当に合格してよかったです。
刑事系と短答で公法系、経済法の
補填ができた構図です。

模範にはなれませんが、合否ラインの
参考にしていただければ幸いです。

模試の成績もおいおい開示しますが、
そこからよく合格ラインまでもってこれた
と思います。

司法修習で勉強に専念するため、
こんな成績ですが就職を早めに
決めたいと思います。

今日か明日あたりに、司法試験の
総合成績表が届きます。

手応えを基にした自己評価です。
公法系:80点
民事系:150点
刑事系:120点
経済法:50点
論文計:400点
(総合得点は700点換算)
短答 :148点
合計 :848点

論文試験は相対評価(平たく言うと
偏差値)なので、前後するとは思います。
予備試験のときは合格通知や成績表が
来るまで合格を信じられませんでしたが
今回は検索くんで氏名まで確認している
ので、さすがに大丈夫でしょう。

さて、どれくらいとれたのか。
ギリギリなのか。楽しみです。

あまり時間がないので、短い記事を
数多く書いていきたいと思います。

今年の司法試験で短答不合格の方、
もしくは予備短答または司法試験短答で
8割をとれない方は、
今すぐにでも新司+予備の短答過去問
演習に取り組んで下さい。
苦手な科目だけでも構いません。

理由は、以下の通りです。
1、心理的影響
短答に不安があると論文の勉強に
心理的に大きな影響を与えるからです。

詳細は別に書きますが、私は今年4月の
直前模試で合格ラインから遥か下に
いました。しかし短答だけは150点超え。
残り1ヶ月、論文の弱点対策に専念
することができました。もし短答に不安が
あったら、すごく焦っていたと思います。

2、合否への影響
足切りのリスクは明らかですが、
合否ライン上で数点とれるかとれないかは
合否に即、直結します。

3、論文への対策
予備試験組が強いのは、予備試験で
短答を7法やっていることと無関係では
ないと思います。知識や暗記に重点を
置かず、理解を中心に短答を勉強すれば
そのまま論文対策になるからです。

司法試験で論文の足切りを食らった方は、
苦手と思われる科目の短答をやることを
あえておすすめします。

司法試験は短答が基本だと私は思います。
そこを外さずに頑張りましょう!

目標としていた司法試験に合格
することができました。

本格的には2011年に勉強を再開して
4年での合格となります。

この日のために全面的に協力してくれた
家族に感謝したいと思います。
そして、応援して下さった皆様にも
重ねてお礼をいいたいと思います。
本当にありがとうございました。

この数日は昼間は仕事をしつつ、
お世話になった方に合格のご報告と
お礼のご連絡をしておりました。
みなさん大変に喜んでいただき、
合格して本当によかったとしみじみ
思います。

ここからバタバタと
・司法修習生採用の申込み
・成績通知書(ちょっとドキドキ)
・合格証書の受取手続き
と続きます。無事に終えて
司法修習の実質的な準備をしたい
と思います。

実は、勉強を続けると言っておきながら、
5月の本試験後からほとんど勉強できて
いません。これからは忙しいなかでも
時間を見つけて勉強したいと思います。

そして、ここからが本当の勝負です。
・司法修習と二回試験を無事終えること
・就職を勝ち取ること
この二つを目標にして頑張ります。

また、合格した今だからこそ、こうして
おけばよかったと思うこともあります。
時間を見つけて書き残していきたいと
思います。

番号ありました!合格です!!

虎ちゃんさん、にくっこさんはじめ、
応援くださった皆様、本当に
ありがとうございました!!!