はじめまして。「かん」こと、菅野幸恵と申します。普段は幼稚園教諭や保育士を目指す学生に発達心理学を教えています。何年か前から子どもや親の育ちの場として自主保育に惹かれ、原宿おひさまの会にも月1回くらいお邪魔して、子どもたちに遊ばれたり、母たちとおしゃべりしたりしています。今回私のコーナー(?)を作っていただけるとのことで、自主保育やおひさまのことを不定期でつぶやいていきたいと思います。
今日は自主保育との出会いから。「自主保育」のことは学生の頃から知っていました。先輩が関わる自主保育グループの運動会のお手伝いをしたこともありました。その後気になりつつ、深く関わるきっかけがもてないまま時間が過ぎていました。再び自主保育への関心が高まるきっかけになったのは、学生の卒論でした。ゼミの学生が「自主保育」で卒論を書きたいと言い出したのです。彼女は、授業ででかけた世田谷のプレーパーク(我が青短にはそのような面白い授業があるのです)で出会った自主保育に強い衝撃を受け、幼稚園ではなく自主保育を選ぶことについて考えたいと言ったのです。そこから彼女は世田谷はじめいくつかの自主保育(おひさまも入っています)の母たちにインタビューをして卒論をまとめました。彼女が聞きとってきた母たちの語りはとても興味深いものでした。自主保育との出会いはさまざまで、続けるにあたっては、いろいろな葛藤もあったようでしたが、みなさん自信をもって子育てをされていることが伝わってきました。母たちに語られるその世界にすっかり魅了され、私も自主保育のことを自分の目で見て話を聞きたいと思うようになったのです。
その後、一年間授業が免除され、研究に没頭する時間をいただけたとき、これを機会にいろんな自主保育を見てみようと思ったのです。おひさまに出会ったのもそのときでした。おひさまとの出会いについては次回書きたいと思います。
菅野幸恵先生(青山学院女子短期大学子ども学科教授)
幼稚園教諭・保育士を目指す学生に発達心理学を教えながら、子どもの育ちの場としての自主保育に関心を持ち、フィールドワークを重ねてきた。原宿おひさまの会には月に一度くらい参加。
9/21の交流会では、菅野先生のお話を実際に聞くことができます。くわしくはこちらをどうぞ。