広島の水源が汚染?恵下埋立地(仮称)整備事業を考える

広島の水源が汚染?恵下埋立地(仮称)整備事業を考える

広島市の水源に、ごみの最終処分場を作る計画があります
安全性が疑問視されているにもかかわらず、強引に計画を進めようとしている行政・・・
たくさんの市民が声をあげるしか変える方法はありません
できるだけたくさんの方に関心を持っていただきたい問題です

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◎広島市佐伯区湯来町恵下地区に広島市ごみ最終処分場(埋立地)を建設することになった経緯



広島市が新しい埋立地の選定作業を行っていたところ、旧湯来町から、町長選挙や町議会の議決を経て、合併を推進するために、恵下地区を埋めて地の候補地として誘致するとの提案があった

広島市が選定した4か所に恵下地区を加えた5か所の候補地で、適性検査や比較検討を行った結果、恵下地区が最も適しているため、恵下に建設が決まった経緯(広島市恵下処分場事務所)


①平成13年度:広島市では、現行の玖谷埋立地に続く新規埋立地の選定作業に着手しました

②平成14年度:湯来町長が広島市との合併を進展させるため、埋立地の町内誘致を提案する考えを表明された

③平成15年度:埋立地誘致を大きな争点の一つとした湯来町長選挙において、誘致を表明した現職町長が再選された

④平成16年度:広島市では、新規埋立地を4か所に絞り込みました、一方湯来町では、埋立地の基礎調査に係る補正予算を成立させ、候補地を恵下地区とする調査報告を町議会に報告しました、また合併協議の中でも候補地は恵下地区との提案がありました

⑤平成17年度:広島市と湯来町が合併

⑥平成18年度:埋立地としての適性調べる調査を実施した結果、恵下地区は埋立地としての適性を欠く要因はなく、既に絞り込みを行っていた4か所と同様に候補地として位置づけまし 


⑦平成19年度:恵下地区を含めた5か所の候補地について、環境・社会・経済面による総合的な比較検討を行った結果、恵下地区を最優先候補地に選定しました

⑧平成20年度:恵下地区に新たな埋立地を整備することに決まりました

⑨平成20年度:環境影響評価調査

⑩平成21年度:環境影響評価についての説明会を開催
平成22年度:〃

⑪平成19年度~23年度まで先進地の視察

⑫平成23年度:3月31日に建設合意書を湯来町の水内地区町内会連合会と締結

⑬平成24年5月30日覚書を湯来町の水内地区町内会連合会と締結


○広島市恵下埋立地(仮称)概要


場所:広島市佐伯区湯来町恵下地区
埋め立て容量:160万㎥
埋め立て期間:30年(状況により延長あり)
工事車両、ゴミ搬入、浸出水すべて戸山地区を通る計画



◎問題点


○2台のポンプで90mアップして300m自然流水、さらに40mを3台のポンプでアップしてポリエチレン管を道路下に埋設し約13km先の公共下水に接続する浸出水排水方法

 ・5台のポンプの内1台がストップすると排水がストップする

 ・マンホールが80数か所設置され、道路の陥没、地震等で段差が生じ管路とマンホールの接続箇所から汚水が漏れる可能性が高い

 ・道路内布設で管路状態、マンホール状態が確認しにくい

 ・道路決壊等で管路が流失した場合、浸出水の放流ルートが無くなり、浸出水調整池があふれ、水内側に流れ、太田川が汚染され、高瀬堰での飲料水原水が汚染される

 ・5台のポンプが年中稼働し、電気代、維持費、管理費、更改等多大な費用が発生する

 ・戸山内の管路には常時浸出水が滞留し漏水箇所があると漏れ続ける

 ・自然流下や、マンホール内滞留等により正確な流量が測定できず漏水に気づきにくい

 ・全国でも5台のポンプでの排水は無く技術的に不安がある
 
 ・ゴミ処分場本体斜面へのベントナイト、自己修復シートの未設置で汚染水の流出の可能性が大



○実現不可能な基本設計に基づく設計書

・恵下埋立地放流管測量及び実施設計業務を201.8.7から2013.3.29までで㈱浪速技研コンサルタントに10,476,900円で業務委託

この業務は基本設計で決定した内容に従って工事発注及び工事の施工に必要な一切の図書を作成する目的

その設計仕様は延長約12.6kmの区間を全線圧送によって送水するというものである

しかし設計検討を開始したところ、基本設計の決定仕様では実施することが不可能であることがわかり全線圧送から部分圧送に仕様変更が行われた

結果、設計期間は1年以上の延長の2014.3.31までとなり、設計委託金額を20,575,800円に増額
・工期が235日間から602日間の2.56倍に
・委託金額が10,476,900円から20,575,800円へと1.96倍となった

浸出水(汚水)の送水ルートは目的地まで大きく迂回すると共に揚程100m、送水停止時の静水圧水頭320m、延長12.6kmに及ぶ長大な圧送管により公共下水道に放流するもので、この計画そのものに無理があった

基本設計で全線圧送は、上水を前提とした設計で、汚水送水である本件では
・空気滞留区間の問題
・流速確保の問題
・滞留区間の問題
・弁類の問題
で不可能な送水ルート、方法を安全と称して地元提案、不可能が判明すると、地元には原因を隠してさらなる安全な方法として現在の5台ものポンプアップ、自然流下を提案してきた


そこで小断面トンネルを用いて送水する案(圧送をなくすこと、送水距離を短縮すること、電源ケーブル入れ)提案
・広島市は戸山側への、迂回ルートで59億円、トンネル案は127億円とのずさんな試算
・しかし適性に算出すれば40億円程度でしかも安全性が高く維持費が安い


○大古谷ルート(2.5m位のトンネルを掘ってその中に排水管、電源自然流下)への浸出水の合流可否

・市の見解は杉並台からの公共下水に恵下の浸出水を合流させると容量が足らないので流されない
・元専門家が本公共下水道の竣工図から割り出した送水能力は浸出水を含めた2倍の水量でも送水可能
  
 市は反論できなくなると「そもそも大古谷ルートでの排水トンネル建設は考えてないので検討はしていない」
との最終回答


○ここ1か月前に交渉委員の市の安全性を揶揄した発言に乗っ取って、突然戸山側の自然流下区間を2ルートから1ルートに変更⇒排水ルートの危険性の増大、市の予算削減


戸山以外への自然流下への交渉を鋭意進めている最中に、市の計画に乗っ取ったポンプ設置設計書の発注をしていた⇒市の交渉をないがしろにする不誠意の現れ
 入札額:1100万円、2014年8月22日入札⇒契約期間2015年3月27日まで 業者名:㈱ 安芸建設コンサルタント(設計図面はほぼ完成している)


○連合町内会で、以下の申し入れ書を提出
 ・浸出水は自然流下で大古谷ルートで放流すること
 ・トンネル掘削のダンプは戸山通過を認めない、早期に湯来方面の道路を整備して通す事
 ・申し入れる対策事業に取り組むこと
 に対して市は
 ・浸出水は高度処理をして戸山ルートを変更せず施工したい
 ・ダンプ等工事車両は湯来側の道路工事が平成31年度に完了予定なので全て戸山を通過
 ・対策事業は市の計画を受け入れたら前向きに検討する